kan-haru blog 2008 なまこ壁の山光荘
< 総合INDEX へ
二日目の松崎町歴史観光
二日目も西伊豆松崎町の天気は良く、目覚めとともにに前日と風呂が入れ替わり、男子風呂が大浴場となった地下1階の大浴場で温泉を浴び、朝食バイキングを済ませてから、帰宅送迎バスの出発まで松崎町の歴史観光の探索(地図赤線ルート)です。
松崎町歴史観光散策ルート(散策ルート地図拡大)
・長八美術館
長八美術館パンフレットとチケット
ホテルを出て、東海バスターミナルから長八美術館に着いたのは9時15分頃でした。長八美術館(静岡県賀茂郡松崎町松崎23)は、建築家の石山修武氏が漆喰芸術・鏝絵の名工“伊豆の長八”の名人技術の素晴らしさを知り、1984年に長八を記念し建設された美術館です。
長八美術館前にて(左・中・右写真拡大)
松崎町には200を超すなまこ壁の建物があり、老朽化や建て替えによりその数が少なくなっています。そこで、ボランティア有志「松崎蔵つくり隊」により、長八美術館の前に実際に蔵つくりに関する技術を学びたいと、平成16年から土蔵造りが始まりました。
土蔵造り(左・中・右写真拡大)
1815年(文化12年)伊豆国松崎村明地(現在・松崎町)に生まれた“伊豆の長八”は、村の左官棟梁に弟子入りし漆喰細工の腕を見せ、19才で川越の狩野派絵師・喜多武清の弟子となり修行した。そこで、漆喰に漆を混ぜて色を出せることや、鏝絵という新しい技法で独特の芸術的ジャンルを開きました。
鏝絵(左から:下絵、複写、漆喰(始)、漆喰(終)、着色、完成鏝絵(左から:下絵、複写、漆喰(始)、漆喰(終)、着色、完成(左・右写真拡大)
その腕を見込まれて江戸中に知れ渡り名工となり、神社・仏閣で多くの作品を造りましたが、関東大震災により大半が焼失しました。長八美術館には、約50点の作品が展示公開しています。美術館に入ると、先ずルーペを貸してくれますので、髪の毛や松並木の枝の一つ一つの繊細な鏝絵が鑑賞できます。
長八美術館観賞(左・中・右写真拡大)
・伊那下神社
バス通りを戻って右側の伊那下神社は、第14代仲哀天皇の妃・神功皇后が神のお告げにより新羅を討った頃、同国の人が長門国豊浦(山口県)を訪れ、その後この地にきて住吉三柱大神をまつり、「唐大明神」と称したのが始まりと云われています。通称「下の宮」で彦火火出見尊を祀る。「松藤双鶴鏡」など国宝や社宝が多く、境内には周囲8m、高さ22mの大イチョウや、畳表の碑、名水などがあります。
伊那下神社(左:本殿、中:大イチョウ、右:畳表の碑説明板)
・なまこ壁通り
神社から1つ先の対面の道路は、なまこ壁通りです。なまこ壁は、壁面に四角い平瓦を並べて貼り、〝めじ〟と呼ばれる継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗ってあるのが特徴で、明治時代から昭和の初期まで各地で見受けられ、防火、保温、防湿を目的に造られた。松崎地区の明地丁、中丁、浜丁一帯には今も、なまこ壁の民家が比較的多く集まっており、なまこ壁や塗りごめ造りの建物が26棟あります。
なまこ壁通り(左・中・右写真拡大)
・伊豆文邸
なまこ壁通りを抜けて左に曲がると伊豆文邸に着きます。伊豆文邸は、1910年(明治43年)の建築で呉服商が営まれていました。母屋は、木造2階建て延べ260㎡で、正面の帳場や土間などが当時の面影を残しています。建物裏には、なまこ壁造りの土蔵2棟も残されています。伊豆文邸横の公園には、足湯も設置されており、全員で入りました。
伊豆文邸(左上:伊豆文邸説明板、中上・右上:伊豆文邸外観、左下・中下:伊豆文邸の帳場と土間続きの部屋、右下:伊豆文邸横の足湯)
・旅の想い出に
散策で歩き疲れた足も足湯に浸かり回復したので、残り少なくなった2日目の同窓旧友たちの旅も、帰路に向かい山光荘(Top写真参照)の横を抜け那賀川の浜丁橋を渡り、衣田邸脇を通って「磯料理民芸茶房」でサービスの小魚の串焼きを戴き、コーヒータイムとしました。休憩後、通り道の地元お勧めのさつまあげ製造元の「はやま」で土産を買い、2日目の昼食も初日に味を占めたので、回転寿司「ととや」で西伊豆水揚げの「扇えび」を味わい、直行バス組とJR組とに分かれて帰宅しました。今回の旅行も質素でしたが、毎年同窓旧友の心が通う豊で楽しい旅行が過ごせました。
旅の想い出に(左:なまこ壁造りの衣田邸 、中:西伊豆水揚げねたのにぎりすし、右:再会を約して記念撮影)
< 総合INDEX へ
毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(12月分掲載へIndexへ)
カテゴリー別Index 旅ものがたり総目次 へ
<前回 旅ものがたり 同窓旧友たちの旅 西伊豆の旅堂ヶ島と夕日の町松崎 その1 へ
次回 旅ものがたり 南紀家族旅行 アドベンチャーワールドで童心に返りパンダやイルカと戯れる(その1) へ
< 総合INDEX へ
二日目の松崎町歴史観光
二日目も西伊豆松崎町の天気は良く、目覚めとともにに前日と風呂が入れ替わり、男子風呂が大浴場となった地下1階の大浴場で温泉を浴び、朝食バイキングを済ませてから、帰宅送迎バスの出発まで松崎町の歴史観光の探索(地図赤線ルート)です。
松崎町歴史観光散策ルート(散策ルート地図拡大)
・長八美術館
長八美術館パンフレットとチケット
ホテルを出て、東海バスターミナルから長八美術館に着いたのは9時15分頃でした。長八美術館(静岡県賀茂郡松崎町松崎23)は、建築家の石山修武氏が漆喰芸術・鏝絵の名工“伊豆の長八”の名人技術の素晴らしさを知り、1984年に長八を記念し建設された美術館です。
長八美術館前にて(左・中・右写真拡大)
松崎町には200を超すなまこ壁の建物があり、老朽化や建て替えによりその数が少なくなっています。そこで、ボランティア有志「松崎蔵つくり隊」により、長八美術館の前に実際に蔵つくりに関する技術を学びたいと、平成16年から土蔵造りが始まりました。
土蔵造り(左・中・右写真拡大)
1815年(文化12年)伊豆国松崎村明地(現在・松崎町)に生まれた“伊豆の長八”は、村の左官棟梁に弟子入りし漆喰細工の腕を見せ、19才で川越の狩野派絵師・喜多武清の弟子となり修行した。そこで、漆喰に漆を混ぜて色を出せることや、鏝絵という新しい技法で独特の芸術的ジャンルを開きました。
鏝絵(左から:下絵、複写、漆喰(始)、漆喰(終)、着色、完成鏝絵(左から:下絵、複写、漆喰(始)、漆喰(終)、着色、完成(左・右写真拡大)
その腕を見込まれて江戸中に知れ渡り名工となり、神社・仏閣で多くの作品を造りましたが、関東大震災により大半が焼失しました。長八美術館には、約50点の作品が展示公開しています。美術館に入ると、先ずルーペを貸してくれますので、髪の毛や松並木の枝の一つ一つの繊細な鏝絵が鑑賞できます。
長八美術館観賞(左・中・右写真拡大)
・伊那下神社
バス通りを戻って右側の伊那下神社は、第14代仲哀天皇の妃・神功皇后が神のお告げにより新羅を討った頃、同国の人が長門国豊浦(山口県)を訪れ、その後この地にきて住吉三柱大神をまつり、「唐大明神」と称したのが始まりと云われています。通称「下の宮」で彦火火出見尊を祀る。「松藤双鶴鏡」など国宝や社宝が多く、境内には周囲8m、高さ22mの大イチョウや、畳表の碑、名水などがあります。
伊那下神社(左:本殿、中:大イチョウ、右:畳表の碑説明板)
・なまこ壁通り
神社から1つ先の対面の道路は、なまこ壁通りです。なまこ壁は、壁面に四角い平瓦を並べて貼り、〝めじ〟と呼ばれる継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗ってあるのが特徴で、明治時代から昭和の初期まで各地で見受けられ、防火、保温、防湿を目的に造られた。松崎地区の明地丁、中丁、浜丁一帯には今も、なまこ壁の民家が比較的多く集まっており、なまこ壁や塗りごめ造りの建物が26棟あります。
なまこ壁通り(左・中・右写真拡大)
・伊豆文邸
なまこ壁通りを抜けて左に曲がると伊豆文邸に着きます。伊豆文邸は、1910年(明治43年)の建築で呉服商が営まれていました。母屋は、木造2階建て延べ260㎡で、正面の帳場や土間などが当時の面影を残しています。建物裏には、なまこ壁造りの土蔵2棟も残されています。伊豆文邸横の公園には、足湯も設置されており、全員で入りました。
伊豆文邸(左上:伊豆文邸説明板、中上・右上:伊豆文邸外観、左下・中下:伊豆文邸の帳場と土間続きの部屋、右下:伊豆文邸横の足湯)
・旅の想い出に
散策で歩き疲れた足も足湯に浸かり回復したので、残り少なくなった2日目の同窓旧友たちの旅も、帰路に向かい山光荘(Top写真参照)の横を抜け那賀川の浜丁橋を渡り、衣田邸脇を通って「磯料理民芸茶房」でサービスの小魚の串焼きを戴き、コーヒータイムとしました。休憩後、通り道の地元お勧めのさつまあげ製造元の「はやま」で土産を買い、2日目の昼食も初日に味を占めたので、回転寿司「ととや」で西伊豆水揚げの「扇えび」を味わい、直行バス組とJR組とに分かれて帰宅しました。今回の旅行も質素でしたが、毎年同窓旧友の心が通う豊で楽しい旅行が過ごせました。
旅の想い出に(左:なまこ壁造りの衣田邸 、中:西伊豆水揚げねたのにぎりすし、右:再会を約して記念撮影)
< 総合INDEX へ
毎月1日付けのIndexには、前月の目次を掲載しております(12月分掲載へIndexへ)
カテゴリー別Index 旅ものがたり総目次 へ
<前回 旅ものがたり 同窓旧友たちの旅 西伊豆の旅堂ヶ島と夕日の町松崎 その1 へ
次回 旅ものがたり 南紀家族旅行 アドベンチャーワールドで童心に返りパンダやイルカと戯れる(その1) へ
私は松崎町の住民で、偶然「蔵つくり隊」と検索しましたらこちらにたどり着きました。
実に松崎町をご紹介していただいていること、嬉しくなり、コメントをさせていただきました。
私も我が町をPRすべく日々更新につとめております。
今後ともよろしく御願いいたします。
松崎町紹介の「囲炉裏端」には、非常に詳しく豊富な資料が満載で大変参考になります。
「蔵つくり隊」で、実際の蔵造りの挑戦は素晴らしい企画ですね。
実は今回の同期仲間の旅は、大変想い出の深い旅となりました。
[参考]
松崎町の詳しい情報は、囲炉裏端さんのコメントタイトルの「はじめまして(囲炉裏端)」
をクリックすると見られます。