今日は昼過ぎまでよく晴れて、夕立があり、晴れ上がったあと、森を歩くと、湿気と蝉しぐれが充満していました。短い命を尽くして鳴く蝉に圧倒されながら、全身で聞きいっているのは、なんとぜいたくな時間だろうと、いつも思います。
『くりぷとむねじあ歌物語』『くりぷとむねじあ和歌集』の「五の巻、憂い」から、蝉の歌を採録します。
よのうれい ひとのうれいも なくせみの いまをかぎりと ねをのみぞきく
世の憂ひ 人の憂ひも 鳴く蝉の 今を限りと 音をのみぞ聴く
(世には多くの憂いがあり、人にも多くの憂いがあります。蝉はそんな憂いは何もないかのようにひたむきに鳴き、私はその蝉の声をひたむきに聴いています)
*******
日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い
『くりぷとむねじあ歌物語』『くりぷとむねじあ和歌集』の「五の巻、憂い」から、蝉の歌を採録します。
よのうれい ひとのうれいも なくせみの いまをかぎりと ねをのみぞきく
世の憂ひ 人の憂ひも 鳴く蝉の 今を限りと 音をのみぞ聴く
(世には多くの憂いがあり、人にも多くの憂いがあります。蝉はそんな憂いは何もないかのようにひたむきに鳴き、私はその蝉の声をひたむきに聴いています)
*******
日守麟伍ライブラリ
くりぷとむねじあ歌物語
くりぷとむねじあ和歌集
古語短歌への誘い