COOの神は喜びである!

多感な万年少女COOの日々の記録。

リフレッシュ旅行⑫リビエラ編

2008-04-29 20:23:32 | 旅行



早朝10分で朝食を済ませ、カプチーノはシッカリ頼んだもののオジサンの笑顔を堪能する暇もなく、私達はフィレンツェ駅へと向かった。

フィレンツェからフランスのニースへと約8時間の列車の旅である。途中2時間はジェノバで乗り継ぎの列車を待つ。特にジェノバ-ニース間を走るこの列車はリビエラトレインといって眺めの良い海岸線が主だというので期待大である。



しかし、他国の列車は私の想像を遥かに超えていた。広く大きな窓、広くそこそこ清潔なコンパートメントを2人で独占はなかなか快適だったが、窓がすっっごく汚いのである。埃と汚れで灰色にもやのかかった窓からの風景は、あまりパッとしなかった。(これはフィレンツェ-ジェノバ、リビエラ特急とも同じ)

上の写真は途中下車したジェノバで撮ったもの。2時間の間、ちょっとレストランで食事でもなんて思ったが、実際は大量の荷物でプラットホームから身動きがとれず、一人ずつ交代で駅入り口付近や構内を見廻ったぐらいである。
ジェノバといえば「母をたずねて3千里」である。少年マルコがお母さんと住んでいた場所。ここからお母さんはアルゼンチンへと出稼ぎに行ってしまうのである。あ、あとコロンブスの故郷だっけ。

思い込みなのか、赤ら顔で太った人が目について、フィレンツェ、ローマとは違った趣があったような気がする。


・・ ジェノバの駅前




ジェノバから再び乗って1時間と経たないうちに、突然とある駅で列車がプッツリと止まってしまった。駅員?が来て降りろと言う。私はちょうど綺麗な窓を求めて列車内をマルコのように旅していたので、慌ててコンパートメントに戻ると友達が2人分の荷物を抱えて通路に飛び出してきた。

二人で駅のベンチに座りうなだれる。ジェノバからニースまでは乗りかえなしで着くはずだったのに。列車を間違えたのかな。実はもう一つ現地でしかわからない細かい乗りかえがあったりして、本当は降りるべきところで降りないでそのまま来ちゃったとか。。

現地の言葉を全く知らないのに(おまけに英語も)、計画さえシッカリたてれば大丈夫だとたかを括っていた自分がバカだった。思えば、点と点をつなぐ線のように脆く危ない旅行だったのではないかとくちびるをかみ締め後悔した。そうして隣にいる友達にただただすまなく思った。彼女は私を信用してここまで来たのに。最初ツアーで行くはずだったのに、きちんと計画して予約するから大丈夫よと受け合って個人旅行に引き込んでしまったのだ!

駅で何やらアナウンスが流れる。ふと見るといつの間にかバックパッカーの日本人らしき若い女性がそばに来ていたので、この状況について聞いてみる。するとなんと、フランスでストがあって列車が止まっているのだと説明してくれた。駅からは替わりにバスが出て乗客を運んでくれるそうだ。

しばらく待っていると、豪華な観光バスが現れた。安堵感に身を包まれバスに乗り込んだ。











リフレッシュ旅行⑪フィレンツェ編

2008-04-14 12:48:52 | 旅行


午後から今度は友達と二人でドゥオーモを目指して出発する。
道の途中お互いに土産物等を買いに別行動をとったもののまた合流しドゥオーモの前にいたった。(それまでに私はチェッレリーニで財布を買い、デジカメとムービーカメラのバッテリーを充電する為にバッテリーをカメラ屋に預けたりしていた)
ドゥーモ前の店でまたまたバッグ選びに迷って財布を買ってしまった。まあ、いいだろう。

夜にさしかかったドゥオーモの中は昨日のようにミサが行われていた。厳粛なミサの祈りの声が天井にとこだまする中で、私達は上へ上へと階段を登っていく。
やがてミサの声は遠くに退いて、狭く急な上り階段を時には身を縮めながらも登り続けていった。


階段途中窓からの眺め


こんな狭いところを登るのだから、人のいない夜で良かったかもしれない。(ガイドブックには夕暮れのドゥオーモのクーポラからの眺めは本当に美しいと書いてはあるが)

やがてドゥオーモのクーポラの展望台に辿り着く。私と友達。そして職員の方1名(私達が来た時すぐ下に降りた)
ほとんど誰もいないクーポラでしばし感慨にふける。
この先よほど健脚でなければ、もうここに登ることはできないだろう。ドゥオーモのドーム屋根(クーポラ)。遠くからも目立つフィレンツェの象徴を足元に見ると、それはユニークなものというより、とても巨大ではかり知れない異形の怪物に見える。
眼下にはフィレンツェの夜景が波のように雪のように拡がっている。







時間は切り取られ、私の思い出の中で永遠になる。


ドゥオーモから降り、カメラ屋で充電し終わったバッテリーを回収する。いい値段なので今度ヨーロッパに旅行に来る時は、軽量の海外対応の充電器を必ず用意しておこうと心に決める。
帰り道は友達と二人、猪の銅像の鼻に触ったりしてぶうらぶらしていると最後には道に迷ってタクシーを拾って戻ってきた。


ホテルに戻ったら再び中央市場のレストラン(といっても市場の建物の中ではなく外の敷地)、評判のZAZAに行く。風が強く凍えそうな夜だ。レストランには満員で入りきれない人達が、寒さに身を震わせながら順番を待っている。私達もその仲間入り。寒さの中でも楽しそうに笑いながら食べている屋外テーブル客の顔や、その客達に一人でセッセッと皿を運んでいる男性店員をジッと眺めていた。





やがて私達の番になる。幸い店の中だが相席だ。
相席の相手方は美男美女の若いカップル。友達はあの二人お互いに夢中だから気にならないと言うが、私は平然としようと逆に気にしまくり。
店の中はトリュフの香りが充満し、食欲をそそるとともに微妙に神経をかきまわしソワソワした気分にさせる。
メニューはよくわからなかったので、ZAZAスペシャルと書いてあるものを適当に選んで注文した。料理はとてもおいしかった。今まで日本で暮らして味わったことのないことのない違ったおいしさだ。


明日はニースへの移動日。早朝の出発の為、夜の間に荷造りをする。
列車は指定席なので遅れることはできない。