疾風の帰り径

BROACHに存在した「疾風の通り径」を移行しました
ブログ内リンクが以前のまま、画像が移行出来てないものは、修正予定

秋の夜長の工作員

2008-08-31 10:13:49 | 電脳器械
 今日の仙台、若干蒸していますが、曇り時々雨。
 午前中、時々広瀬川周辺に時ならぬサイレンが鳴り響いています。
 どうも上流の大蔵ダムが放水を始めるようで、増水注意です。

 前から欲しかった、使ってみたかった石がありました。



 IntelのCore 2 QuadというCPUです。



 IntelのCPU、いつの間にかペンティアムと言う名前は見かけなくなり、最近は、Coreです。
 元々8080から8086、80286、386、486と来て、586の5から、5を意味するペンタ、Pentiumという名前が出来たと思うのですが、その後ペンティアムにものすごい種類が派生して、時々パソコンを組み立てる程度のおやじには完全にわけがわからなくなっています。



 Core 2 Quad Q6600
 パッケージを開くと、CPU本体と馬鹿でかい放熱器が同梱されています。

 この石を使ってみたかったのは、中にCPUが4つ入っているらしいのです。Core 2 Duoが2つ、Quadは4つ。
 上手く並列処理させることが出来れば4倍速くなる。
 したがって消費電力も90W前後と下手なテレビ並み。放熱器も大きくなります。

 去年のVista発売のときには、古いパソコンのグラボだけ交換してお茶を濁していたのですが、このQuadの値段がだいぶ下がってきたので買うことにしたのでした。

 ところがうちのマザーボードはこの石には対応していません。



 それで、ASUSのP5Q DeLuxというマザボを購入。
 電源回路とコンデンサに力が入った逸品です。



 しかし新しいマザボは、メモリーの規格も新しく、これまでのメモリーは使えません。



 DDR2の2GBを2枚使いですよ、合計4GB、豪勢。昔初めて買ったハードディスクが340MBだったもの。

 グラフィックボードも規格が変わっており、まあこれはVista用だし、新規購入。



 GIGABYTEのGV-NX96T512H、NVIDIA社のGeForce 9600GTと言うグラフィックチップを使ったグラボ。これにもでかい放熱器が付いています。3Dゲームをやるわけではないのでこれは中級機。それでもメモリーは512MB載っています。

 いろいろ調べてみると、どうも今余っている350W電源では、容量不足らしいということになり、結局電源も購入。



 しかしそれぞれのパーツのはこのデザインがみんなすんごいですよね。世界のアキバ系はパッケージデザインに惹かれると言うことでしょうか。

 ENERMAXのMODU82+という525W電源です。
 ケーブルをまとめるベルクロベルトにまでブランドマークが入っています。マニアック。



 デザインも渋め。

 ハードディスクもだいぶ性能が上がっているし、1TBが1万円に近付いてきたと言う記事を見つけ、結局買ってしまいました。



 これはWESTERN DIGITALの640GBモデル、WD6400AAKS。しかしすごい容量ですよね。昔の340MBの1880倍。

 そして、ケース。とりあえず古いケースに組んで、そのうち新しい格好良いケースに移そうと思っていたのですが、パーツを集めている間に、大曲に行っていたりしたので、なかなか組み立てが始められず、たまたま開いた通販のページに、今使っているのと同じ静音ケースが数量限定で安売りされていたので、思わず、ポチッ。
 OSであるウインドウズビスタやら、最新のカードリーダーやらもおまけに購入。



 本当に馬鹿ですよね。全部でこんなになってしまいました。
 ほとんど価格コムの売れ行きベスト5あたりから選びました。

 しかしいつまでもパッケージを飾って眺めているわけにもいきません。
 組み立て、組み立て。夏休みの工作みたい。泥縄。



 P5Qにはさまざまなインターフェイスが搭載されていて、リアパネルも専用です。

 最初にCPUを載せます、一番緊張する作業。



 Q6600は、2.4GHzクロックで動作します。初めて作った自作は100MHzでした。24倍。 しかも4個がパラに動くのです。



 メモリーを載せます。



 ここまで行ったらケースに入れます。



 ケースはANTECのSOLOと言うモデル。ハードディスクをサスペンションで吊ることが出来るんですよ。だけど値段はリーズナブルでデザイン最高。

 CPUに放熱器を取り付けます。



 電源をケースに入れます。最初に入れておいたほうが良かったかも。



 電源ケーブルを接続します。
 あとケースのスイッチやランプを接続するのですが、ASUSの優れた点の一つ。これが意外と面倒なのですが



 こんな中間コネクタがあって、間違いにくい工夫です。パソコンを組み立てた人にしかわからないでしょうが。



 このあとハードディスク、DVDドライブ、カードリーダー、グラフィックボード、フロッピードライブを取り付け、配線。



 ハードディスクはSATAになったのでケーブルは細くなった(手前の赤い線)のですが、まだIDE接続のDVDドライブと、一応余っているのでつけておいたフロッピードライブはパラレルのリボンケーブルです。

 これで一応BIOSも立ち上がりいろいろあったもののOSもインストールでき、動作を確認できました。

 一番見てみたかった、デバイスマネージャのプロセッサの項目。



 プロセッサ。4個表示されています。
 めでたしめでたし。

 しかしこの作業、つくづく眼の衰えを感じさせられます。

 唯一発生した問題は上にも出てきた、新しいハードディスクWD6400AAKS。SATAⅡ、あるいはSATA300と呼ばれる高速シリアル転送仕様なのですが、最初OSをインストールしようとしたら、130GBしか認識しないのです。実際には、今回買ったVistaのソフトが、アップグレード用だったので、一旦XPをインストールしてから、Vistaにアップグレードしなければならなかったのですが、XPの段階で130GBになっちゃう。これはありません。
 現用のVistaマシン(AMD Athlon XP 2600+)に繋いだら認識すらせず(にのこのPCのマザボはSATA300には非対応と判明)、これは初期不良かもと、とりあえず手持ちの120GBのHDD、SATA、SATA150仕様 にOSをインストールしまして、WD6400AAKSを2番目のHDDとして接続したら、あっさり598GBまで認識されてしまいました。
 どうしましょう。このままで良いのか、またテレコにしてみるか。悩みどころです。



 内部の配線を少しまとめ出来上がり。
 内蔵アンプもつけました(現用マシンから移設)。
 外付けだといちいち別に電源を入り切りしなければならないのですが、この内蔵アンプだと一緒にいつも電源が切れるのです。



 特に高音質ではないのですが、お手軽だし、普通のスピーカーが接続できます。
 PC本体背面にスピーカー端子までつけてしまいました。



 こうして現用マシンと最新マシン、同じケースで仲良く並んで快調です。



 最新マシンのほうはまずオーバークロックで遊んでから徐々にソフトやデータを移行してゆくゆくは常用になって行きます。

 以前の常用マシンはすっかり抜け殻状態ですが、今回の最新マシンに流用できなかった最低限のパーツは残っているので、せいぜいハードディスクとOSがあれば1台組み立てられます。



 近くにお住まいで遊んでみたい方がいらっしゃいましたら差し上げます。これでもPentium4、2.26G(システムバス533MHz)です。モニターマウスキーボードFDDは付属しませんが、マザボ、グラボからCDドライブ、メモリー、電源、ケースその他いろいろは付いています。WinMeまでなら、SCSI経由でDVDとMODもあります。

カメムシ、カメアシ、手羽一郎

2008-08-30 07:38:45 | 美味いもん
 先日、出勤のため玄関を出て施錠しようとしたら目の前に



 カメムシです。

 カメムシ、黄色いハート。で検索したら72件ヒット。
 エサキモンキツノカメムシ、だそうです。



 なんだかラブリーですね。

 夕べは、部の納涼会兼、地震以来のハードワークご苦労さん会だったのでした。
 会場は「手羽一郎」

 このところめっきり涼しくなったとはいえ、この手羽一郎、いきなり最初のメニューが



 鍋ですよ。
 こだわりの二色鍋(白湯とマーラー)だそうです。
 今シーズン初鍋だと思いましたが、まだ8月。富士山の初雪みたいだな。



 まあ野菜がたっぷり食べられるので良しとしましょう。
 この日幹事が選んだのは、どうも手羽二郎コース。

 メインディッシュはもちろん



 究極の手羽先唐揚げ(おかわり自由)、ピリ辛の手羽先揚げです。お替り自由、つまり食べ放題なんです。
 若くて、元気一杯のカメアシ君たちが、むさぼるように食べまくっていましたが、おじさんには毒かも。

 前に名古屋出身者に教わった、食べ方の薀蓄を語っているのに聞く耳を持たないカメアシ君たち、次々と羽が生えたように(生えてるっ手羽)消えて行く手羽先、累々と残る骨の山。

 〆はきしめん。みんなで満腹になりビルの表に出ようとしたら、閃光、豪雨。
 私は移動をやめて同じビルのBarでの二次会コースへ。

 飲み会の夜も必ず出番のカメラマンが会社にいるのですが、連絡を取ると、県内に停電が出ているので、これから出動するとのこと。一緒にいたカメラマンが二人ほど応援に行ってくれました。ありがとう。

 今朝のニュースを見たら結構いろんな絵が撮れていたので、感謝です。

 二次会の店からおん出された頃には雨も上がっていました。



ひい、ふう、みそ汁。

2008-08-29 07:04:13 | 美味いもん
 仙台では10月からごみ収集が有料化になります。
 これまでも、有料の専用ゴミ袋で収集していたので、有料だったと感じていますが、今度こそ有料だそうです。袋の価格が5倍くらいになるらしい。

 仙台ではプラスチック製容器包装を分別し、瓶缶金属新聞紙等紙類も分別、その他が全て家庭ごみになります。プラスチック製の食器なんかは、容器包装ではないので家庭ごみ。

 問題は今使っているゴミ袋が使えなくなることです。10枚持っていけば新しい袋1枚と区役所で替えてくれるらしいのですが



 数えてみたら、家庭ごみ用が5枚、プラ用が9枚。むむむ、5枚のほうはちょうど良い在庫量だけど、9枚のほうはたぶん5-6枚は余る計算。余ったら家庭ごみかなあ。外の袋は包装だからプラゴミですけど。

 ごみを減らすことは重要で有料化もやむを得ないかもしれませんが、不法投棄が増加しないか心配です。

 話は変わって、先日の大曲キャンプ
 久しぶりのキャンプだし、日常生活にも活用できそうなさまざまな道具や知恵を、人生の先輩方から教わったのですが、ホームランとはいえないものの、ポテンヒットがこれ。



 ひい、ふう、みそ汁。



 津軽は、かねさのインスタントみそ汁



 缶入りです。
 近所の小さなスーパーでも販売されていました。知らなかった。



 インスタントみそ汁利用者としては大注目
 一缶で30杯も楽しめる(?)のです。



 モンドセレクション6年連続受賞ですよ。野村花火工業と同じくらいすごい。もっとかな。
 かねさ㈱は自らのインターネット通販のサイトで販売もしています。



 まあ味は特にどうこう言うほどではありませんが、とにかくお手軽。



 インスタントみそ汁、いろいろ販売されていますが、一杯飲むのにプラ包装を2つずつ開けるのがメジャー。
 ひいふうみそ汁って結構エコじゃないですか?



 インスタントじゃない方がもっと良いけど。

クラシックカメラマン41

2008-08-28 05:31:46 | Camera
080823_0322~0001-0001.jpg


 FUJlCA 35Auto-Mというカメラです。
 携帯から送信テストしてみましたが、横位置で撮った写真を90度回転してアップすると、レターボックスになってしまいます。レタボ。メタボではありません。

 そうすると縦位置で撮るしかありませんね。

 今日はこれから朝の新幹線こまちで大曲まで行きます。久々に旅日記をアップしますね。

 と言うのが23日土曜日の最初の記事だったのですが、これだけではこのカメラが可哀想なので、あらためて特集です。



 1962年発売のAuto-M、いかにもフジカというデザインです。
 一応距離計連動なんですが、どうもこのトイカメラっぽい形状が心の琴線に触れず、うちにはこの1台だけ。



 ところがこいつ、なかなか優れものなんですね。フジフィルムのホームページからの無断抜粋。

フジカ35オートM
 次いで,1962年(昭和37年)3月,当社は,これまでのEEカメラの壁を破った世界最初の複式プログラムシャッターを装備した“フジカ35オートM”を開発し,国内と海外同時に発売した。
 これまでのEEカメラは,シャッター速度をセットしてシャッターを切れば自動的に絞りが決定される方式か,被写体の明るさに対応してあらかじめプログラムされた一組の絞りとシャッター速度が自動的にセットされるプログラムシャッター式の機構であった。
 しかし“フジカオートM”の複式プログラムシャッター機構は,シャッター速度がどこにセットされていても,まず絞りが調節され,絞りだけで調節しきれなくなるとシャッター速度が自動的に調節されて適正露光が得られるもので,EEカメラでありながら5種類の異なったプログラムを自由に選ぶことができる。AE(Automatic Exposure)カメラとも呼ばれ,国内市場はもちろん,海外市場でも好評を博した。




 ほかに変わっている点は、上の上の写真を見てもわかるとおり、フィルムリワインド(巻き戻し)ノブが左側面についてるし、巻き上げノブは下面。
 これは位置と言い形状と言い、Kodak Retinaの真似です。どちらもフィルムメーカーなのは偶然?



 フジノンレンズ4.7cm/F2.8



 あまりにも普通ですが、FUJINONはいまや世界中の放送局の御用達レンズ。侮れません。

 下面巻上げつながりで今日はもう1台。



 Ricohの"35"DeLux レンジファインダーカメラです。



 こちらは1957年発売ですから私とほぼ同い年か。
 なんとホットシューが付いているのです。今とは規格は違うと思いますが、1950年代と言えばライカがやっとフラッシュシンクロ機構を取り入れた時代にもうホットシューです。

 そして下面巻上げ。



 Fujicaとは違う場所異なる向きですね。



 通常はレンズの下に折りたたまれている大きなレバーをおもむろに引き起こし、左手の人差し指か中指で向こう側、外側に引っ張る感じで巻き上げます。大袈裟。



 レンズは4.5cm/F2.8のリコマットレンズ、F2が付いたものもあるそうです。



 いろんな工夫があるものですが、こんな工夫のできた会社が今も生き残って繁栄しているのかもしれません。

今週は、この一本(焔)

2008-08-27 06:27:08 | 美味いもん
 ひところ朝の連続ドラマを続けて見ていた時期がありました。「ちゅらさん」とともに記憶に残っているのが「私の青空」。主人公の故郷が大間でした。脚本は内館牧子。
 細かいところは良く覚えていないのですが、主人公の結婚相手が家出か何かして、東京へ行き、ボクシングジムに入ります。そのトレーナー役が深浦加奈子さん。良い女優さんでした。深浦と言うのが青森の地名なので、なんとなく青森に縁がある人なのかな、と思っていましたが関係は無いようですね。日比谷高校だし。
 合掌......です。
 溜池でバイトをしていた大学時代、日比谷高校の横を通ったことがありますが、あの頃いたのか。

 今週はこの一本。



 毎月届けられる庄内大山は冨士酒造の暦酒、今回は「日輪の焔」、暑い夏にどうぞと言うお酒なのでしょうが、もう涼しくなっています。



 今週は富士吉田の火祭りもあったのですね。焔が通りを埋め尽くすお祭りです。
 子供の頃何度か行きました。これも夏の終わりのお祭り。夏は去っていきます。

 お祭りと言えば2月の大山新酒酒蔵祭りのとき、冨士酒造で杜氏さんにお酌していただいたのを思い出しました。



 びーえむあいさん、写真無断で借用させていただきました、ごめん。
 上の写真をクリックすると、この写真が載っている素晴しいグルメブログにジャンプすることが出来ます。ぜひ。

 夕べも近所のスーパーで1パック298円の秋刀魚刺しを買ってきたのですが、まだ北海道産でした。それでも美味しい。
 秋がやってきました。馬肥ゆる秋。

 天高く馬肥ゆる秋、を検索すると、これは敵に備えて油断するなと言う警告だそうです。
 中国から北には太古から強力な騎馬民族が跳梁しており、夏にエネルギーを蓄えて、秋には攻めてくるのが通例だったことから。
 奥が深い漢語でした。

盛岡の秋刀魚

2008-08-26 06:21:48 | 美味いもん
 大曲で花火競技会がある8月下旬の週末、5年位前までは毎年盛岡にゴルフ中継に行っていました。
 夜は映画館通り周辺に繰り出して、焼肉や冷麺、じゃじゃ麺を食べ歩くのですが、忘れられないのが秋刀魚刺し。
 毎年この季節に初めてサンマ船が三陸の港に入港し、脂の乗った生秋刀魚を大量に供給してくれるのです。
 それ以前にも北海道産や、ほかの漁に混じって捕獲された秋刀魚は出回っていますが、旬の始まりは毎年この季節。寒流の南下とともに秋刀魚も三陸に近付いてくるのですね。
 なぜか内陸盛岡で食べる初生秋刀魚刺しが毎年恒例でした。

 今年も先週宮城の初秋刀魚は女川で水揚げ、この週末には気仙沼にも上がり、いよいよ季節到来です。



 これは先週18日にスーパーで買ってきて食べたものなので北海道産ですが、美味そうでしょう。
 東京に住んでいた頃はあまり食べた記憶が無い秋刀魚刺し、安くて美味い、最高の肴です。

 秋も深まる頃には生食用の秋刀魚一尾100円以下になるので、自分でおろして刺身に挑戦することもあるのですが、下手糞なのでどうしても時間がかかって生ぬるくなってしまい、見た目も悪くて美味しくありません。手も生臭くなっちゃうし。



 夏が終わるのは本当に悲しいのですが、そんな心を秋刀魚で癒します。

 土曜日の花火、ケータイで撮影した中に面白いのがあったので、載せておきます。



 コカコーラのクーですか?

 花火競技会の今年の成績(←クリック)を見つけました。
 やはり野村さんが優勝です。割物は6連覇、創造花火も連覇です。

 ちなみに10号割物の花火の名前は、「昇曲導付四重芯引先紅光露 ・ 昇曲導付五重芯冠菊緑点滅」

みちのくの夏の終わり

2008-08-25 07:39:41 | 花鳥風月
 リアルタイムレポートの通り、週末は秋田県大仙市大曲へ第82回全国花火競技大会「大曲の花火」を見に行ってきました。
 往きは新幹線こまち。東京から来る新幹線にはまず乗れないということで、仙台市始発の6時台のこまちで移動しました。予想外にがらがら、今年は天気に恵まれそうも無いことがだんだん見えてきたので、近くの人ほど行くのをやめることが多かったのかもしれません。
 大曲という場所は、岩手県の花巻や遠野と同じ緯度にあり、車で行く場合は、東北道で花巻の手前、北上から始まる秋田自動車道を西進するのですが、なぜか新幹線は、一旦盛岡まで行って、田沢湖、角館を通ってぐるりと遠回りしてから一旦南進し大曲にたどり着きます。まさに大曲がり。田沢湖線を通す代わりに、北上線を通すルートは考えられなかったのでしょうか。そのほうが速いし、安い、というのは仙台人の発想かな。

 花火ムード一色の大曲駅に9時前に着き、おそらく年間観光客の大半をこの日に待ち受ける商店街を歩きます。
 木曜日の夜に仙台を発っている先発隊が宿泊場所兼待機場所を押さえてくれており、食料等を買いながら(といってもスーパーは駅前に一軒だけ)20分ほどぶらぶら歩いて、現地に着きました。まっすぐ桟敷席までなら15分ほどかもしれません。

 途中の道すがら数百メーターおきに決められたように配置されているおばちゃんたち。



 今回の写真でお気に入りの一枚、モネの「日傘をさす女」みたいでしょう。
 やさしい秋田弁をしゃべる、ババヘラアイス売りのおばちゃんです。この日の気温は20度以下で、あまり売れなかったと思います。
 昔から暑い夏のさなかにも、道路っぱたでアイスを売り続けているおばちゃんたちのスタイルは秋田の夏の風物詩、たっぷりアイスクリームの入った大きな容器から、おばちゃんがヘラでコーンにアイスを盛るというか塗りつけていくので、ババヘラアイス。私も仙台に来てから名前を覚えました。



 20回もこの大会に通っている仲間が毎回取るのはこのサイト。桟敷席から二番目に近く、車とテントを並べられるサイトとしては、一番近いところになります。全国から集まるファンのテントでいっぱいと思いきや、わりとゆったりしていますよね。



 上の橋、雄物川に掛かる姫神橋を往き来して駅方面や桟敷席に行くのです。花火の間は橋は観覧禁止。
 私のツーリングテント。



 右側の小さい一人用です。こんな可愛いテントは私だけでした。

 降りそうで降らない雨を心配しながら、昼飯。のんびりその時を待ちます。
 昼花火が5時から始まるので、4時過ぎにはサイトから桟敷席のすぐ隣に、これも仲間たちが確保していた場所、最前列に移動しましたが、この頃からぽつぽつ雨が降り出したのでした。



 昼花火というのは、光よりも音と煙を楽しむものです。5連発の変化が勝負。

 これが終わって、本番まではまた1時間以上待ち時間。雨がしとしと降っています。



 そして本番、どーーーーん。



 最前列なのでかなり上にあがる10号玉。24mm相当のレンズなのに、いきなりフレームアウトされました。
 地面が揺れるほどの音と震動、火薬の香り



 首が痛くなるほど上にあがります。
 雨でなければ寝転がってみるべきですね。



 競技に参加したのは29チーム。最初に10号割り玉花火を2発打ち上げます。三重四重に美しく丸く開かなければなりません。いわばクラシカルな規定演技。



 そのあとに創造花火と言うテーマミュージックつきのフリー演技があります。



 私の採点は21番目の茨城県の業者が一番。帰りにもらったプログラムを見たら、10号割り物は5連勝中、創造花火と内閣総理大臣賞もこの5年で3回受賞している、野村花火工業の作品でした。



 と言ってもどの写真が誰のものかまでは記録も記憶もありません。

 競技以外にも大会提供花火やら、スポンサーつきの組み合わせ花火が信じられないくらい大規模に華麗に壮大に打ちあがります。



 雨が降ったり止んだりだったので、写真を撮ったのは止んでいるときだけ。



 この記事に載せた花火の写真は全てCaplio GX100で撮ったものです。マニュアルモード、マニュアルフォーカス∞、感度はISO80固定。絞りをF10あたりに固定してシャッタースピードは4秒か8秒前後。



 先日買ったケータイが防水なんで、雨が降り出したらケータイで撮っていました。



 3時間以上の大花火大会でした。素晴しい、極楽です。

 興奮状態で混雑した行列に紛れ、キャンプサイトに戻りました。
 花火の前に作っておいた焼そばを食べながら軽く一杯。花火好きチームには呑み助が少なく余り飲み会は盛り上がりません。

 そして翌朝、新しいテントで始めて寝たのは25時過ぎ。
 しかし一晩中テントのシートを打つ雨で、あまり眠れず、5時前には目を覚ましました。



 雄物川を覗くと、水量は増えています。河川敷でキャンプしているので、水量が増えるといつでも撤収指令が出る心配があったのですが、何とか持ちました。



 一晩中降った冷たい秋雨が、また止んだり降ったり。



 雨でぬかるんだ河川敷からスタックして出られないキャンピングカーたちを横目にカレーライスの朝食。アロエのお刺身。
 そして9時頃撤収。一旦大曲駅で綺麗なトイレで洗面、お土産買い。
 恒例となっている(らしい)翌朝の温泉に向かいました。帰りは先発隊の車に乗せてもらったのでした。
 今回は岩手県西和賀町湯田の湯川温泉。同じ嗜好回路を持った花火帰りキャンパーの車もいました。



 300円で立ち寄り湯が楽しめる、高繁旅館、一見さらっとしてるけど、お肌がすべすべになる、どちらも広い屋内風呂と露天風呂で、すすだらけの体を洗浄。

 湯田で昼飯場所を探しましたが、そもそもほとんど食堂すらなく、結局錦秋湖の道の駅へ。秋田道のSAではありません。



 変わったメニュー並んでいて楽しいレストランがあるのですが、驚いたのが、漬物バイキング。店の一角にコーナーがあり、食事の人は取り放題食べ放題。皆さんご満悦で2往復3往復。私が食べたのは三歳と鴨鍋定食。舞茸ご飯つき。美味しいですよ。

 そしてロビーには



 美味しそうですよね。錦秋湖周辺の眺めといい、道といい、雨さえ降っていなければ気持ち良さそうなツーリングルートでした。

 そのあとドライバーさんにがんばってもらい豪雨の中無事に仙台に着きました。

 今朝はこの舞茸の香りが充満している湯田地饅をいただいて、



 あーーあ。また仕事か。