「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの随想:タレントの死に多くの方が考えたこと

2017年06月28日 | 時事随想



 
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 乳がんで闘病中だったフリーアナウンサーの小林麻央さんが亡くなって、多くの方に様々なことを考えさせました。一タレントの死が、社会現象とも言えるほど多くの方に影響を与えたことは、特筆すべきことです。歌舞伎俳優・市川海老蔵の妻だったこと、闘病中に精力的にブログで考えや状況を綴ったことが、その理由でしょう。

 闘病中にブログを開設し、2017年6月20日まで500回以上更新し、250万人以上の読者を集めたそうです。ブログで積極的に病状の情報発信を行い、多くの人に影響を与えたことが評価され、2016年11月21日、英国放送協会(BBC)の「今年の女性100人」の一人に選出されました。

 小林麻央さんの余命が「夏までの3ヶ月」と医師から告げられ、入院している病院から自宅に戻ったという情報もあったそうですが、関心が薄かった私は、今回の退院が、病状に若干の改善があったのだろうと勘違いしていました。しかし、ブログの愛読者は、麻央さんと並走しながら、様々なことを考えていたようです。

 「・・・病気になったことが私の人生を代表する出来事ではないからです。私の人生は、夢を叶え、時に苦しみもがき、愛する人に出会い、2人の宝物を授かり、家族に愛され、愛した、色どり豊かな人生だからです。だから、与えられた時間を、病気の色だけに支配されることは、やめました。なりたい自分になる。人生をより色どり豊かなものにするために。だって、人生は一度きりだから。」(BBCに思いを寄稿した内容の一部)

 突然に襲ってくる病魔。そんな不幸な出来事さえも乗り越えて、人生に真摯に取り組む姿勢は、多くの人に感動と励ましを与えたことでしょう。そして、今は元気な多くの人たちにも、素晴らしい示唆を与えたはずです。

 海老蔵さんは、「おとついまでは喋れたが、きのうは喋れなかった。息を引き取る瞬間、『愛している』と言って、本当にそのまま旅立った」と話しました。この出来事も、涙無くして受け取れない話です。

 市川海老蔵のブログによると、長男・勸玄(かんげん)くん(4)が、麻央さんが亡くなった後、その母のために毎日、花を生けているそうです。無論、母の死を本当に理解しているかどうかは疑問です。けれども、自分の身に起きた大変な出来事であることを理解し、母を追慕する想いが現れた話です。

 がん患者の末期に、在宅療養を選択することの意味も、今回の出来事で再認識しました。「家族の中で最期の日々を過ごすことは、患者本人や家族にとってとても良いことだ」と言う専門家の意見もあります。緊急時の医療行為や日常の世話など、家族に負担はかかるでしょうが、 「厳しい痛みを抱えながらでも、家族と一緒に自宅で過ごしたいという希望を周囲が支えられてよかった」と言うのが、大方の考えでしょう。

 母が亡くなった後の、子どもたちの話などは、やはり涙無くして聞くことができません。しかし、亡くなった後でさえ、多くの人に貴重な教訓を与え続けるこの女性は、極めて稀な人物だったのでしょう。病との係り方・家族の在り方・夫婦の在り方など、多くの事を考えさせられたはずです。

 ところで、麻央さんが亡くなった後、市川海老蔵がブログを頻繁に更新していることに対して、批判もあるようですが、私はそれでいいと思います。このように、苦しいことを隠さずに述べて来た夫婦であり、多くの人と連帯して、苦難を乗り越えて来たのですから。最後になりましたが、麻央さんのご冥福をお祈りいたします。(合掌)

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マッキーの随想:夏至が過ぎ沖縄は梅雨明け

2017年06月23日 | 時事随想



 
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 6月21日は、今年の夏至でした。暦の上では、北半球に住む私たちは、1年で最も昼が長くて夜が短い日ということになります。地球の地軸が公転面に対して、直角ではなく、66.6度の角度であるが故に、四季と言う現象が起きます。夏至の日、太陽は北緯23.4度(90度-66.6度=23.4度)にある北回帰線上を照らします。

 ただし、気温は、若干遅れて7月下旬から8月にかけて最も暑くなります。それは、太陽エネルギーが地面を温め、その地面の熱エネルギーで周囲の大気が温められるという理由で、太陽が最も近づく夏至よりも後に、気温の最高点が来るというタイムラグが起きます。

 夏至を待っていたかのように、沖縄では22日、梅雨明けが宣言されました。と言うことは、梅雨前線が、強くなり始めた小笠原高気圧に押し上げられ、これからは日本列島に掛かるようになります。関東周辺では、これから一か月間、7月20日前後まで本格的な梅雨が続きます

 6月も下旬となれば、何だかんだで、一年の半分が過ぎようとしています。周期的に繰り返される四季折々の風景を眺めながら、二度と戻ってこない人生を、一人ひとりが様々な思いで送っているのでしょう。この梅雨空の季節でも、8月の夏山登りの為に、私は体力増強を図らねばなりません。私の休日の日曜日が晴れますように。

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マッキーの随想:最近脳裏から離れないこと

2017年06月19日 | 時事随想



 
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 上野動物園の ジャイアントパンダ「シンシン」が出産したニュースが、心温まる話題を提供しています。クマ類の子は、雌親の体に比べて、極めて小さい大きさで生まれてくることは、周知の事実です。パンダも例外ではなく、シンシンはとても小さな子パンダを生みました。子どもが生まれてしばらくは、好物のタケノコを与えても、シンシンは食べることをせずに、絶食して子パンダの世話をしていたそうです。動物と言えども、健気な子育てをしていることに、感心した人は多かったことでしょう。

 私が、この話題から入ったのは、最近私の脳裏から離れない事と関連しているからです。前回のブログで、山菜採りに出かけた折に、野鳥の巣を発見したことを綴りました。その巣の中には、6個の卵がありました。けれども、親鳥の気配がなかったこともお話ししました。

 その白い6個の卵が、気になって思い返されてきます。魚類や両生類、そして爬虫類のように、産みっぱなしの状態では、鳥の卵は孵化しません。親鳥が、卵を抱いて温める抱卵が必要です。その時は、考えませんでしたが、後からその卵のことを考えると、そのうち1個の卵を持ち帰り、人工的に温めて孵化させることもできたのでは?

 ただし、野鳥の捕獲が禁止されているので、どんな事情でも野鳥の卵を持ち帰ることも問題かもしれません。それに、かつて私が経験したことも、思い出されます。それは、登山路に、ヤマカガシがいて、大きなカエルを飲み込もうとしていました。知識として、ヤマカガシはカエルなどを食べる時に、頭からではなく、足の方から食べると知っていましたが、ヘビの口からカエルの顔・頭が見える、ちょっと残酷な情景でした。

 私は、「おらが春」状態になって、このヤマカガシの頭を、落ちていたスギの葉でちょんちょんと撫でました。すると、ヘビは食事どころではないと感じたのか、大きなカエルを吐き出して、逃げていきました。ところが、救出したと思ったカエルは、動くことができませんでした。たぶん、ヤマカガシの毒が回ってしまっていたのでしょう。結局、カエルも救えず、ヘビの貴重な食事を邪魔しただけで、私の行為は終わってしまいました。カエルが、そのまま死んでしまったら、何のために死んだのか、その意味さえも無くなってしまいます。

 自然界において、良かれと思った人間の行為が、全く意味をなさない、あるいは弊害ともなることを、私は知りました。野生の鳥の卵を持ち帰り、孵化させようという私の考えは、そんなことを思っているうちに、否定的になりました。それでも、梅雨に打たれる白い6個の卵が、私の頭から離れません。


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マッキーの山登り:今年のわらび採り

2017年06月14日 | 日帰りの山登り



 
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 6月11日(日)、恒例のわらび採りに、山菜師匠の山縣さんと出かけました。クマが出没するという注意が出ている山に、山菜採りで分け入る人もいます。季節の旬を味わうために、命懸けで食材を調達することもあります。ただ、私たちが出かける山は、そうした危険を過去も現在も聞きません。ただ、今回野生のシカに出くわしました。

 ただし、一般の登山道の他に、藪に入り込む処もあり、比較的登山者の少ない場所です。登り始めの登山路には、民家が点在していて、その道端では、ミツバが収穫できます。他の場所でも、ミツバが生えている場所は、山道でも民家付近が多く、かつて人為的に種が蒔かれたのかもしれません。間伐した針葉樹林を抜けて、低木の雑木林を越えると、カヤの藪の中に、わらびが密集して生えている場所があります。

 下の画像の植物は、上がユキノシタ、下がウツギの花ですが、花弁の開きが大きいので、マルバウツギだったかもしれません。三番目が、雑木林の小道を歩く山縣さん。







 今年は、例年になくこの場所のわらびは不作でした。このカヤを越えると、山椒の木が多くあり、青山椒を収穫することができます。今回の山菜採りでは、ミツバ・わらび・青山椒を収穫することが目的でした。

下の画像のように白化した葉が特徴のマタタビの木も多数ありますので、秋にはマタタビの実の収穫もできるのではと思っています。けれども、この場所には、初夏のわらび採り以外には訪れたことがありません。







 上の画像の花は、コアジサイの花と、ガクウツギの花です。

 収穫後、しばらく歩いて尾根道に到達します。この尾根道に、近年わらびが多数生い茂るようになりました。これは、中腹のわらびを収穫後に、この尾根道を歩きまわった結果、わらびの胞子を拡散させたのだろうと思われます。山縣さんの業績と言って、過言ではありません。今年は、例年以上に、この尾根道のわらびが豊作で、中腹の主たるわらび場の不作を補って余りある成果となりました。

 この尾根道のわらびが生えている場所に、とても珍しいものを山縣さんが発見しました。それは、下の画像のような野鳥の巣です。ちょっと無防備な場所でしたが、その巣の中に6個の白い卵が入っていました。ウズラの卵ほどの大きさでした。6個というのは、ちょっと多い数のように感じました。

 ただし、気がかりなのは、周囲に全く親鳥の気配が感じられないことと、巣の場所があまりに無防備な場所だったことです。巣から20mほどの距離の所で昼食をとりましたが、その間に親鳥が戻ってきた様子はありませんでした。何らかの理由で、遺棄されたのでしょうか。





 今回は、運動不足で、体力が落ちていることは自覚していました。案の定、下りの登山路で、足に力が入らず苦戦。一般道手前の階段状の登山路で、前に出した足の力が無くなり、そのまま前に転倒。もっとまずいことに、起き上がろうとしましたが、足の力がエンプティ。みっともない状態を他の登山者に見られたくないという感情と、ここまで頑張って歩いている登山者は、あまりいないだろうというちょっとした自負も感じながら、やっとの思いで、立ち上がりました。、このように、今までには思いもよらない状態での転倒を経験すると、加齢を自覚せざるを得ません。本格的な登山路で、こうしたことが起きれば、ただでは済みません。



 鳥の巣の下の画像は、ヤマボウシの花。上の画像は、杉林からゴールの奥多摩湖が見えています。下の画像は、一般道から散策路へ通じる、清流に架かる木橋を渡る山縣さん。



 8月の中旬には、山縣さんと、北アルプスの裏銀座ルートを歩く予定です。このコースのスタートは、日本三大急登として知られるブナ立尾根です。それまでには、体力を強化しておく必要があります。ちょっと日本の山の急登について、付録を記しましょう。

「日本三大急登」・・・甲斐駒ヶ岳に登る黒戸尾根、谷川岳に登る西黒尾根、北アルプス烏帽子岳に登るブナ立尾根

甲斐駒ケ岳は、北沢峠側からの登山をしました。黒戸尾根は、最もキツイ急登と言われています。谷川岳の西黒尾根は、二十代の紅葉見ごろの頃、地下階段の土合駅からスタートして、西黒尾根を経由して谷川岳に登り、一ノ倉岳・茂倉岳を経由して反対側の土樽駅まで歩きました。陽もとっぷりと暮れる頃、駅に到着したことを覚えています。ブナ立尾根は、今年の夏に挑戦。

「北アルプス三大急登」・・・烏帽子岳に登るブナ立尾根、剱岳に登る早月尾根、燕岳に登る合戦尾根

剱岳は、早月尾根ではなく、反対側のメインコースの山荘を未明にスタートして剣岳に登った後、下山して仙人池ヒュッテまで歩き、翌日に欅平まで歩きました。燕岳の合戦尾根は、繰り返し登っていますが、教室の山登り新人2名を連れて表銀座縦走した時などにも登っています。

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マッキーの教室:全国統一小学生テスト実施

2017年06月07日 | 教室の風景



 
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 四谷大塚が広告を兼ねて行う「全国統一小学生テスト」を、今年も6月4日(日)、私の教室でも実施しました。このテストは、年2回行われ、予め受験の登録を済ませておけば、無料で受験することができます。



 高学年では、様々な模試が行われているので、首都圏の小学生であれば、自分の学力を把握することは、容易です。けれども、地方の子どもたちにとっては、「全国統一小学生テスト」の受験は、学力判定の良い機会になっているのかもしれません。

 けれども、小学1~2年生が、こうした実力判定テストを受ける意味があるかどうかは疑問です。こうしたテストを受ける意味と結果の活用は、家庭側の責任において行います。こうしたテストを受ける目的を明確にし、受けることに意味が出てくるように配慮する必要があるでしょう。

 テスト内容は全学年とも、学校レベルの問題から、テスト終盤の応用的な問題まで、難易度の幅は広くつくられています。ただし、こうした問題形式に慣れていないと、とんでもない点数を取ってしまうこともあるかもしれません。そうした意味で、日ごろやっている学校のテストとは、量と質の両面で異なったテストです。



 最近は、小学6年生の受験者に対して、志望校の合否判定までしていますが、信ぴょう性に欠ける判定であることを認識して結果を見る必要があります。ただし、日ごろは小さな分母の中で、どの程度の習熟度と順位なのかを知るテストが多いと考えられますが、こうした全国規模のテストで、分母の大きい順位を知ることも意味のあることだと考えられます。

 テスト会場となる各塾では、テストだけではなく対策授業見直し授業なども実施しています。こうした授業に参加することは、子どもたちの学習に対する意識を高める役割を果たすと考えられます。単に、テストを受けるだけではなく、そうした効果を期待して受験する必要があります。

 最も広告費をかけている塾は、四谷大塚でしょう。そうした企業の論理に振り回されることなく、こうした無料のテストを有効に活用するのも、賢い消費者だと言えるでしょう。

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