佐山音楽事務所

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メッセージ2012年10月

2012年10月06日 | 佐山陽規からのメッセージ
 夏は終わり、もはや秋。すっかり更新をサボってしまいました。

 サボっている間にロンドンオリンピックも終わってしまいました。
 オリンピックについて色々書こうと思っていましたが、すっかり過去の話になってしまいましたね。
 サッカーや水泳チーム、女子レスリングなど日本選手の活躍は目覚ましいものがありました。男女のメドレーリレーや女子バレーなど手に汗握らされましたね。
メダルをとれた人も、残念ながら及ばなかった人も自らの力の限りを尽くして戦っている姿に胸打たれました。
 被災地で震災の復興に当たっている皆さんや、福島で原発事故の収束に当たっている皆さんをはじめ、日本には力の限りを尽くして頑張っている人々が沢山います。
 それに比して日本の政治家の皆さんは本当に力の限りを尽くしてくれているのでしょうか(スミマセン、自分のことは棚に上げています)?勿論そういう方々もいらっしゃるとは思いますが、どうにもそれが伝わってきません。
 そもそも何のために、誰のために力を尽くしているのか、今の政治状況を見ていると疑問を持たざるを得ません。
原発問題や、ぎくしゃくしている日中・日韓関係、オスプレイ配備を初めとする沖縄の基地問題など、難しい問題が山積しているのはよく分かりますし、いずれも一朝一夕に解決できるとは思いませんが、ぜひとも党利党略を離れて全知を集めて解決への道筋を見つけて欲しい。
 近々にあると思われる選挙に私たちの足を向けさせるような政治をやって欲しいと願っています。


 私にとっては14年ぶりとなるこんにゃく座の本公演、俳優座劇場での「森は生きている」が大好評のうちに終了しました。現在は旅公演中です。
 
 私の出演していたA組には、私の在籍中、共に旅をしていた川鍋節雄君(ナベちゃん)、武田茂君(シゲル)が一緒でした。
 川鍋君は入座年度で言えば私より2年後輩になるのですが私と同い年。近年、身体を壊して万全の健康状態とは言えない中で、懸命に舞台を務めています。昔と変わらない彼の伸びやかな声を、身体と相談しながらもっともっと聞かせてほしいものです。
 武田茂君は私と同時期に一旦こんにゃく座を退座し、2年前に再入座しました。「ピーター・パン」では私の手下の海賊ヌードラを演じていました。その武田君、今回はとんだ災難に見舞われました。稽古中に何と食中毒で2週間の入院。果たして公演に間に合うのかと全員心配し通しでした。残念ながら初日には間に合わなかったのですが、A組の3日目にちょっとほっそりして帰ってきてくれました。彼の伸びのある美しいテノールはそのままに。
ふたりは私共々旅公演中です。
 その旅公演ですが、ほとんどが学校公演。文化庁主催が大半です。学校公演の為、90分程にしなくてはならず、先日の本公演からさらに45分近くカットしなくてはなりませんでした。演出の大石哲史君と音楽監督の萩京子さんが頭を悩ませ、知恵を絞って学校公演用の台本を作り上げました。元の舞台を知っている方は物足りなさを感じるかもしれませんが、初めて観る子供たちは十分に満足してもらえるものになっていると思います。
11月中旬まで旅は続きます。

 その後、12月からは来年1月に約4年ぶりの再演となるミュージカル「シラノ」の稽古が始まります。鹿賀さんをはじめ久々に会う面々との再会が楽しみです。
                                       佐山陽規