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kan-haruの日記

イベント 東京国立博物館 江戸三座の役者28図を描いてデビューし10カ月で姿を消した東州斎写楽を見るその1

2011年06月03日 | イベント
kan-haru blog 2011 写楽カタログ   

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特別展写楽
特別展写楽は、東京国立博物館平成館(台東区上野公園13-9)で当初2011年4月5日から5月15日に開催を予定していましたが、東日本大震災に伴い5月1日から6月12日の開催に会期が変更されました。

 特別展写楽(:東京国立博物館、:東京国立博物館平成館写楽展)

特別展の主催は、東京国立博物館、東京新聞、NHK、NHKプモーションで、協力が国際浮世絵学会、後援が文化庁、協賛が日本写真印刷、みずほ銀行、三井物産で、輸送協力が日本航空により行われます。展示会の観覧料が大人1500円で、大学生が1200円、高校生が900円で、中学生以下は無料です。

 東京国立博物館平成館写楽展(写真拡大)

特別展写楽は、東洲斎写楽が1794年(寛政6年)5月に、江戸三座の役者の浮世絵28図を一度に出版して登場、翌年1月までに140図以上を残して忽然と姿をけした絵師で、写楽版画の全貌と、同時代の他の浮世絵師の作品と比較して、写楽作品を紹介する展示会で、浮世絵の数と質において空前絶後の規模でありますので、5月25日に見てきました。

 写楽展パンフレットと入場券

・展示会場
写楽の展示会場には、平成館の入り口を入り左側のエスカレータで昇るとすぐ左が第1会場の入り口です。展示会場のレイアウトは、最初の展示会場が「プロローグ」で、次の展示場1が「写楽以前の役者絵」です。以下展示場2が「写楽を生み出した蔦屋重三郎」と続き、3の展示場が「写楽とライバルたち」、展示場4が「版の比較」の展示コーナーで会場の半分を回りました。

 写楽展展示会場1(:写楽展展示場には左側のエスカレータで上がる、:エスカレータを上ると左側が第1会場入り口、:写楽展展示場案内図)

外にでると中央広場に写楽オリジナルグッズコーナーがあります。グッズコーナーの先は、展示会場の右半分で第2会場の入り口です。第2会場を入ってすぐの展示場5はメインの「写楽の全貌」で、第一期から第四期の展示場が続きます。次の展示場6には「相撲絵など」が展示されており、ここで出口で右側のエスカレータを降りて特別展写楽を見終わります。

  写楽展展示会場2(:写楽オリジナルグッズコーナー、:平成館右側の第2会場入り口、:展示場から右側のエスカレータで降りると出口)

東洲斎写楽
東洲斎写楽についてを写楽カタログから拾うと、写楽という絵師は確かに居て、寛政6年5月から翌年の芝居を題材として、140を超える図を描いていた。写楽作品はすべて蔦屋重三郎の店から出版された。絵の発表時期は4期に分けられており、第1期が寛政6年5月(28枚、全て大版の黒雲母摺大首絵)に大々的にデビューをし、第2期が寛政6年7月・8月(二人立ちの役者全身像7枚、楽屋頭取口上の図1枚、細絵30枚)、第3期が寛政6年11月・閏11月(顔見世狂言を描いたもの44枚、間版大首絵10枚、追善絵2枚)、第4期(春狂言を描いたもの、相撲絵を交える)が寛政7年1・2月とされています。
写楽の代表作とされるものは大首絵の第1期の作品で、後になるほど精細を欠き、作品の品質は劣っており、前期(1、2期)と後期(3、4期)で作風が異なることから、別人が描いていたとする説もあります。
『江戸名所図会』などで知られる考証家・斎藤月岑が1844年に記した『増補浮世絵類考』には、写楽は俗称斎藤十郎兵衛で、八丁堀に住む「阿州侯(阿波徳島藩の蜂須賀家)の能役者」であるという記述があります。
能役者の公式名簿である『猿楽分限帖』や『重修猿楽伝記』の記述には、斎藤家は与右衛門と十郎兵衛を交互に名乗る喜多流の能役者で、1810年(文化7年)に斎藤十郎兵衛が49歳で生存していたことがわかり、さらに、4.埼玉県越谷市の浄土真宗本願寺派今日山法光寺の過去帳に「八丁堀地蔵橋 阿州殿御内 斎藤十良(郎)兵衛」が1820年(文政3年)3月7日に58歳で死去し、千住にて火葬されたとの記録があり、阿波出身の斎藤十郎兵という人物が八丁堀地蔵橋に住んでいたことが確認されています。

 写楽パンフレットから

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