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いま、そのとき、かんがえつつあること。

岡山市が「自転車と共存するまちづくり」

2005-10-26 | 国家と権力
自転車でいつものように、駅周辺にいく。

ちょうどクレドについたあたりで、びっくりした。クレドの前にいつも、ずらーっと とめてある自転車がないのだ。わたくしも、岡山市内の「迷惑自転車」の共犯者であり、それは もうしわけないことである。そのへんをぐるりと まわってみた。丸善の周辺にも自転車がない。すごいぞ、これは。いままで みたこともない光景だ。「自転車と共存するまちづくり」という旗があちこちに たっていて、そこにお目付役の方が いらした。たいへんご苦労さまです。効果があったようで、なによりです。実施期間は、今月の16日から28日だそう。この期間がおわってしまうと、また もとどおりになってしまうのかもしれないが、それでも教育的効果はあるだろう。わたしも、クレド専用の自転車おきばがあるなんて、しりませんでしたから。

「自転車と共存」か。表現の仕方で、印象も かわるもんですね。「迷惑自転車をゆるさない」とかっていう強硬な感じのでも いいのだろうけど(笑)。ま、「自転車と共存」というのが、役所的な表現でしょうね。まぁ、それは いいんですよ。

気になるのは、なんでこの時期にするのか?という点だ。

先週の土曜日(22日)だったろうか、京山中学校の前にさしあたったとき、なにやら歩道に集団がいる。ん、なんだろうと おもうと日の丸をもっている。なるほど、天皇見物か(おかやま国体の秋期大会は今月22日から27日まで)。臣民のみなさま、ごくろうさまです。岡大の生協にいこうと、その道をまっすぐ いっていたのだが、それほど大勢ではないものの、見物客のみなさまが あつまっていらっしゃる。ケーサツの方々も おみうけする。あら? 見物客の前で拡声器もって説明してる人がいる。両陛下がご通過のさいには、こうして あーしてください、とかなんとか いっているように きこえた。ふーん。

わたしは そういった見物趣味はないのでスルーしたのだが、ナンシー関さんの名作、『信仰の現場』の「御成婚パレードの人波にもまれて」をおもいだし、なんだか わらってしまった。ナンシーさんの名言どおり、「こいつら思い出づくり野郎だな」と(145ページ)。

まぁ、それも いいんですよ。

でだ、坂口安吾(さかぐち・あんご)のエッセイに、「天皇陛下にささぐる言葉」というのがある。でだしの部分を引用しよう。
天皇陛下が旅行して歩くことは、人間誰しも旅行するもの、あたりまえのことであるが、現在のような旅行の仕方は、危険千万と言わざるを得ない。
「真相」という雑誌が、この旅行を風刺して、天皇は箒[ほうき]である、という写真をのせたのが不敬罪だとか、告訴だとか、天皇自身がそれをするなら特別、オセッカイ、まことに敗戦の愚をさとらざるも甚だしい侘びしい話である。(『日本論』263ページ)
どーでもいい憶測だが、天皇は いまだ、ほうきである。

ちなみに、点字ブロックは岡山県立岡山盲学校の付近の横断歩道が発祥の地でございます。点字ブロックの付近に自転車をとめる悪習は、天皇制とおなじく、やめるべきであります。

グーグル:「国民体育大会 天皇制」 / 「岡山 放置自転車」