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きらり

山コンビ ありふれた日常 part1

2012-12-11 17:53:37 | 山コンビ ありふれた日常

家に帰ると、智さんがソファで爆睡していた。


相変わらずソファで寝るのが好きだね、
そう思いながら近づいていってその綺麗な寝顔を見つめる。
そして、その唇にちゅっと触れるだけのキスをして
“ただいま”と言った。


暫くその寝顔をながめていたが全く起きる気配がないので
「こんなところで寝ていたら風邪ひくよ」
そう言って軽く身体を揺すって起こす。


「ね、智くんってば」
全く起きる気配がないので、先ほどより少し力を込めて揺すってみる。
「う…うん…」
ちょっと目が覚めてきたみたいだ。


「ね、こんなところじゃ疲れも取れないだろうし、ベッド行こう?」
そう言うと
「ダイジョブ…ダイジョブ…。
今日はもう、ここで寝るから…」
今にもまた寝入ってしまいそうな声でそう答える。


…全然大丈夫じゃないし。
しかもこれはソファであってベッドじゃないし。
そして、何よりもベッドで一人で寝るなんて寂しすぎる。


そう思いながら
「全然大丈夫じゃないから…。
ね、ベッド行ってから寝よ?」
そう言うと、智さんの両手がおもむろに差し伸べられた。


それって運んでくれって事?
自力で移動する気は全くない訳ね?
そう思いながら
「しょうがないなあ」
そう言って脇の下と膝の下に手を入れてその身体をひょいと抱き上げた。
そしてそのままお姫様だっこの状態で寝室まで運ぶ。


ベッドに静かにその身体を横たえると、そのまま目を閉じたままの状態で
「ありがとね…。翔ちゃん」
そう言ってスースーと寝息を立て始めた。


“早くね?”
もう少し、お話とかしたかったし起きている顔を見ていたかったのに、
そう思いながらその子供のような可愛らしい寝顔を見て苦笑いをする。


それにしても、華奢な体つきとは言え
相変わらずめちゃめちゃ軽かった。
そう言えば昔は頬もぷにぷにしていて、
よくそのほっぺたには何が入っているんだなんて言われてたっけ。


本人は凄く嫌そうにしていたのに、今となっては
すっかりその面影もなくなってしまった。
大人になったと言われればそれまでだけど
体重が随分と軽くなっていた気がして何だか気になった。


自分は美味しいものが大好きで食べようと思えば
いくらでも食べられるが、
智さんはというと、いつの頃からか本当に食が細くなったと思う。


無駄な贅肉のない、その綺麗な身体は大好きだけど、
あの頃のぷにぷにした頬も大好きだった。
“今度智くんの好きなものをたくさん食べに行こう”
そう思いながらその頬を優しく触る。


もうすっかり寝入ってしまったかと思っていたのに
ゆっくりと瞼が開く。
「寝たんじゃなかったの?」
驚いてそう聞くと
「今、起きた。
あ、翔くん帰ってたんだ、おかえり。
あれ?オレ、ソファで寝てたんじゃなかったっけ?」


寝起きなのに珍しくよくしゃべるね…。
そう思いながら
「あなたに運べと命令されて運ばさせられましたけど」
そう言うと
「え?そうだったっけ?全然知らなかった。
ありがとね、翔ちゃん。」
そう言ってにっこり微笑むその顔があまりにも可愛くて、
ついつられて笑ってしまう。


「智くん、今度美味しいものたくさん食べに行こうね」
そう言って突然のその言葉に不思議そうな顔をしている智さんの顔に
唇を近づけるとそっとキスをした。

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