春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

2021年 夕方西の空の明るい星

2021年11月07日 | 惑星・衛星

今週の星の館のイベントは「さよなら土星」です。
ドーム内大型望遠鏡で土星を案内するのは今週が最後です。
ぜひ見ていただきたい!!

しかし!
今週はその他にも注目天体が!
今、とっても明るく輝く星が夕方西の空に見えています。
その星の名前は金星。
今の時期の金星は晴れていたら肉眼で
青空の中に見つけることができるほど明るいんです。
でも、小さな星がこの青空の中、どのあたりにあるのか、
それが分かりづらいんですよね。

でも皆さん!
朗報です!
11月8日は月のすごく近くに金星が見えます。



月さえ見つけることができれば金星も探すことができます。
11月8日の月は三日月です。
ただ、注意してほしいのは
『三日月は意外と細い』
ということ。

この日、月が真南に来るのは
15時半頃です。
月の高さは30度。
みなみの方角を向いて、肘をしっかり伸ばし、
縦にこぶし3個分上げていくと
そのあたりが30度。
8日の15時半ころにはそのあたりに月が見えるはずです。


(アは10度、イは15度)

月が見えたら、月のすぐ右下。
だいたい5時の方向に金星が『ポチ』っとみえるはず。
昼間に金星を肉眼で見ることができるなんて!
しかも、分かりやすい、月の近く!!
昼間の空の中にぜひ探してみてください。

よっしー

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お父さんとおじいちゃんに会いに来たのかもしれない

2021年09月17日 | 惑星・衛星

こんにちは、さかいです(+_+)

このブログを書いているまさに今、台風が近くを通過していて横殴りの雨と強風が吹き荒れております。

みなさまも十分にお気をつけて!

 

 

さて、今週はもし星の館が開館していたら『月と木星と土星の競演』の観望会イベントだった、、、ということで、変わったタイトルで目を引いてみました♪

 

 
↑本日、9月17日(金) 午後9時の星空↑
 
台風一過で晴れてくれればちょうど木星と土星の間に月がいるのが分かるはず…
というか月を見つけて左に明るい木星、右におとなしめの土星、と言った方が分かりやすいかもですね!
 
さてさて、お父さんとおじいちゃんっていうのは何の話かというと…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ギリシャ神話です♪
星座神話といえばギリシャ神話なのですが、惑星たちにも関係があります
 
 
 
まずは木星
木星は神々の王ゼウスだと言われています。
太陽系最大の惑星にその名がついているのですね~。うん、納得。
 
 
 
そして土星
土星はゼウスのお父さん、ゼウスの前の神々の王であり農耕の神様クロノスだそうです。
 
さいごに
月と狩りの女神アルテミスの姿だと言われています。
アルテミスは一説によるとゼウスの娘なのだとか。
(ギリシャ神話はいろいろな話があるのであくまで一説です)
 
 
 
ね!!
今夜はちょうど娘(アルテミス)がお父さんとおじいちゃんの間にいます♪
きっと会いに来たんですよ!
 
 
 
そして、会いに来た、ということは…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
↑9月18日(土) 午後9時の星空↑
 
お父さんの方に行きました。
 
 
 
 
 
 
↑9月19日(金) 午後9時の星空↑
 
まるで「じゃあまたね~、お父さん!おじいちゃん!」と言っているかのように離れていきました。
 
 
 
 
というように、今週晴れたらぜひ月の動きに注目してみてください♪
昨日までとはまた違った星空が楽しめるのではないでしょうか☆彡
 
 
 
 
さかい

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月の距離

2021年09月10日 | 惑星・衛星

昨日は西の空に細い月が出ていましたね~
これからどんどん膨らんでいく月ですが、
太陽と月と地球の位置関係で月の形は変わって見えます。
これについての詳しい話は近々星の館のYouTubeで紹介しますね。

さて、月は地球の周りを回っているのを前提に、天文台で
「地球と月はどれくらい離れているでしょうか?」
という質問をよくします。

地球からこれくらい?



これくらい?



これくらい??

実はこれくらい!

月までの距離は約38万キロとありますが、
38万キロってピンときませんよね・・・。
38万キロはだいたい地球30個分の距離です。

この青い地球ボールが30個並んだ距離に
黄色の月ボールがあります。

実際の宇宙でも地球が30個並んだ先に月があると思ってください。
月って結構遠い・・・。
そんなに遠くにある月でも太陽の光が当たって地球に届くと、
月明かりで影ができるほど明るいんですよね。

これから半月から満月になっていく月。
満月は21日です。
夜空の月を見ながら距離や宇宙の広さを感じてみてください。

よっしー

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おまたせ土星

2021年08月13日 | 惑星・衛星

今月は星の館はお休みです。
本来今週の星の館のイベントは

「おまたせ土星」

星の館でトップ3に入る人気イベント。
このイベントの時は、
望遠鏡に並ぶお客さんの土星待ちの列ができます。


さて、そんな人気の土星について
皆さんはどれくらいご存知ですか?
現在、土星は18時半頃、東の空から昇ってきます。

20時頃には空も暗くなり、南東の空に見やすい位置に昇っています。
この土星、星の館の望遠鏡で見てみると…


【↑ 2012年土星】

リングまでハッキリ見えます。
望遠鏡で見た時、みなさんに注目して欲しいのは環(リング)にある黒い線です。
これ、実はリングの隙間なんですよ。
カッシーニの隙間(すきま)と呼ばれ、
気象条件が良い時に見ることができます。

また、土星の見え方は毎年変化します。


【↑ 2016年土星】


【↑ 2021年土星】

太陽の周りをまわっている(公転)地球や土星は
その位置により、見える環の角度が変わってきます。
今年はどんな姿が楽しめるでしょう。

土星の最大の特徴ともいえる環は
一体なんでできているのでしょう?
答えは「氷の粒」です。
望遠鏡で見ても粒々を見ることはできませんが、
実際はたくさんの氷の粒が環を作っています。

星の館では11月上旬まで望遠鏡で案内します。
今はまだ、星の館で見ることはできませんが、
まずは皆さんの目で探してみてください。

よっしー

 

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君は見たか火星を

2020年10月23日 | 惑星・衛星

こんにちは。kubelです。

久しぶりの投稿ですね。最近涼しくなり、撮影をする真夜中の時間は寒くなり、温かい飲み物が恋しくなります。

さて、君は火星を見たか?最接近から少し日がたっていますがまだまだ見ごたえがあります、ぜひ見に来てくださいね。

 

今回は火星にもうすぐ見納めになる木星や土星と惑星状星雲を紹介したいと思います。

 

まずは木星です。木星は巨大なガス惑星で地球を1300個ほど飲み込むほどの大きさです。また自転も非常に早く、その速さで赤道部が7%も膨らんでいるそうです。

木星には4つの大きな衛星(ガリレオ衛星)があります。望遠鏡で見てもその姿は確認できます。

 

お次は、こちらも人気の土星です。

太陽系で一番大きいのは木星で次に大きいのはこの土星です。特徴は何といってもその輪ですね。

土星の環は15年ごとに「環の消失減少」で地球から見えにくくなり、2025年にこの現象が起こります。

また、この土星の環は激しい勢いで失われて、一億年以内に消えてしまうかもしれないといわれています。

さて、この人気の二つの惑星の木星と土星、12月21日の日の入り一時間後に接近した状態を観察できます。


次はお隣の惑星、2年2か月ぶりに地球に接近した火星です。

最接近はこの間の10月6日でした。来年の1月までは明るい火星を観望できます。

その大きさですが、地球よりかなり小さく半分ほどです。

次の最接近は2035年の9月になります。

 

惑星のお次は身近な地球の衛星の月です。

宇宙に出るときに一番最初に訪れることができる天体です。

月の影響で地球の海水の潮の満ち引きや気候を安定化されることに貢献していると言われています

 

さて次は惑星ではなく惑星状星雲を紹介したいと思います。

まづ最初はNGC7662のアンドロメダ座の青い雪だるまです。かなり倍率(最低でも100倍以上)

を上げないと見ることが難しいです。

もちろん撮影も大変で、長焦点の望遠鏡で長い時間撮影して大きく切り取っています。

 

最後は同じ惑星状星雲のらせん星雲です。

正式にはNGC7293で、全天で最も大きい惑星状星雲で、見かけの大きさは満月の約半分にも達します。

その大きさから双眼鏡でも確認することができ、大きめの望遠鏡ではぼんやりとドーナッツ状に見えます。

今回はこれまで、ではまた次の機会に。

 

「晴れた夜は空を眺めよう」kubel

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