春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

もうひとつの地球。

2012年12月20日 | 星☆の雫
 
宇宙はとてつもなく広い世界、地球のように生物がいる惑星があってもおかしくない。
宇宙に思いを馳せるひとは、一度は考えてしまう事だと思います。
 
今日、12月20日のニュースに「生物が生息できる系外惑星発見!?」の記事が報じら
れました。
昔からこの手の情報は多々ありましたが、今回は有力なようです。
 
話題となっているのは、「くじら座のτ星」。
τはギリシャ文字でタウと読みます。
複数の国の天文学者からなるチームが発見したとして、イギリスのハートフォード
シャー大学が19日に発表したと報じられています。
 
くじら座のτ星は、地球にとても近い恒星で約12光年しか離れていません。
 
そしてこのτ星の惑星は5つあり、このうちの一つが、τ星からの距離が生物が生息
するのに適切な距離であり、気温が高すぎず、低すぎず、水が液体として存在可能な
環境にあるということを確認した模様です。
 
確かに、私たちは水が液体であることを何の不思議も感じることなく、当たり前のよう
に扱っていますが、宇宙の環境からみれば、水が液体の状態で存在できる環境の方
が奇跡に近いのです。
 
このように生物が生息、進化するのに適した環境にある恒星からの距離の領域を
「ハビタブルゾーン:生命居住可能領域」と呼びますが、この惑星はその領域にあると
目されています。
 
さて、この「くじら座τ星」。皆さん見たことありますか?
 
何だかSFの世界のように感じますが、地球から12光年ですから、肉眼でも見えている
のですよ。
肉眼等級3.5等星です。「星の館」からも双眼鏡を使えば必ず見えるはずです。
でもどの星か分かりませんよね?
 
くじら座、写真撮っておきました。
これが生命を宿す惑星を持つ(かも知れない)恒星τ星です。
  
Photo
 
今の時期、南の空に見えています。
同じ、くじら座の「デネブカイトス」から辿って探してみましょう。
 
ありふれた3等星ですが、宇宙人がいるかもしれないと思いながら眺めると、思わず手
を振ってしまうかもしれませんね。(笑)
 
年の瀬を飾る興味深いニュースでした。
 
にょろにょろ。




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2012年大掃除

2012年12月19日 | 天文台

2012年も年の瀬が迫ってまいりました。
今日は星の館の大掃除です。
あちら~、こちら~、といつもできないところを掃除しました。
とりあえず、掃除場所のピックアップ。

Img_5292

水が冷たかったけど、週末はもっと気温が下がるようなので・・・。
皆さんは大掃除終わりましたか? 

                よっしー

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2012年東の空の明るい星

2012年12月14日 | 天文台

最近の口癖は「寒い」か、「おなか減った」のよっしーです。
天文台でも昼間の太陽観察は暖かいのですが、
日が沈むと寒くなってきます。

しかし。
日が沈むと今の時期、東の空にひときわ明るく輝く星が見つかります。
最近は天文台に電話での問い合わせや、
来館者の方からの問い合わせが多いんです。

「東の空の明るい星、なんですか?」

って。
この明るい星の正体は「木星」です。
望遠鏡で見ると、しま模様や木星の衛星(地球でいうと月)が見えます。
衛星の位置は毎日違います。

201208


今日は衛星が何個見えているかな?っ
て観察するのも面白いでしょう。
ぜひ、見に来てくださいね!  
                  よっしー

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黄道12星座シリーズ_ふたご座(双子)

2012年12月12日 | 黄道12星座

明日12月13日(木)は3大流星群の1つがやってきます。
今年は新月で月の影響もなく最適な観測条件です。

その流星群とは、「ふたご座流星群」ですね。
 
流星の母体は小惑星ファエトン。
地球の公転軌道とファエトンの軌道が交差するポイントがこの時期に
あたるため毎年流星が見られます。
 
そして地球がファエトンの軌道に突入する方角のバックグラウンドに
ある星座がふたご座なのです。
従って、地球から見るとふたご座を中心に流星が放射状に流れる
ように見えます。
 
今回の観測ピークは14日午前8時ですので13日深夜が狙い目と
なります。
経験的にも夏のペルセウスと同等以上の立派な流星群と思います。
少なくとも暗い空では5分に3個は確認できるでしょう。
街中では10分に1個は期待していいと思います。
(数が減るのは流れていても空が明るく確認できないため)
 
さて、本題。
黄道12星座、今回はそのふたご座です。
 
星座名   :ふたご座
季節    :冬
学名    :Gemini(略 Gem)
面積    :514平方度(第8位/黄道12星座)
黄道12宮 :双児宮(5月21日~6月21日 トロピカル式)
  
ふたご座には明るい星が2つあります。
1つが銀色の星、名前はカストル。双子のお兄さんです。
もう1つが金色の星、名前はポルックス。弟です。
この2つの星を目印に星を結んで見ましょう。
  
Gem_2
 
正解はこちら。
  
Gem_line_2
  
ふたご座流星群の放射点は下の写真通りで、このあたりを中心に星
が四方八方に流れます。(黄色の矢印)
  
Gem_line__2
 
「星の館」では明日の21:00-23:00でふたご座流星群の観望会を開催します。
申し込みされた方は楽しんでくださいね。天気が良いこと祈りましょう。
  
ここで観望のヒント。
放射点をじっと見つめているよりも、やや外れた地平線に近いほうを360度
見渡しているほうが発見しやすくなります。
 
流星は地球の上空でファエトンが残した塵が地球の大気圏突入により燃え
尽きる現象です。
地平線に近いほうが、大気の層を斜めに厚く見ることになるため、流星の数
は見かけ上増え、流れる長さも長くなります。
 
お願い事目当てに流星を見る人はあまり高くないところを見ましょう。(笑)
でも結局は運ですけどネ。
 
次回は、いよいよ黄道12星座最終回!
かに座です。

にょろにょろ。

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2012年 ふたご座流星群

2012年12月11日 | 天文台

さて大人気の天文現象、ふたご座流星群が今年もやってきます
星の館でも特別観望会で開館して観察会を行います。

特別観望会は予約制で、すでに定員がいっぱいになってしまいました。
予約のご連絡をくださった皆様、ありがとうございます
予約ができなかった方!申し訳ありません

でも、まだまだあきらめてはいけません。
流星は望遠鏡では見ません。
自分の目で観察していきます。
星の館でも大きなブルーシートを敷いて空を眺めます

Dsc_0192


なるべく明りが少ない場所に行き、大きな建物が無く、
空が開けたところに出かけてみてください。
この日は月明りがないので長時間好条件で観察できます

流星群のピークは14日の午前8時なので
13日の夜から観察するのがいいでしょう。
ふたご座が昇ってくるのは午後8時頃。
東の空を見上げ、暖かい恰好で観察してくださいね。 
                     よっしー

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