a journal of sociology

社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から

デュルケムの伝記からデュルケムの社会学を考える

2011年04月09日 | 読書
Fournierが書いたデュルケムの伝記Emile Durkheim : 1858-1917について、話の続き。  前回のエントリーで、デュルケムと宗教の関係は、それほど自明のものではなかったのではないか、という話をした(ただしこれは、宗教がデュルケムにとって重要でなかったといっているわけではありません。そうではなく、彼はその重要性を事後的に、「振り返って」見いだしたのではないか、というのが個人 . . . 本文を読む

デュルケムと宗教

2011年04月02日 | 読書
 先ほどFournierが書いたデュルケムの伝記Emile Durkheim : 1858-1917 を読んでいた。  これは私が現在考えていることなのだが、デュルケムにとって宗教というのは、それほど自明な主題ではなかったのではないか? という考えを持っている。まだ「アイデア」にすぎず、確固たる根拠を持っているわけではないが。  一般には、ユダヤ人であり、父親はラビであり、そのデュルケムが『宗 . . . 本文を読む