ヒミズ ★★★★

ヒミズ　　　★★★★

　　　監督　園　子温
　　　出演　染谷　将太
　　　　　　二階堂　ふみ

　　２０１１年　　　日本

昨年見た「冷たい熱帯魚」のショックからさほど時間が経っていないにもかかわらず、この作品をみました。

もしまたこの作品を見て後味が悪かったらもうこの監督の作品は見られないかも・・・と思いましたが、これは違っていました。（後味の悪いものではなかった！）

主人公住田くんの気持ちになれば、ああいう風に普通に生きたくてもああいう風になっていくのも仕方がないかもしれない・・と結構共感できたりしましたが、どうもあの東北の大震災の風景がチラチラと出てくるのが、何か違うような気がして仕方なかった。

また、住田くんのクラスメート茶沢さんの家庭の事情が今ひとつ見えず、その部分も浮いた感じがしてしょうがなかった。（なにかとってつけたようで・・・）

ただ、この作品がとても良かったのはこの無名の新人俳優ふたりの素晴らしい演技に尽きると思えます。（もちろんこのふたりを支える園組の他の俳優さんも素晴らしいのですが・・・）

２階の悪党 ★★★

２階の悪党　　　★★★

　　　監督　ソン・ジェゴン
　　　出演　ハン・ソッキュ
　　　　　　キム・ヘス
　　　　　　チウ　
　　　　　　イ・ジャンウ

　　　２０１０年　　　韓国

ハン・ソッキュssiのコメディは、面白いですよね～
単純な面白さではなく、あのおじさんの困った顔や、計算されてないような行動が本当に笑いを誘いますよね～

今回特に面白かったのが、あのキム・ヘスの家の地下室に忍び込んだが故に、閉じ込められやっと逃げられると思ったのもつかの間に、再び地下室に閉じ込められるというくだり・・・

あの家の建物の構造と、ソッキュssiの動きがおかしくて、おかしくて・・・
あのシーンだけでも、★３つあげられます。

一枚のハガキ ★★★★

一枚のハガキ　★★★★

　　　監督　新藤　兼人
　　　出演　大竹　しのぶ
　　　　　　　豊川　悦司
　　　　　　　六平　直政

　　　２０１１年　　日本

先に見た夫に薦められ見た作品です。
夫はここ最近見た中では、一番だと話してました。

確かに、９９歳の映画監督が作ったとは思えない「反戦」のエネルギーに満ちた映画で、圧倒されることは間違いありません。

あの時代だから、こんな事もあっただろうと思えるのですが、こんなについていない女が、そうも簡単に夫の戦友とこの先の人生を共にするというのに、引っかかったひまひまです。（この戦友が訪ねてくるまでは、全くあの村から出て自分の人生を切り開こうとしなかったのに・・・）

まぁ、世の中というのはあそこまで不幸という人もそうはいないとは思いますが・・・

大竹ssiの熱演は、分かりますがあの大竹さんの派手な演技に対し豊川ssiの押さえた演技の方に妙に納得したひまひまでした。

携帯電話 ★★★★

携帯電話　★★★★

　　　　　監督　キム・ハンミン
　　　　　出演　オム・テウン
　　　　　　　　　パク・ヨンウ
　　　　　　　　　パク・ソルミ
　　　　　　　　　ファン・ボヨン

　　　　　２００９年　　韓国

携帯を置き忘れたことから起こる、信じられない体験をする男の話なのですが、これがスリラータッチで描かれているのですが、本当に怖いのはその携帯を遣って脅す方なのか、それとも置き忘れたほうなのかは、わかりませんね！

最後の最後に主人公は、それによって大きな後悔をすることになるのですがね・・・

時間に追われる、描き方は見ている人を飽きさせませんでした。
このあたりは、やはり映画！と感じることと思います。