板橋区こども動物園・高島平分園・昆虫公園 通信

こども動物園での動物の様子、イベントの様子をお知らせしていきます。

肉食系?草食系? ~動物の目はどうなっているの?~

2014-09-04 08:01:10 | 日記

こんにちは 本園のギャオスです。

まだまだセミたちが元気に鳴いておりましが、

9月になりましたね! いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、この動物の目は、誰の目でしょう?

     ネコの目

    ウマの目

動物は、食べ物によって「肉食動物」と「草食動物」に分ける事ができます。

食べ物の違いによって動物の目のつくりや働きにも大きな違いがあるようです。

 

そこで、動物の目のつくりや働きについて紹介します。

 

◆目はどこについている?【目の位置の違い】

ライオンやトラやネコなどは「肉食動物」に分類されます。

肉食動物の多くは狩りをすることで他の動物を食べて生きています。

ライオンやネコのような肉食動物の目は、顔の正面に2つ並んでいます。

ライオンの目

 

馬(ポニー)やヤギやヒツジやウサギなどは「草食動物」に分類されます。

草食動物の多くは草や木を食べて生きています。

馬(ポニー)やウサギのような草食動物の目は、顔の真横についています。

    ウサギの目

 

◆目はどのくらい見えているのか?【目の視野の違い】

ライオンやネコなどの肉食動物の視野で特徴的な所は、

顔の正面にあたる左右120両眼視野の部分です。

両眼視野とは、両目で見る事ができる範囲で、立体的に見る事もできます。

又、両眼視野が広いと獲物を取る時に獲物との距離を正確に測る事もできます。

一方、片目で周囲の様子を見渡す為の単眼視野は、それぞれ左右80程度しかなく、

頭の後方の80度程度は「ブラインド領域」と呼ばれ、全く何も見る事ができません。

 

馬(ポニー)やウサギなどの草食動物の視野で特徴的な所は、

顔の左右にそれぞれある170度程度単眼視野の部分です。

この単眼視野とは片目で周囲を見渡すことのできる範囲です。

この単眼視野に加えて顔の正面にあたる両眼視野を合わせると

馬(ポニー)の場合は350度を常に見渡せます。

ウサギの場合は360度をぐるりと見渡せ、餌を取るための両眼視野が前方10度、

驚く事に後方にも9度あり、肉食動物から逃げる為に使っているそうです。

 

このように、

肉食動物は目が前に並んでいる事により

両眼視野で広範囲を立体的に見る事と正確に距離を測ることができます。

 

草食動物は目が真横についている事により

単眼視野でぐるりと周囲を見渡せることができます。

 

同じ動物でも、肉食系草食系か、食べ物や行動の違いによって、

目のつくりや働きに違いがある事が分かりましたね。

 

動物園にお越しの際は、是非、動物の目を観察して見ましょう!

 

 


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