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ドコモのオートGPS

2009-11-16 23:51:25 | GPS
2009年度冬春モデルに新たなラインナップ20機種を開発および一部機種を発売 (ニュースリリース)
オートGPS対応iアプリ一覧 (ニュースリリース)
NTTドコモ2009年度冬春モデル発表会完全レポート (マイコミジャーナル)
いつでも自分のいる場所に最適な情報 - ドコモがオートGPSなど新サービス (マイコミジャーナル)
ユーザーの行動を分析するドコモのGPS連動サービスの可能性DIAMOND online
分離型にコラボケータイ、ドコモの冬春モデルもインパクト大 (ASCII.jp)
12Mカメラ、セパレートスタイル、防水・防塵、Windows Mobile 6.5――ドコモ、2009年度冬春モデル発表 (ITmedia)
ドコモに聞く「オートGPS」に対応したiコンシェル、どう便利になったのか (ケータイWatch)
ドコモの冬春モデルは“4つの進化”、「VERSION UP」とアピール (ケータイWatch)
ドコモ、「オートGPS」機能でiコンシェルなど機能拡充 (ケータイWatch)
フェムトセルで「個人を便利に」,NTTドコモが新サービスを開始 (Tech-On!)
写真で解説する「オートGPS」とiコンシェルの連携サービス (ITmedia)
オートGPS対応で、「iコンシェル」は新たなフェーズへ (ITmedia)

 ドコモは11月10日、2009年度冬春モデルを発表した。これと合わせて新サービス「オートGPS」を発表した。オートGPSの対応機はF-02B、N-01B、P-02B、F-01B、F-04B、N-02B、P-01B、SH-01B、F-03B、SH-03B。冬春モデル19機種中の10機種とおおよそ半分だ。冬春モデルの全てが対応している訳では無いので、特に PRIME シリーズ以外を購入するときには、注意したい。

 オートGPSとは、ケータイの位置をGPSで自動的に定期的に収集することにより、自動的にその場所に即した情報が提供されるようなサービスだ。例えば「終電が近くなったらお知らせ」「雨雲が出てきたらお知らせ」「付近の鉄道運行情報」「お勧めレストラン情報」など、その場所ならではの情報が自動的にメールなどで配信される。
 なお、このオートGPSを使ったサービスには2種類のタイプがある。ドコモのiコンシェルを使うものと、コンテンツプロバイダが直接供給するものだ。違いがあるということについては留め置いていただければと思う。オートGPSを同時に使えるアプリの数には限りがあり、iコンシェルとその他3つで4つのサービスがオートGPSを使うことができる。


 オートGPSを利用した代表的なサービスは、ドコモのiコンシェルだ。iコンシェルで利用できるサービスは下記だ。

・オートGPSインフォメーション
 現在地と現在時刻によって、コンテンツプロバイダが用意した情報を自動的に提供する。iコンシェル+オートGPSの、もっとも基本的なサービスと言えるだろう。
 提供される情報には、交通情報、周辺のおすすめレストランの情報、スーパーの特売情報、観光情報(ニュースリリース)などがある。
 例えばニュースリリースでは、JALやANAのサービスが紹介されていて、空港に近づくと予約便の運行情報や出発ゲートの情報、空港お役立ち情報などを案内してくれるそうだ。
 NTTドコモiコンシェル オートGPSインフォメーションを開始! (JAL)
 ANA携帯サイト(ANA SKY MOBILE)で新サービス開始! (ANA)

・オートGPSリマインド
 ある場所をあらかじめ設定しておくと、その場所に近づいたときに知らせてくれる。

・終電アラーム
 最寄り駅から自宅への終電が近くなったら知らせてくれる。

・ご当地マチキャラパスポート
 ご当地マチキャラパスポートのトルカを持っている場合に、その場所を訪れるとマチキャラをダウンロードできるようになる。
 トルカと組み合わせることができるのも、このサービスの重要な点。

・オートGPS気象情報/地震情報
 現在地の気象情報などが得られる。

・駐車場満空情報
「お出かけナビ」という機能で目的地を設定した場合、目的地に近づくと自動的に駐車場の満空情報を得ることができる。


 オートGPSにより提供されるiコンシェルに代表されるサービスは、いつも持ち歩くケータイならではの、位置情報を用いた画期的なサービスと言えるだろう。今後は行動ターゲティング広告のようなところにもつながるはずで、そういう点でも興味がある。
 わたしはドコモの905iユーザーだが、正直今のケータイにさほど不満を持っている訳でも無い。がオートGPSには興味があるので、迷いどころだ。



 さて、オートGPSを使うに当たって気になることの1つに、電池のもちがある。オートGPSは5分間隔で測位を行うためだ。これについては加速度センサーにより動きを検知し、動いていないときには測位が停止するようになっているとのことだ(ケータイWatch/ITmedia)。また発表時の資料(ケータイWatch)によると、基地局によっても移動しているかを確認するという。

 これに関連してだが、「携帯電話をポケットにいれて室内を歩きまわっている状態などでは、“移動している”とオートGPS側では判断する」(ITmedia)とのことだ。ただ衛星が見えないような地下街などでは時間をかけても測位できない。だからそのような場合はいくらがんばっても電池の無駄だ。しかし窓際であれば、少しがんばれば測位できるかもしれない。この点をどう折り合いをつけているのだろうか。

 そしてもう一点。GPS測位ができない場合に精度の劣る基地局測位の結果を代わりに使うことができるのか、も気になるところだ。


 最も気になることは、セキュリティかもしれない。このサービスを有効にし続けることにより、24時間365日、現在地をシステムに把握され続けることになるからだ。
「iコンシェル」については、位置情報はドコモのシステムにのみ送信される。iコンシェルでサービスを提供しているコンテンツプロバイダには提供されない。ユーザーの位置とコンテンツとのマッチングは、ドコモ側で行う。この点は重要だ。ユーザーにとってすれば、位置情報があちこちに出ていかないということは、完全にではないもののそれなりに安心はできるだろう。
 位置情報はiコンシェル以外にも、3つのコンテンツプロバイダによるiアプリとの連携ができる。「位置情報は、従来と同じように、コンテンツプロバイダへ通知される」(ケータイWatch)。コンテンツプロバイダ側にデータを提供する代わりに「iコンシェルよりもiアプリのほうがサービスの作り込みが可能で、iアプリのほうがより細かな位置情報に応じた情報配信が実現できる」(ケータイWatch)という利点がある。

 各種記事を読んでいくとiコンシェル機能拡張とオートGPSがセットとなることが多いため、「オートGPS=iコンシェル」で「オートGPSのデータはドコモのみに蓄積される」ように考えてしまいそうになるので、注意が必要だ。(逆にコンテンツプロバイダへの提供について触れている記事がほとんどないので、本当にドコモ以外にも提供されるのかと首をかしげてしまうくらいだ)
 このようなサービスに自分が慣れない内は、データの提供はiコンシェルにとどめておいた方がよいかもしれない。

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