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ソニー・松下・キヤノンの決算

2005-02-05 11:06:42 | デジタル家電など
SONY
ソニー、今期営業益を下方修正 DVDレコーダーやバイオが不振
スパイダーマンの足を引っ張るAV――苦戦続くソニー
「商品力で松下に及ばない?」、ソニー決算の質疑応答で
ソニー、業績説明会から見えてくる「次の一手」

松下
PDP好調の松下、営業益3000億円に上方修正

キヤノン
キヤノンが売上高、純利益とも過去最高を記録

 ソニーの決算がよくない。2004年度第3四半期では、売り上げ、営業利益ともに前年同期を下回ったそうだ。
 そうは言っても黒字な訳で、営業利益は1100億円見込み。
 比較として(比較になるかは分からないが)キヤノンと松下も取り上げてみた。キヤノンは好調で営業利益5400億円(1-12月)。松下は営業利益3000億円見込み。

 問題と言われるエレクトロニクス(装置)分野は、営業利益前年度比マイナス23.3%。
 エレクトロニクス機器の主要部品である半導体業界は、東芝・NEC・富士通は軒並み業績がよくない。
 そう見ると装置側のソニーの業績も悪くて当然か、とも思ってしまう。ただ似たような業界である松下キヤノンの業績はよいようだ。

 結局儲かるには、
・たくさん売る。
・安く作る。
・高く売る。
に尽きる。
 たくさん売るには、新たな市場を開拓するか、限られた市場でシェアを伸ばすしかない。
 安く作るには、効率を上げる、部品の調達コストを下げる、人件費を下げる、くらいか。
 高く売るには、高くても顧客に選んでもらえるものを作る、くらいか。
 これがなかなか難しい。とりあえず、分かりやすいコンシューマー系で見てみる。

 松下の場合は、まずはPDP。これは記事によると、画質を高めて顧客に選んでもらい、販売に力を入れて顧客に選んでもらい、で、数を出しているようだ。世界シェアで4割を目指す、というのだからすごい。
 かつコストも削減している。部品から完成品まで一貫して松下が手がけることが、コスト削減の1つの理由らしい。
 その上で価格の下落からも免れているとのことだ。それは、なぜか。
 記事によると、大型化・高画質化で価値を高めているらしい。別の記事によると、「画質や画作り、低消費電力、フルHD化といった技術では絶対に負けない」そうだ。コスト削減でも挙げた「部品から完成品まで一貫して松下が手がける」が、ここでも生きている。完成品を作るだけでなく、自社でコアとなる技術を持ち、他社ではできない機能を実現する。それが、高くても顧客に選ばれる秘訣らしい。
 次にデジカメ。特筆すべきは光学補正による手ブレ補正機能を4万程度の普及領域コンパクトデジカメにも用いていることだ。他社ではやっていない。とても分かりやすい特徴であり、顧客に選ばれるのも当然だろう。他社の多くのコンパクトデジカメは、機能的には特徴は出しづらいところに来ている。そうすればデザインくらいしか特徴を出せないが、それだけではなく顧客の利益になる機能的な特徴を出さないとシェアが取れない、ということを松下のデジカメは教えている。
 ただ松下といっても万能ではない。例えば携帯電話や半導体は不振だったらしい。記者会見では触れられなかったようだが、DVDも調子はよくないのではないだろうか。

 次にキヤノン。コンシューマー系で見るとこれも分かりやすい。利益率の高いと思われる一眼レフデジカメの分野では、Kiss Digital で新たな市場を作り上げたり、その上の領域である 20D でヒットを出している。当然製品価格は下落しているが、きちんと営業利益を出しているところがすごい。
 8年ぶりトップシェアを獲得したキヤノン販売の挑戦を見ると、このあたりの取り組みもわかってくる。

 今のソニーに、このように我々一般消費者にも理解できる、商品を選ぶ価値のある特徴があるだろうか。
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