【詩歌】砂漠のバラード 2010年04月21日 | 詩歌 みそかの晩とついたちは 砂漠に黒い月が立つ。 西と南の風の夜は 月は冬でもまっ赤だよ。 雁が高みを飛ぶときは 敵が遠くへ遁げるのだ。 追はうと馬にまたがれば にはかに雪がどしゃぶりだ。 雪の降る日はひるまでも そらはいちめんまっくらで わづかに雁の行くみちが ぼんやり白く見えるのだ。 砂がこごえて飛んできて 枯れたよもぎをひっこぬく。 抜けたよもぎは次々と 都の方へ飛んで行く。 □宮沢賢治『北守将軍と三人兄弟の医者』(『新修宮沢賢治全集 第13巻』、筑摩書房、1980、所収) ↓クリック、プリーズ。↓ #本(レビュー感想) « 【読書余滴】加藤周一の『今... | トップ | 書評:『緊急深夜版』 »
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