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信越の山々を駆け抜けた~信越五岳2015完走記(エピソード5)

2015-09-27 21:57:00 | 日記
【信越五岳2015完走記(エピソード5)】
~A8. 戸隠スキー場ゲストハウス岩戸(92.3km地点)からゴール.飯綱高原ハイランドホール飯綱(110km地点)までの出来事~
さて、A8からゴールまでは約18キロ。
まず、約5キロ登って瑪瑙山山頂、
その後約5キロ下って102.4キロの飯綱山西登山口ウオーターエイド、
最後に緩やかに登っている林道を8キロ弱走ると待望のゴール。
最初の5キロの登りは想定以上に、辛かった。高低図を見ると、最初の斑尾山の登りと変わらない感じでしたが、登った印象はずっと長い登りでした。特に。一度ニセピークに騙され、ボランティアの方に「まだ登ります。。。」と言われ、見上げた瑪瑙山山頂へのヘッドライトの列が印象深い。
左腕のEPSONのGPSが想定通り90キロ位で電池切れになったため、時間は右腕にA5から装着したタイメックスで確認出来るものの距離と高度が最後の最後で分からなくなり辛い状態に。
とはいえ、この、長い登りでも10人位は追い抜きました。
さて、山頂で写真を撮る余裕もなく、最大の課題である下りに取り組みます。
この下り、斑尾山の下りに似て、ゲレンデ風の激下り。慎重に痛む足でゆっくり下ります。少し意外だったのは、かなり遅い下りにも関わらずほとんど抜かれなかったこと。周りのは人も既に一杯一杯だったのでしょう。
さて、距離も高度もわからないまま、暗闇を走っていると、徐々に燃料切れを感じ始めました。これはここまで走ってきて、初めてのこと。とりあえず、フラフラのままアミノバイタルSUPER SPORTS100gと出発前日にイオンで購入したパウンドケーキをとりました。効いた。これが効いた。約20~30分後には、回復を実感しました。
そして、この下りの山中で完走に導く救世主に出会いました。正に救世主。勝利の方程式を知る男に。
補給はしたもののフラフラのまま進んでいると同じようなペースのカップルランナーの後ろに着きました。丁度疲労困憊で、ペースが上がらない時です。女性ランナーとぺーサーの男性。どうにか後ろについて行くと聞く気はないけど、会話が聞こえました。ぺーサーは前日に試走済みなこと、制限時間内に完走するにはこの後どう走るべきかなどなど。
なかなかたどり着かない102.4キロの飯綱山西登山口ウオーターエイドまでの山中で前を走るお二人に思いきって伝えました、「膝が痛くて辛いが行けるところまで連いて行っても良いですか。。。」と。うん、今考えるとハッキリ言ってお邪魔だし、ぺーサー泥棒ですね。。。うん。
でも、限界を迎えて一杯一杯だったこと、他人とはいえ同じ110キロのレースの終盤で一緒に苦しんでいること、何よりこの二人に100キロの手前で離されたら、完走が見えなくなるなることから、依頼(というかお願い)しました!勝ち馬に乗りました!
お二人の後ろをについて暫くすると前述の通り、体力の回復を感じ始めました。
102.4キロの飯綱山西登山口ウオーターエイドからは、緩やかーな登り。エイドでは、水のみ補給して先に進みます。
膝痛でしたが、幸いにも緩やかな「登り」のため、ダメージは小さく、体感ではキロ6分から6分半で走ります。100キロ走った後に最後の力を振り絞って約8キロの林道を走り抜けました。制限時間ギリギリの素人ランナーですが、最高に気持ちいい走りでした。ゴール地点の飯綱高原ハイランドホール飯綱(110km地点)まで、三人のビクトリートレインが走ります。
この区間でも10人位は追い抜きました。追い抜く度に各ランナーにあと少し。頑張ろう!と声かけしました。
ゴール1キロ前からは一部下りが有りましたが、ここもお二人に、食らいつきます。
最後、ゴール前の下りの手前でお二人にお礼を言い。先にゴールしてもらいました。続いて、30秒位後にゴールしました。感動の涙とかはなく、110キロを走り切れたこと。完走出来たことに心底ホッとしました。
結局、午前3時、走行時間21時間30分でゴールできました。
ゴール後、お二人には改めてお礼を伝え健闘を称えあいました。ゴール後、豚汁を頂きながら最終ランナーを見届けました。

今回の信越五岳トレイルランニング2015は、想定以上に早く膝痛が生じましたが(主には左膝)、天候、ボランティアスタッフの皆さん、完走に導く救世主、そして完走を目指す強い気持ちが全て繋がり、110キロを走り切ることができました。
レース中やレース直後は「暫く長いレースはいいかもな。。。」と思っていましたが、苦しかった思い出が良い思い出に脳内変換され始めています。。。
次は、10月31日のハセツネ(日本山岳耐久レース)71.5キロ。しっかり体を休めて準備を進めます。
最後にシルバーウイークに2泊3日で山遊びに快く送り出してくれた家族に感謝します。ありがとう。終わり。にほんブログ村 アウトドアブログ トレイルランニングへ
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