佐山音楽事務所

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メッセージ2013年3月

2013年03月06日 | 佐山陽規からのメッセージ
 1月5日東京・日生劇場で開幕した「シラノ」、2月10日大阪・新歌舞伎座で無事閉幕しました。きっと初演よりも良い舞台になったのではないでしょうか。
途中、一人インフルエンザでダウンし、私も風邪をひいてインフルエンザではないかとちょっとひやひやしましたが、無事務めきることができました。
ご来場くださったみなさまに、心から感謝いたします。

 大阪から帰った直後、悲しい知らせが届きました。「ピーター・パン」では私の片腕である海賊スミー役を演じ、ほかの舞台でも何回もご一緒した久我しげきさんの訃報が届いたのです。
その前の1週間の間に何故か久我君のことを2回も思い出していました。
大阪の新歌舞伎座は上本町にあり、以前「ピーター・パン」で何度も公演した近鉄劇場があった場所に2010年に新築された劇場です。
約20年ぶりに訪れた上本町近辺はやはりだいぶ様変わりしていました。そんな中で久我君と何度も通った麻雀荘を見つけ、ふと久我君のことを思い出したのです。
大阪から帰った2日後、ピアニストの服部真理子さん宅でこんにゃく座の大石君を交えて麻雀をやっていました。その時にも彼との間で久我君の話題が出たのです。
訃報が届いたのはその次の日でした。知らせてくれたIさんにその話をすると、『それはきっと久我ちゃんがバジさん(私の呼び名)にお別れを言いに来たのねえ』と。そんな事があるんだろうかと思いつつ、偶然とは言いきることができず、何とも切ない思いに囚われました。
10年程前からほとんど役者はやっていなかったようですが、飄々とした演技で私たちを楽しませてくれた人でした。麻雀はとても強く、私などは全く敵いませんでした。まだ46歳と言う余りにも早過ぎる死。残念でなりません。
この歳になってくると年々周りで亡くなって行く方が増えてきます。お通夜や告別式の席で数年ぶりに知人や友人に再会するということも度々です。寂しい思いに駆られると同時に、自分自身の残り時間にも、そろそろ意を傾けなければならないのかとも思う今日此の頃です。
なんだか湿っぽい話になってしまいました。

 スキー女子ジャンプの高梨沙羅選手。凄いです!若干16歳の高校1年生。身長152cmの小柄な身体のどこにあんなパワーがあるのでしょう?ワールドカップでは14戦して8勝早くも総合優勝を決め、世界選手権でも個人で銀、団体で金という輝かしい成績。丁度その世界選手権をやっていた時期はこんにゃく座の「森は生きている」の旅中でしたが、混合団体は見逃したくなく、ついつい夜更かしをしてしまいました。久々に試合を観るのが楽しみな選手ですね。すっかりファンになってしまいました。

 さて4月3日(水)から7日(日)まで、池袋・あうるすぽっとで「二十四の瞳」が早くも再々演を迎えます。この作品の主役はやはり子供たち。1年生役と5年生役、計24人の子供達です。子供の成長は早く(特に5年生の男子は声変わりが始まります)、大部分は新しい子供たちです。またまた子供たちとの奇想天外の日々が始まります。
ぜひ劇場へ足をお運びください。チケットお申込みお待ちしております。


                                      佐山陽規