嫁さんと息子の荷物を日本へ送りました

　当初、私の赴任が８月末までだったので、親子３人の荷物を搬出するつもりだった。しかし、私の赴任が長引いたために嫁さんと息子の荷物だけを搬出することになった。会社の規則で荷物は航空便と船便に分けなければならない。航空便なら１週間くらいで荷物が届くが、船便では１ヶ月くらいかかる。

　一部の荷物は自分（嫁さん）が梱包したが、ほとんどの荷物は運送業者の人に梱包してもらった。あっと言う間に終わってしまった。嫁さんと息子が北京に来た時はダンボール箱９箱だったが、３年間で荷物が増えて、搬出は２９個になってしいまった。わたしの分は含まれてない。

　息子の普段着で小さくなって着ることができなくなったものは、ご近所の人に貰っていただくことにした。貰っていただくには忍びないものは、捨てることにした。アパートの各階非常口のところに大きなゴミ箱が置いてあり、そこに捨てておけばプロパティの人が処理をしてくれるはずだが…
　嫁さんにたのまれて古着を捨てたあと、しばらくして別のゴミを捨てに行った。非常口のドアを開けると、向こう側に誰かいる。真っ暗な場所で、ゴミを整理している人がいた。どこかの阿姨さんが荷物の搬出を嗅ぎつけて、物色していた。
　後で見に行ったら、古着だけでなくダンボールもなくなっていた。金になりそうな物を持っていったようだ。

　別に珍しいことではないらしい。近所の人がダウンジャケットを捨てた翌日に、知らない人がそれを着て歩いていたらしい。
　物を大切にする心は、分かるんですがね。