WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

宮城オルレ唐桑コーストレッキング

2019年08月11日 | 今日の一枚(M-N)
◉今日の一枚 440◉
Moncef Genoud Trio
It's You
 昨日は、懸案の宮城オルレ唐桑コースにチャレンジした。天候が心配だったが、天気予報では午前中は曇り、午後は降水確率40%前後ということだったので、とりあえず現地に行ってみた。私より先に歩いている人はいないということだったので不安はあったが、来週は雨の日が多いという予報もあり、思い切って決行することにした。

 天気予報がはずれて途中から雨が降ってびしょぬれになったり、カモシカに遭遇したり、階段で足を捻挫したりとアクシデント続きだったが、快晴のときとは違う灰色の海の景色は、水墨画のような趣があり美しかった。やはり、唐桑の海はいつ見ても素晴らしい。唐桑の海の水平線を見ているといつも、やはり地球は丸いのだということを再確認させられる。雨は途中から小降りになり、しだいに晴れ間が見えてくるなどコンデイションはしだいに良くなって、フィニッシュのときには快晴だった。分岐点のコース選択では海沿いのAコースを選び、巨釜の折石へのオプションコースも含めて、約10kmを3時間半程で歩いた。以前歩いた奥松島コースに比べてアップダウンが多く、その意味ではハードコースだが(とくに後半はアップダウンが多くてきつかった)、きちんと整備された道は足場がよく、快適にトレッキングを楽しむことができた。新たに購入したトレッキングシューズとトレッキングポールも大きな威力を発揮してくれた。近いうちに、Bコースをもう一度歩きたいと思っている程だ。日韓関係はどんどん険悪な雰囲気になっているが、9月28日には「大崎鳴子コース」が、今年度中に「登米コース」オープンする予定であり、それらのコースも是非チャレンジしてみたい。


 今日の一枚は、モンセフ・ジュヌ・トリオの1997年録音盤「イッツ・ユー」である。モンセフ・ジュヌという人を知ったのは、寺島靖国 presents Jazz bar 2002 というCDによってだった。彼が演奏するビル・エヴァンスの曲、We Will Meet again は、このCDの中でひと際輝きを放っていた。モンセフ・ジュヌは1961年チュニジアの生まれで、現在はスイス在住とのことだ。1987年にジェノヴァ音楽院で学位を取得、現在同校でジャズのアドリブについて教鞭をとっているようだ。寺島さんのCDを聴いたときには透明な響きのピアノだと思ったのだが、オリジナルアルバムを聴いてみると、意外に太いしっかりとした音のピアノを弾く人だという印象をもった。

 それにしても、寺島さんの一連のCD、小遣い銭稼ぎとかいろいろな悪口を言われたものだが、今考えるとなかなかいい選曲だったように思う。比較的新しい才能のある人を知るのにたいへん便利なCDだ。高いので、あまり買えないのだが・・・。