二鶴工芸のきままなブログ

京都で呉服に金箔を装飾する金彩工芸の職人です。
仕事のうんちくや商品説明等きままな事を更新していきます。

渋色

2016年10月28日 | 日記

二鶴工芸です。
過日に開催されました名工展で出品していました帯の「麻の葉」ですが、思っていたよりも評価いただきました。
ありがとうございますm(__)m
多くの方がメインの柄よりもバックの麻の葉の加工に興味があったようです(^_^;)
さすが!!名工展のお客様!!見るところが違う(-_-;)
だから出品には気を使います。
地紋風に加工したもので、オリジナルで調合した墨銀色です。
僅かな銀粉と樹脂の光沢で、角度を変えると見えたり、見えなかったりします。
また生地に金糸が入って光沢があったものなので、それも相まっての効果です。

まぁそれが狙いだったので。
想像以上の反応でビックリしています。
この加工方法は現在、竹工芸 喜節 細川秀章さんのバッグの裏地にも提供させていただいてます。
箔というものはその特長である光沢で「前へ」出てしまいやすいものですが、加工方法によっては「引く」見せ方も可能ではあります。
奥が深いものです。
画像は参考のものです。