考えごとの家日記。

一人暮らしのつもりの考えごとの家が8年経って一気に三人暮らしに?そして今や4人暮らし!?

日南小で建築ワークショップ

2011-09-15 03:46:14 | 建築

先日、日南町美術館で木製巨大ジャングルジムWSの記事を書きましたが。。

それには、このWSをやることになった背景がありまして。。

今年になってから日南小学校の授業(総合学習の時間)で、私と旦那さんと二人で建築の授業(ワークショップ)を担当しています。これまで、T*O活動で、子ども相手にWSは多数行ってきましたが、小学校の授業の中でこのような建築ワークショップを行うのははじめてのこと。

しかも、今回は、子ども達に空間デザインから、実際つくるところまで(セルフビルド)やってもらおうとしています。かなり無謀なと思いつつも、どこまでできるか子ども達も我々も挑戦です。

これはトヨタの事業でアーティストを小学校等に派遣し、ワークショップを行おうという「子どもとアーティストの出会い事業」というもの。単に芸術家を育てようということではなく、芸術のもっている価値観や考え方に触れることで、子ども達の考える力や創造性を育もうというねらいです。県ごとに地元のコーディネータが担当して、アーティストをどこかの学校に派遣しています。昨年度から鳥取県は鳥の劇場がコーディネータ役を勤めておられ、「建築」部門はあまりないので、ぜひやってほしいとお声かけいただきました。

どこの学校でやらせてもらうかも、コーディネータの方々と模索し、ようやく日南小学校にたどり着きました。(アートとか、新しいことに消極的な学校もありますので、どこでもというわけにはいかない。。)今回は学校の授業関係や、年齢的なことを考慮して4年生35人でやっています。

私も日南町は同じ鳥取県ながら、ほとんど踏み込んだことのなかった地域。島根県、広島県、岡山県の県境に位置し、山に囲まれ、木材産業がさかん。。ということで、今回の改装工事にも、日南町の木材を多数使わせてもらうことに。LVLの大きな工場があり、そこででる端材をたくさんいただいてきています。

今回の空間デザインは実際に行える場所。。ということで、廃校になった隣の旧日野上(ひのかみ)小学校の教室を使って改装しようということに。この辺りのことも、地元の方々が協力的というか、寛容なために、割と自由にさせてもらっています。小さな町は、フットワークが軽くて、話が通じやすいというか。。担当の先生方や校長先生も協力的なので、本当にありがたいです。(写真は昨年11月に行った時のもの。校庭の大きなイチョウの木がすばらしい。。)

そんなわけで、4月から月一程度で通っていましたが、先日ようやく空間デザインをやってみる。。という授業になりました。

(これまで、場所を見る、使い方を考える。。というところをじっくり進めて、夏休みの宿題でデザインを考えてきてもらいましたが。)

はじめは黒板で、配置の考え方は~とか、紙に平面図書いて考えてみよ~とか、やっていましたが、平面図の理解がまず結構難しかったり。。つらそうな子ども達も。。その後、模型をみながら家具の配置を考えてもらって、少し盛り上がってみたり。。

しかし、驚いたのは、その後、こんな材料で考えてみようね。。と段ボールにたくさん集まったLVLの端材を見せてやり、触っていいよというと。。

皆それぞれ、水を得た魚のように勝手に動きだし!!どんどん積み木遊びのようなことをはじめて、椅子のようなものをつくったり。。オブジェ?のようなものをつくったり。。

ものすごいパワーでした。

赤ちゃんでも、木の積み木などで自然と遊ぶように、実際の木の素材などを目の前にすると、本能的になにか創作したい欲望が働くのでしょうか。これには、本当にびっくりしました。デザインとは、イメージすることですが、実際の物を扱いながら、デザインしつつ、制作に入っていくようにこれから考えてみます。

そして、ここの教室は、10/22(土)に日南町のふるさと祭りでスープカフェをオープンし、お披露目する予定です。よろしければ、ぜひお越しいただき、子ども達に声かけてやってください。どのようなデザインになるか、乞うご期待。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿