午後4時10分、ランニングスタート。
日差しはそれほど強くないが長時間のバイクで真っ赤に焼けてしまった。
長袖を着て走り出す。
バイクでの疲れが嘘のように体が軽い。
よし、いけそうだ。
しかしこれで調子にのるとすぐにバテるのは目に見えているのでキロ7分くらいのペースで慎重に走ることにする。
ランコースはまず川の大きな中洲のほうに5km行って戻り、アップダウンの激しいバイクコースのほうに5km行って戻るのを2周回する。
走り出して100mでバイクフィニッシュのとこちゃんとすれ違う。
途中潰れなければ先着できるはず。がんばろ。
まずは川の中洲の中を走る。中洲といってもとても大きく道も整備されていてお洒落な家もたくさんある。
堤防は殆どなく川面がとても近いのは雨の少ない気候の影響か。
お洒落な家も洪水が来たらあっという間に流されそうと余計な心配をしてみる。
中洲の折り返しを折り返してきたすずちゃんとすれ違う。
5kmくらい先に行かれている。
ランに強いすずちゃんに追い付くのは無理だろう。
マイペース、マイペース。
マイペースすぎたか中洲を折り返したらすぐにとこちゃんとすれ違う。
もう100mしか差がない。
早々に追い付かれてしまった。
しばらく一緒に走るが結局先に行かれてしまった。
直後にかわっちに追い抜かれた。かわっちはランを驚異の3時間40分で走っていた!
さすがサブ3ランナー!
アップダウンの激しいバイクコースはバイクでなく自分の足で走ってもやはりきつかった。
しかし走っている間もずっと沿道の声援は途切れない。
「Well Done!」
「Good Job!」
頑張って走っていると
「Keep it going!」
たまに日本語で
「コンニチハ」
「モシモシ」
中には
「イチバン」
なんていう声援もあり元気をもらった。
全ての声援に
「サンキュー」
「ありがとう」
などと応える。
2周目に入ると日も落ちてすっかり暗くなる。
ゴールゲートの脇を通ると次々に選手がゴールしているアナウンスが聞こえる。
2周目に入ると一気に人が少なくなった。
脚の力もなくなってきた。
僕は走っているのに、歩いている体のでかい選手に抜かれてしまう。
中洲の折り返し手前1kmで先に折り返してきたとこちゃんとすれ違う。
差は2kmに広がってしまった。
しかしこの辺りの選手はほとんど歩いているようだ。僕も遅いながらも何人かの選手をパスしていく。
雨もぱらついてきたが走っているこちらにしてみれば気持ちいいくらい。
そしてポートマッコーリの港町の夜景は一瞬でも脚の辛さを忘れさせてくれるほど美しかった。
バイクコースのほうに入る。
あと10kmだ。
上り坂は走っても歩いても早さは変わらないので歩いて上り、下り坂は走って下る。
夜8時を回り、もう暗いのにまだたくさんの人が応援してくれる。
声援に手をふって応える。
給水所は自分専用となり
「ウォーター?コーラ?ゲータレード?」
と遠くから聞かれ
「ゲータレード」
と応えると走って持ってきてくれる。
「サンキュー」
「ウェルカム」
給水の度に止まって脚を屈伸する。
最後の折り返しはもう挽回不可能な差をとこちゃんにつけられていた。
残り2kmになったところでラストスパート。
どこにそんなに力が残っていたのか。
キロ5分くらいの速さで走る。
そして夜10時、栄光のゴールへ。
すっかり真っ暗になった空とは対照的にゴールはまばゆい光に包まれていた。
花道の両側のスタンドからたくさんの手が差し出される。
左側に寄って、差し出される全ての手に左手でハイタッチする。
マイクで誰かが大きな声で英語をしゃべっている。
全く聞き取れないが、次の言葉だけは聞き取ることができた。
HIROAKI, YOU ARE AN IRONMAN!
ゴール後、とこちゃんと感動の対面。
ホッとしたのとうれしいのといろんな感情が入り交じり思わず熱い涙が溢れてきた。
ボン、ボン
23時30分、レース終了を告げる花火が打ち上げられる。
一瞬ポートマッコーリの街も空も明るく照らされた。
終わってみるとホントに辛いけど、ホントに楽しい、最高のレースだった。
メディカルスペースで点滴を打っていた自治医大のアラジンを待って一緒にホテルに戻り終わりかけの宴会に滑りこむ。
ビールを飲むともうフラフラになってしまう。
皆も半分眠りながらレースを回想する。
同じコースを同じような思いで走り抜けたかけがえのない仲間達。
皆のおかげで最高の経験ができました。
ありがとう!
記録
スイム1時間40分
バイク7時間57分
ラン 5時間55分
計 15時間32分
日差しはそれほど強くないが長時間のバイクで真っ赤に焼けてしまった。
長袖を着て走り出す。
バイクでの疲れが嘘のように体が軽い。
よし、いけそうだ。
しかしこれで調子にのるとすぐにバテるのは目に見えているのでキロ7分くらいのペースで慎重に走ることにする。
ランコースはまず川の大きな中洲のほうに5km行って戻り、アップダウンの激しいバイクコースのほうに5km行って戻るのを2周回する。
走り出して100mでバイクフィニッシュのとこちゃんとすれ違う。
途中潰れなければ先着できるはず。がんばろ。
まずは川の中洲の中を走る。中洲といってもとても大きく道も整備されていてお洒落な家もたくさんある。
堤防は殆どなく川面がとても近いのは雨の少ない気候の影響か。
お洒落な家も洪水が来たらあっという間に流されそうと余計な心配をしてみる。
中洲の折り返しを折り返してきたすずちゃんとすれ違う。
5kmくらい先に行かれている。
ランに強いすずちゃんに追い付くのは無理だろう。
マイペース、マイペース。
マイペースすぎたか中洲を折り返したらすぐにとこちゃんとすれ違う。
もう100mしか差がない。
早々に追い付かれてしまった。
しばらく一緒に走るが結局先に行かれてしまった。
直後にかわっちに追い抜かれた。かわっちはランを驚異の3時間40分で走っていた!
さすがサブ3ランナー!
アップダウンの激しいバイクコースはバイクでなく自分の足で走ってもやはりきつかった。
しかし走っている間もずっと沿道の声援は途切れない。
「Well Done!」
「Good Job!」
頑張って走っていると
「Keep it going!」
たまに日本語で
「コンニチハ」
「モシモシ」
中には
「イチバン」
なんていう声援もあり元気をもらった。
全ての声援に
「サンキュー」
「ありがとう」
などと応える。
2周目に入ると日も落ちてすっかり暗くなる。
ゴールゲートの脇を通ると次々に選手がゴールしているアナウンスが聞こえる。
2周目に入ると一気に人が少なくなった。
脚の力もなくなってきた。
僕は走っているのに、歩いている体のでかい選手に抜かれてしまう。
中洲の折り返し手前1kmで先に折り返してきたとこちゃんとすれ違う。
差は2kmに広がってしまった。
しかしこの辺りの選手はほとんど歩いているようだ。僕も遅いながらも何人かの選手をパスしていく。
雨もぱらついてきたが走っているこちらにしてみれば気持ちいいくらい。
そしてポートマッコーリの港町の夜景は一瞬でも脚の辛さを忘れさせてくれるほど美しかった。
バイクコースのほうに入る。
あと10kmだ。
上り坂は走っても歩いても早さは変わらないので歩いて上り、下り坂は走って下る。
夜8時を回り、もう暗いのにまだたくさんの人が応援してくれる。
声援に手をふって応える。
給水所は自分専用となり
「ウォーター?コーラ?ゲータレード?」
と遠くから聞かれ
「ゲータレード」
と応えると走って持ってきてくれる。
「サンキュー」
「ウェルカム」
給水の度に止まって脚を屈伸する。
最後の折り返しはもう挽回不可能な差をとこちゃんにつけられていた。
残り2kmになったところでラストスパート。
どこにそんなに力が残っていたのか。
キロ5分くらいの速さで走る。
そして夜10時、栄光のゴールへ。
すっかり真っ暗になった空とは対照的にゴールはまばゆい光に包まれていた。
花道の両側のスタンドからたくさんの手が差し出される。
左側に寄って、差し出される全ての手に左手でハイタッチする。
マイクで誰かが大きな声で英語をしゃべっている。
全く聞き取れないが、次の言葉だけは聞き取ることができた。
HIROAKI, YOU ARE AN IRONMAN!
ゴール後、とこちゃんと感動の対面。
ホッとしたのとうれしいのといろんな感情が入り交じり思わず熱い涙が溢れてきた。
ボン、ボン
23時30分、レース終了を告げる花火が打ち上げられる。
一瞬ポートマッコーリの街も空も明るく照らされた。
終わってみるとホントに辛いけど、ホントに楽しい、最高のレースだった。
メディカルスペースで点滴を打っていた自治医大のアラジンを待って一緒にホテルに戻り終わりかけの宴会に滑りこむ。
ビールを飲むともうフラフラになってしまう。
皆も半分眠りながらレースを回想する。
同じコースを同じような思いで走り抜けたかけがえのない仲間達。
皆のおかげで最高の経験ができました。
ありがとう!
記録
スイム1時間40分
バイク7時間57分
ラン 5時間55分
計 15時間32分