★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

★「敬愛なるベートーヴェン」

2007-01-08 03:38:40 | 映画(か行)
<2007/A3/S1>
今年1本目の劇場鑑賞は、
三連休なので日曜日でもナイトショウを開催してくれてる「TOHOシネマズ川崎」にて。
公開からちょっと経ってるから、プレミア・スクリーンでも通常料金。
大迫力のTHXってやつで、第9が聴けました。
お客は、ひらりん含めて3人だけ・・・でした。
原題は「COPYING BEETHOVEN」=ベートーヴェンの写譜師。
2006年製作の音楽家系伝記ドラマ、104分もの。

あらすじ
1824年のウィーン。
交響曲第9番の初演を四日後に控えても、まだ完成してないベートーヴェン。
そんな彼の元に、女作曲家を目指すアンナ・ホルツが写譜師としてやって来た。
女写譜師に激怒する彼・・・
しかし、彼女の素直で率直な意見に才能を感じ、写譜を任せる事に・・・

ここからネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
こないだテレビ見てたら、「日本人が好きな天才」の上位にランクされてたベートーヴェン。
もうこの頃には、天才の呼び名を欲しいままにし、嫌みでわがままで傲慢・しかも不潔。
しかし、彼は孤独・・・
テレビによると、彼は超不細工だったらしく・・・女にはもてなかった・・らしい。
だから甥っ子を溺愛し、音楽家にさせようとしてたけど・・・
タレントの無さを自覚してる甥には超負担・・・いつしか金をせびるだけになってた。
そんな境遇を目にしながら、アンナはベートーヴェンを助け「第9」は完成。
しかし、初演の日・・彼は舞台の袖でビビってた。
そう、彼はだいぶ前から既に耳が聞こえなくなってた。
作曲中も、デッカイ鉄板を耳元に当ててたり・・・
拡声器みたいな補聴器を持って歩いてたり・・・
面と向かって話してあげないと、彼には聞き取ってもらえなかった・・・という状況。
だから、完璧に指揮する自信が無かったベートーヴェン。
そんな彼を助けるべく、ステージの隅に立ち、彼にテンポを指示するアンナ。
第四楽章「歓喜の歌」で、ステージは最高潮・・・
会場からはの嵐。
その歓声に気づかない彼を客席に振り向かせたアンナ・・・
かくして舞台は大成功。
ところで、彼女にはれっきとした設計技師の彼氏がいて・・・
この仕事が終わったら、野獣ベートーヴェンとは縁を切れ・・・と言われてた。
しかし、彼女・・音楽家としてベートーヴェンと仕事するのはいいチャンス。
自分も作品も見てもらおう・・と願ってた。
しかし、無神経なベートーヴェン・・
彼女の作品を、得意の嫌みで酷評・・・
「フォルテシモ」ならぬ、「おならッシモ」だ・・・みたいな下品な感想。
敬愛するベートーヴェンだけど・・・
ひどい・・ひどすぎる・・・・と、伯母の住む修道院に篭もるアンナ。
あーーーーーーーーーー、またやってしまった・・と、
自分の悪態に後悔するベートーヴェン。
すぐに謝りに行き、彼女の作品を手直しする事に・・・。
彼女に指導するベートーヴェンは、まさに天才肌。
野山を散歩し、心を無にして、音を感じる・・・とか、
耳が聞こえないが故の、独特な音楽観を彼女に伝えてたっ。
彼女の存在が、彼の創作意欲をそそらせて臨んだ次の作品は「大フーガ」。
この弦楽四重奏曲は、彼のパトロンでもあるウィーンの大公にも不評・・・
彼はこの後、誰もいなくなった客席で倒れてしまう。。。。

甥っ子は、彼の作品は古臭い・・・なんてほざいてたけど・・・
常に音楽・・・いや音は雲のように流れてる・・と言ってたベートーヴェン。
「第9」を史上初の歌唱付交響曲として完成させたり・・・
常に新しい音楽を頭にめぐらせていた・・・んでしょう。
「大フーガ」は、後の世になって評価が好転して、今の世に伝えられてるそう。

いやいや、凄い人だったんですね。
豪快・・・というか、人の事など気にしない性格。
音楽が生きがいの天才には、他の事など、大して気にしてられないんでしょうね。
それにしても、当時、写譜師という仕事があるとは、知りませんでしたね。
ベートーヴェンは、字が汚かったらしいですが、
作曲家が乱筆した譜面を清書するのが仕事になってたんですね。
ちなみに、ひらりんでも知ってるベートーヴェンの超有名曲の「エリーゼのために」。
不細工な彼が、恋する女性のために書いた曲らしいんですが、
ホントの女性の名前はテレーゼで、エリーゼじゃないそうです。
字が汚くて、エリーゼと読み間違えられたから、そのタイトルになったとか。
もちろん彼女にはフラれたらしいですっ。
まっ、ひらりんも字には自信が無いので・・・
パソコンのある今の世に生まれて、だいぶ助かってまーーーす。
そしてもうひとつの雑学・・・
ベートーヴェンの「第9」の演奏時間が74分だったから、
音楽CDのサイズが74分に決められた・・っていう話ですっ・・・凄っっ!!

いやーー今回は、ちょうどテレビで見た知識がふんだんに書けて、
ちょっと得した気分なひらりんでした。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は・・・
ベートーヴェン役のエド・ハリス・・・
白いカラス」と「めぐりあう時間たち」でニコール・キッドマンと共演してます。
アンナ役のダイアン・クルーガー・・・
ナショナル・トレジャー」・「トロイ」・「戦場のアリア」に出てます。

という事で今回は
芸術家度・・・
さすが日本人が好きな天才・・でした。
ちなみに、ひらりんの中学時代の音楽の先生はベートーヴェン風の髪型してました。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ゆかりん)
2007-01-10 16:29:23
私、そのテレビ見てませんでした^^;
それよりも、ひらりんさんの中学時代の音楽の先生の髪型とそのお顔が妙に気になります!
返信する
弁当ベン (とらねこ)
2007-01-10 19:36:05
>いやーー今回は、ちょうどテレビで見た知識がふんだんに書けて、ちょっと得した気分なひらりんでした
ぷぷぷ・・・ひらりんさん、素直ー
「オナラッシモ」・・・そうそう、そんな事言ってましたねー(爆
返信する
こんばんは。 (元・副会長)
2007-01-11 18:35:18
トラックバックありがとうございました。

CDの収録時間を「第九が入る長さにしろっ!」と要求したのは世界的な指揮者カラヤンだという・・・・といった話は、オーディオファンでもある私も承知しております。CDの開発元のソニーとフィリップス社では、本来は60分にしようとしていたらしいのですが、それをツルの一言で覆すとは、さすが巨匠です。

それにしても、ダイアン・クルーガーはヨーロッパ映画に出ると魅力的に見えますね。「トロイ」のときとは大違いです(笑)。

それでは、今後ともヨロシクお願いします。
返信する
ブラボー!! (たいむ)
2007-01-11 21:12:51
ひらりんさん、こんばんは。
今年一番目の作品がこの作品で幸せです♪
サイコーでした。

>CD
ちなみに74分を指定したのはカラヤンですぞ!
返信する
こんばんは♪ (miyukichi)
2007-01-11 21:20:49
 TBどうもありがとうございました。
 こちらからもTBさせていただきました。
 よろしくお願いします。

 私はベートーヴェンよりむしろ
 アンナが主役だったようにも思ってたりします。
 
 写譜、いわれてみればそうだよなぁ~ですが、
 考えもしませんでしたよね!
返信する
はじめまして (A)
2007-01-12 00:20:16
TBありがとうございます!
その番組私も見ました~。
映画を見た後だったので余計に楽しめました。
悪筆の話だけは知ってましたが、
こんなに逸話にまみれた人とは知らず…。
ホントに大変な人だったみたいですね。

うちからもTBさせて頂きました。
どうもありがとうございました。
返信する
こんにちわ (michi)
2007-01-17 10:32:31
TBありがとうございました。
私からのTBが不調のため、コメントにて失礼いたします。

第九、感動しました~。
特にコーラスがいっせいに入るところは、鳥肌ものでした。
今年の年末は、是非生の第九を聞きに行きたいなぁと思ってます♪
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TB (まちるだ)
2007-03-24 13:14:28
ありがとうございました。
第九の初演シーンは圧巻でしたね。
ある意味音楽は映画を越える!と思ってしまいました。
指揮するベートーヴェンと支えるアンナの魂の交流は
ある種、肉体の交流を超えた親密感がありました。
私も週1くらいのペースで映画日記を書いていますので
よろしかったら遊びにいらしてください。
返信する
お久しぶりです。 (mac_kun)
2007-11-30 02:22:01
TBありがとうございます。
なかなかお伺いできなくてごめんなさい。
映画はなんとか見てます。(ノルマ?笑)
CDの長さがベートーヴェンの第九の長さだったんですね。
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74分 (髭ダルマLOVE)
2008-06-15 14:03:57
>ベートーヴェンの「第9」の演奏時間が74分だったから、音楽CDのサイズが74分に決められた

知りませんでした!びっくり〜。
第九演奏シーンは迫力があり見ごたえがありましたね!
返信する

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