hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

韓国映画ショーケース2007:国境を越える映画の力②『横綱マドンナ』編

2007-12-19 19:49:15 | 韓流イベント(舞台挨拶、コンサート)


韓国映画ショーケース2007
公式サイト:
http://www.cqn.co.jp/ks2007/index.html

hoppenの韓的な日々♪より・韓国映画のレビュー
韓国映画ショーケース2007にて:『横綱マドンナ』(2007.12.10)
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/2291034c9881b9021fc1dc4b8b9bf5fb


韓国ショーケース2007のパネルディスカッション「国境を越える映画の力」
第2部は、『横綱マドンナ』キム・ムリョンPDがゲストでした。
『カンナさん…』ノ・ウニPDと同じく、キム・ムリョンPDも女性プロデューサー。
『殺人の追憶』ポン・ジュノ監督)など名作のプロデュースにかかわってきた人物です。
現在、ビョンホンssiの新作『奴×3』のマーケティング総括を担当し、
日本の小説『きらきらひかる』が製作準備中とのこと。
韓国映画界での女性の活躍、そして、新しい世代の登場など、
興味深い話が聞けましたよ。

日本でも仕事をしてみたいと語るキム・ムリョンPD
韓国映画界での女性の活躍にも驚きましたが、
世代が新しく産まれているという話が、印象的でした。
一時期、韓国映画界の聞き説がささやかれていましたが、
それは、新しい世代への過渡期だったのかもしれませんね。
これからも、韓国映画界は、楽しみになりました。

進行は、①と同じく、シネカノンの李代表と韓国映画進行委員会の安委員長
同時通訳だったのでメモが追いつかず、かなり、はしょってしまいますが、お許しを。

<李代表>

『横綱マドンナ』は、女の子になりたい男子高校生が、性転換手術代を稼ぐため、
韓国相撲(シルム)大会に出ることになる、という、かなり特異な設定ですね。

<キム・ムリョンPD>
コンセプトがはっきりしてたので、タイトルもすぐに決まりました。
サイダス(韓国の大手映画制作会社)の社長にも、
「お金を稼げるかはわからないが、いい映画になるだろう」と言われました。

<李代表>

韓国では、女性のプロデューサーが多いのですか?

<キム・ムリョンPD>
95%が女性ですね。
私もそうですが、マーケティングを経験して、プロデューサーへ育っていく女性が多いです。

<李代表>
先日「日本の女性監督10人と会う」というNHKの番組に出演しました。
女性でも映画監督になれるのか、疑問でしたが、
女性だけが作れる映画というのが、ありますよね。

<キム・ムリョンPD>
女性のほうが、仕事がよくできます。(笑)
企画の段階での準備など、きめ細かい所ができますね。

<李代表>
シネカノンで配給した『殺人の追憶』も、キム・ムリョンPDのプロデュースですね。

<キム・ムリョンPD>
『殺人の追憶』は、完成度・興行とも成功しました。
でも、準備段階では、非常に重かった
実際に起きた、しかも、未解決の殺人事件でしたから。
軽く作ることはできませんし、関係者に被害を及ぼさないようにしなくてはけませんでした。

<李代表>

安委員長は、女性のプロデューサーについて、どう思いますか?

<安委員長>
『JSA』
(パク・チャヌク監督)など、たくさんの女性プロデューサーがいます。
最近は、女性監督も多い。
199?年、韓国映画誕生から100年を記念して開いた女性映画際では、
7人の女性監督しかいなかったのに!!
今は、性別を越えた大きなスケールの映画も多いです。

<李代表>

日本の映画界で、一緒に仕事をしてみたい人は?

<キム・ムリョンPD>
日本には、個性的な俳優が多いですね。
韓国の主演級の俳優は、主演でなければシナリオを渡しにくいのですが、
日本の俳優は、そういうこだわりに固執していないと感じますので、うらやましい。
俳優では、個性的なオダギリジョーさん
監督も、犬童監督など、いい監督がたくさんいらっしゃいます。
私は、ぜひ、日本の現場で仕事をしてみたいです。
日韓は、ずいぶん環境が違うようですが、お互いのメリットを生かした映画作りをしてみたいです。

<李代表>
これまで、韓国映画界は、386世代(1960年代生まれの、民主化運動を先導してきた世代)が中心でした。
独特の感覚や、役割を任ってきましたが、今はどうですか?
次の世代に移ってきたのでは?

<キム・ムリョンPD>
90年代とは、観客の映画に対する受け止め方が変わっています。
かつては、シナリオが重視されていましたが、
最近は、シナリオよりも映像が重くなってきました。
観客は、どのように見えるかを重要視しています。

<安委員長>
なるほど~。
韓国では気づかなかった話が聞けました。
中心が、386世代から移っていっているという話も、初めて耳にしました。
386世代の映画は、社会的・政治的な内容を含むものが多かった。
『グエムル』なども、社会的な要素が大きかった。
これを、次の世代が受け継いでいくのでしょうね。

<李代表>

今回のディスカッションでは、偶然ですが、女性の映画関係者が多くなりました。
韓国の映画が持っている女性映画人の活躍を、実感しました。


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