WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

強くなった楽天イーグルス

2007年06月08日 | 今日の一枚(I-J)

●今日の一枚 170●

Jay Leonhart

Fly Me To The Moon 

Watercolors_16

 最近更新が滞っていたのは、仕事がちょっとだけ忙しかったのと、楽天イーグルスがいい試合を続けているため、音楽をじっくり聴く余裕がなかったからだ。

  それにしても、今年の楽天イーグルスの変わりようは何だろう。今年のイーグルスは強くなった。勝率5割云々なんて夢のようだ。やはり、野村効果なのだろうか。勝っても負けてもいい試合をする。特に試合の後半でみせる粘りは、本当に感動ものだ。実際、負けていてもまだまだ勝負はわからないと思えるから不思議だ。仙台のファンは、弱い楽天にも惜しみない声援を送ってきた。応援からは、選手たちに気持ちよくプレーして欲しいという思いがありありと伝わってくる。本当に気持ちの良い応援だ。それは選手たちもわかっており、選手たちもさまざまな方法でそれに応えている。勝利したゲームの後、選手全員が並んでスタンドに挨拶するのもそうであるし、その日のヒーローがグランドを一周しつつファンと握手をするのもそうだ。そういう光景をみていると、やはり地元に球団があるということはいいものだ、としみじみ思う。山崎、フェルナンデスなどスター選手もでてきた。ミスター・イーグルス磯部もいいし、打撃の職人リックもいい。「必殺仕事人」高須の活躍もみごとだ。もちろんマー君も初々しくていいじゃないか。私は、山崎を「山ちゃん」、フェルナンデスを「フェルちゃん」と呼んで、ソフトバンク・ファンの息子といつも対抗しつつ応援している。今日はジャイアンツ戦だ。敵地での戦いだが、何とかがんばってもらいたい。3位以内に入って、プレーオフでパ・リーグ優勝、などということを夢想するのは私だけではないはずだ……。

 さて、ジェイ・レオンハートの2003年録音盤『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』である。サブタイトルに「レイ・ブラウンに捧ぐ」とあるように、ジェイ・レオンハートはレイ・ブラウン直系のベーシストであり、実際に指導を受けたこともあるようだ。彼はニューヨーク・トリオあるいはエディ・ヒギンズ・トリオのベーシストとして小気味よいプレーを聴かせるが、リーダー作のこのアルバムでもなかなか趣味のよいサウンドを作り出している。ドラムのない、ピアノ、ベース、ギターというトリオ編成がなんともいえずいい味をだしている。

 レイ・ブラウンはオスカー・ピーターソン・トリオのベーシストだったので、ピアニストにピ-ターソンに薫陶を受けたベニー・グリーンを抜擢したのはわかるような気がする。ギタリストのジョー・コーンはなんとアル・コーンの子息だということだ。出しゃばらないが、存在感のあるなかなかいいプレイをする。

 好きなサウンドだ。

  [追伸]イーグルスの応援にフルスタ宮城に行きたいのだけれど、なかなか時間がとれない。2年前の秋のホークス戦に行ったきりだ。下の写真は、その時携帯電話で撮影したものだ。何とバックネット裏の席だった。

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