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『横綱マドンナ』
原題:天下壮士マドンナ
(2006.8.31韓国公開)
innolife・映画紹介
http://contents.innolife.net/listm.php?ac_id=7&ai_id=9025
PDを迎えたパネルディスカッションの様子は、こちらを読んでね。
hoppenの韓的な日々♪
韓国映画ショーケース2007:国境を越える映画の力②『横綱マドンナ』編
http://blog.goo.ne.jp/hoppen_2006/e/5f93df152efc5990e48e2d3e1ae79b9f
オ・ドング(リュ・ドクファン)は、力持ちの、太目のダサい男子高校生。
幼いころから歌手・マドンナを崇拝する彼の夢は、女性になること。
日本語の先生(草薙剛)に、完璧な女性になって告白したいと思っていて、
性転換手術の費用を稼ぐため、韓国相撲大会に出場し、優勝賞金を狙うことになります。
コメディのような設定ですが、ちゃんと、ヒューマン・ドラマに仕上がっていました。
この年、この映画で、各映画賞の新人賞を総なめにしたリュ・ドクファンは、
『トンマッコルへようこそ』にも出演している、期待の演技派俳優です。
私は、父親役のキム・ユンソクがよかったです!
正直、私の中では、「性転換したい男の子が韓国相撲をする」という設定が、うまく結びつかなくて。
スポ根を無理やりくっつけている印象があり、退屈で、睡魔に襲われた箇所もありました。
しかし、主演のドング(リュ・ドクファン)や、父親(キム・ユンソク)、ドングの友人たちの演出が光っていて、
奇想天外な設定なのに、とても自然に受け止められるのです。
父と息子の関係や、性転換の受け止め方も、しっかりと描かれていて、
映画自体の評価が高かったのも、納得でした。
ドングの夢は、叶えることができたとしても、とてもつらい思いをする将来が待っている。
それでも、女性なりたいという彼の夢は純粋で、叶えてあげたくなりました。
ドングは、下手をすると、特異なキャラクターで終わってしまったのでしょうが、
リュ・ドクファンが、ドングの内面をしっかりと消化していて、ドングの夢や悩みが伝わってくるのです。
さすが、新人賞を総なめにしただけあります。
朝鮮日報より(2007.06.08付け)
大鐘賞:新人男優賞はリュ・ドクファン
http://www.chosunonline.com/article/20070608000078
父親役のキム・ユンソクが、これまた、よくてね~。
かつて、ボクサーだったころの栄光にしがみつき、アル中になって、
家庭内暴力を振るう情けない、弱い父親でした。
でも、ドングが夢を持ち、その夢のために黙々と努力し、強くなっていく姿を見て、
そんな父親の、何かが、変わっていくのです。
キム・ユンソクは、あちこちのドラマや映画の助演で大活躍している俳優です。
第44回大鐘映画賞では、『いかさま師』で、最優秀助演男優賞を獲得しました。
最新作は、初の主演映画『夜の熱気の中で』のようです。
ハ・ジョンウ(キム・ギドク監督の『絶対の愛』『息』)との共演で、
連続殺人犯と元刑事として対決するそうです。
ハ・ジョンウは、ドラマ『プラハの恋人』でのSP役でも注目されていましたね。
この二人の共演なら、ぜひ、見てみたいなぁ!
朝鮮日報より(2007.06.12付け)
ハ・ジョンウ&キム・ユンソク、『夜の熱気の中で』で共演へ
http://www.chosunonline.com/article/20070612000044
ちょっと、脱線してしまいましたが。。。。
私には退屈なところもありましたが、
韓国での高評価どおり、見てよかったと思える映画でした。
機会があれば、ぜひ、ご覧になってみてくださいね。
あ、草薙君の役は、あまり良い人ではなかったです・・・。
ちょっと、ひどい教師だったわ。
確か「逃亡者」でも刑事役・・・独特の空気をもって居る人ですよね。演技20年で初めて主役?とか・・・
ハ・ジョンウも気になる俳優さんですし、この2人のコンビは是非見てみたいですね。
「いかさま師」主演がチョ・スンウでしたよね。これも見たいなぁ。
キム・ユンソクは『復活』の探偵役でも、いい味が出てましたよね。
あのドラマも、大好きです。
気になる共演でしょ!
『いかさま師』は、あんなに韓国で売れたのに、
日本での上映のうわさを聞きませんね。
私も、ぜひ、見たい映画なんですけど・・・。