しいかのブックトーク

毎月読んだ本や日常の諸々を記録します。

2016年3月に読んだ本

2016-04-07 07:10:10 | こんな本読みました

読んだ本の数:32冊
読んだページ数:3701ページ
ナイス数:282ナイス

メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本メアリー・ポピンズのお料理教室―おはなしつき料理の本感想
1977年に発売されたこの本をすぐ購入したのに、引っ越しなどで今はなく、図書館で借りて懐かしがっている。私の読書の原点のひとつは、メアリー・ポピンズで、小学4年か5年頃、叔父からプレゼントされた『風にのってきたメアリー・ポピンズ』にはまりまくり、何度も読み返し、おおいなる影響を受けた。その後、『帰ってきたメアリー・ポピンズ』『とびらをあけるメアリー・ポピンズ』を読み、食べたことのないイギリスの家庭料理に憧れた。ジンジャークッキー、ヨークシャープディング、オートミールetc.大人になりこの本がでて嬉しかった
読了日:3月31日 著者:モーリス・ムーアベティ,メアリー・シェパード,PamelaLyndonTravers,MaryShepard

しずこさん~「暮しの手帖」を創った大橋鎭子~ (暮しの手帖 別冊)しずこさん~「暮しの手帖」を創った大橋鎭子~ (暮しの手帖 別冊)感想
3月25日の発売前にアマゾンに注文。26日には届いた。『暮らしの手帖とわたし』にも写真は出ていたけれど、この本の方が鎭子さんや花森安治さんやその他の写真が満載で楽しい。1920年生まれの鎭子さんは、3年前の2013年3月23日に永眠されている。けれどこの写真の若々しくエネルギッシュで明るく輝いている鎭子さんは、見ているだけで元気をもらえそう。このジャンスカは、学生時代のレインコートを染め直したそう。このようにお金をかけないで暮らしを豊かにする工夫が『暮らしの手帖』には詰まっているのである。
読了日:3月31日 著者:

MOE 2004年4月号MOE 2004年4月号感想
10年以上前の雑誌だから、図書館の閉架棚にあったよ。『コロボックルシリーズ』は50年以上も読み継がれた名作だけれど、近年脚光を浴びたのは、有川浩さんの『だれもが知ってる小さな国』の刊行のおかげである。私も有川さんの本を読むまでコロボックルの事を知らなかった。けれど、佐藤さとるさんの『だれもしらない小さな国』のが、断然によかった。MOEの特集はコロボックルの総まとめ。佐藤さとるさん、村上勉さんの事がわかるよ。
読了日:3月30日 著者:白泉社

文學界文學界感想
滝口悠生『死んでいない者』第154回芥川賞受賞、を読む為図書館にリクエストしてやっときた。親戚中があつまる機会というのは、お葬式か結婚式くらいで、久しぶりに会う親戚は誰が誰か互いにわからない。わからないながらも親戚だから一緒に酒を飲み、食事をし、話をする。うん、うんその通りだよねって、皆、身に覚えがあるだろう。登場人物がやたら多くてまた名前も読み方が難しく、相関関係を理解するのに苦労する。これを語っている人はどの目線なのかが分かり難い。ずーっと上の天からの目線なのか。小学生がお酒を飲むのはだめだめ。
読了日:3月30日 著者:

僕だけがいない街 (7) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (7) (カドカワコミックス・エース)感想
1巻から7巻までオトナ買いして、一気に読む。先に映画を観ていたので結末が気になった。映画の制作が決まったのが、コミックの2巻が出た頃だそうで、脚本家も監督も結末を知らずに(どういう風にもっていきたいかの話はしたものの)映画が完成。映画の結末とコミックの結末がどう違うのか、この巻ではまだわからず。映画にないエピソードがあり、コミックはやはりいいね。
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (6) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (5) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (5) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (4) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (4) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (3) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (2) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい
僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)
読了日:3月30日 著者:三部けい

 

 

 


「暮しの手帖」とわたし「暮しの手帖」とわたし感想
来週から始まるNHK朝ドラ『ととねえちゃん』の主人公、大橋鎭子さんの事が知りたくて読んだ。鎭子さんの自叙伝だそうで、かなり面白かった。早くに父を亡くし、長女がゆえに一家の大黒柱となって戦前戦後、家族の為に頑張る姿は、ドラマ化されるにぴったりである。花森安治という名編集長との出会いが『暮らしの手帖』の成功へとつながる。ふたりの妹も母も協力してのまさに「暮らしの手帖一家」。文章が分かりやすく、共感を持てるのは、そこに自慢もきどりもない、ありのままを綴っているからだ。本発売当時90歳の鎭子さんは毎日出勤している
読了日:3月30日 著者:大橋鎭子

ネコのおりょうり (ネコになってあそぼう)ネコのおりょうり (ネコになってあそぼう)感想
明るいお話を読みたいな、とおはなし会用に図書館で借りるも、使わなかった。ネコが料理をしたいというのを傍できいていた金魚がカレーライスの作り方をコーチする。短気なネコの「きんぎょのフライにしてたべちゃうぞ!」という言葉は恐ろしい。この言葉を読みたくない、というのが、今回使わなかった理由のひとつである。カレーの作り方がわかるけど、それにしても騒々しいネコである。玉ねぎ切って、涙が出ると騒ぎ、指を切ってまた騒ぎ、歌を歌うし、鍋が笑えば怒るし。出来たカレー、ひとりで食べる。金魚は?自分勝手なキャラに共感できない。
読了日:3月21日 著者:長野ヒデ子,長野さらだ


新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)

新イラスト版 コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (児童文学創作シリーズ)感想
有川さんの本を読んでからこちらを図書館にリクエスト。届いた本を見てびっくり。『だれもが知ってる小さな国』と同じじゃない。また同じ本借りちゃった?いえいえ、よく比べてみると花の種類が違う、コロボックル達も違う。これは村上氏が新たに描き下ろした新イラスト版なのだ。大人になって読んでも十分楽しめ、わくわく感がいっぱい。児童書だからすぐ読める。昭和35年発行、装丁・さし絵は若菜珪氏、44年に改版、59年に村上氏の絵で改版、そして昨年の平成27年10月に新イラスト版として発行。せいたかさんとおちび先生は結婚するの?
読了日:3月21日 著者:佐藤さとる,村上勉

 


つまをめとらばつまをめとらば感想
短編集であり、直木賞の標題は一番最後にあった。6編の江戸、武士もの。しかも下級武士の話。 『ひともうらやむ』と『逢対(あいたい)』がよかった。『ひともうらやむ』は番士仲間の克己が、皆の憧れの美しい世津と結婚する。美男美女、理想のカップルである。けれど自分の妻はそれなりの女であり、自分にはそれでよしと納得する。時が過ぎ、世津は克己に飽きて離縁を申し出る。最悪の結末となり、主人公庄平は武士を捨て、引っ越し、新たな商売を始めるのだが・・・。女のしたたかさ、強さ、たくましさ、それに対して何もできない男の有り様。
読了日:3月16日 著者:青山文平

 


ロボット・カミィ ちびぞうのまき―仏語版 (童心社紙芝居傑作選)ロボット・カミィ ちびぞうのまき―仏語版 (童心社紙芝居傑作選)感想
もちろん、日本語版で読みました。10年以上前に初めてこれを読んだ時、カミィをつくりたくてたまらなくなり、作っちゃいました! 以来、この紙芝居を読む時は必ずカミィを持参して、こども達に見せます。「おお~」と歓声があがり、先日の1年生のクラスでは皆がカミィを囲んで触りまくっていました。大きいものなので、遠くに移動する時は車につまないと持って行くのが困難です。


読了日:3月13日 著者:古田足日
どっちだ? (みんなであそぼ)どっちだ? (みんなであそぼ)感想
かなり前からおはなし会で使っていたのに、まだ登録していなかった。金曜日1年生に、土曜日に書店で幼児に読んできた。どっちかを問いかけて手をあげてもらうのだけど、幼児さんは両方に手をあげちゃうのよねえ。小学生は2枚一緒にめくっている仕掛けに気がついて指摘。1年生のクラスでも「2枚めくってるー」の声が飛び交い、無視、無視。2回目が断然面白い紙芝居。練習は必要だよ。皆の反応をみて、1枚めくりにしたり、2枚めくりにしたりするテクニックを駆使しましょう。


読了日:3月13日 著者:島本一男
ドアがあいて… (ほるぷ出版の大きな絵本)ドアがあいて… (ほるぷ出版の大きな絵本)感想
大型絵本。1年生の子が「こわいおはなしがいい」というリクエストで、私は怖い話は苦手。で、この本をチョイス。コワそうだけど、こわくない、とてもほっこりするいいおはなし。最初のページで壊れたおもちゃがならんでいるのにちゃんと子ども達は注目していたね。小学生なら、何のために並んでいるのか、このドアの先には何があるのかわかるよね。
読了日:3月13日 著者:エルンスト・ヤンドゥル


はるだよおきて (年少向けおひさまこんにちは)はるだよおきて (年少向けおひさまこんにちは)感想
ふきのとうが顔を出し、ヤマネやカエルが冬眠から目覚める、まさに今の時期に読むのにぴったりの紙芝居です。書店で小学生・幼児に読む。「ふきのとう」は知ってる子がいなくて、大人がうんうん頷いていた。カエルが冬眠している時は茶色で、起きると緑に変身するのにこどもがびっくり。私も知らなかったのでびっくりポン。
読了日:3月13日 著者:千世繭子


だれもが知ってる小さな国だれもが知ってる小さな国感想
『だれもが知らない小さな国』を読んでいないので、さっそくリクエストした。有川さんが新たに作ったこの物語は、「はち屋」の子どもが主人公。養蜂業についても、花の蜜についても色々わかってお勉強になる。この本の一番いい所、それは村上勉氏の絵である。このイラストの素晴らしさがストーリーを引き立てているのは間違いなし!これがメルヘン調の可愛らしい、マンガチックな絵だったら、がっかりしてしまうからね。佐藤さとるさん・村上勉さんコンビの『おおきなきがほしい』を思い出させるね。
読了日:3月13日 著者:有川浩,村上勉

 


新・戦争のつくりかた新・戦争のつくりかた感想
2014年に再編集された。「戦争のつくりかた」とどこが違うか比較の為、両方図書館ヵら借りた。文章は同じだね。イラストが違う。新版は巻末に自衛隊が派遣された地域と年度、その際武器の携行があったかが地図上に表示。憲法と関連する事項がわかりやすく表になっている、他もろもろ。アマゾンでこっちを買います。話題になっているこの本はネットでアニメで見られます。→http://grapee.jp/141616 自民党の憲法改正案を読んだけど、ひどいものです。 国民が何も知らない間に戦争への準備が整ってしまいそう。
読了日:3月13日 著者:りぼん・ぷろじぇくと

 


戦争のつくりかた戦争のつくりかた感想
11年前に書かれた本だけれど、今、まさに日本は戦争へ向けて進んでいるのが事実である。日本が武器を持って他国の戦争の加担ができたり、政府のごく少数の人間が決めた事を実行できてしまったり、大事なこと(戦争の決定など)は機密事項として国民に知らせなくていい事になったり、それに反対する国民は違反者として逮捕出来たり、すべて政府に都合のよいように、まさに今、なろうとしているのだ。
読了日:3月13日 著者:りぼん・ぷろじぇくと

 


新装改訂版 小説土佐堀川   ――女性実業家・広岡浅子の生涯新装改訂版 小説土佐堀川 ――女性実業家・広岡浅子の生涯感想
朝ドラ化で人気爆発。始まってすぐリクエストしたのに、ドラマが終わる今頃やっときた。広岡浅子関連は他にも既に読んでいるので、内容はわかっていたけれど、小説として読むと面白いね。ドラマ化では、登場人物の名前変換、「NHKならではの変換」が興味深い。三井家⇒今井家、浅子⇒あさ、信五郎⇒信次郎、加島屋⇒加野屋、春(姉)⇒はつ、成瀬⇒成沢、亀子(娘)⇒千代。お姉ちゃんのはつは本当は早くに亡くなっているけれど、幸せになる事にしている。夫は、あさのお付き女中との間に子どもを3人も作っているけど、NHKだから、それはなし
読了日:3月13日 著者:古川智映子

 


地平線の五人兄弟 (新日本創作少年少女文学 1)地平線の五人兄弟 (新日本創作少年少女文学 1)感想
これも図書館では閉架棚にあったのを出してきてもらった。後藤さんは児童書や絵本より、こういう歴史物が素晴らしいのだけど、「少年少女文学」のくくりに入っている為に大人の人達に知られていないのではないか。一般の文学として十分通用するのに。物語は一揆で親を失ったこども達の復讐劇なのだけれど、ドラマチックでテンポが早く、先がどうなるのか期待感が高まる。事情のある少年たちが寄りそって寒冷の不毛地帯を切り開き、生き抜こうとするすばらしい物語。映画やドラマになってほしい。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

天使で大地はいっぱいだ (子どもの文学傑作選)天使で大地はいっぱいだ (子どもの文学傑作選)感想
児童書なのですぐ読めるから図書館内で読了。約1時間で読めた。森谷三郎は8人家族だ。食事中にはおしゃべりが盛んで、笑いが絶えない。担任のキリコ先生はその雰囲気にひかれてたびたび訪問するようになる。農家の手伝いをするサブは朝早くからの手伝いで授業中眠くなるけれど、キリコはそれを十分評価している。ひとクラスが56人てすごい人数だけど、ちゃんと目が行きとどいているんだね。飾り気のない優しい両親、シドは高校の成績10番以内、ジョウは剣道大会優勝、妹は小学生なのに料理上手。一番上のお兄ちゃんノブとキリコの先が楽しみ。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二
やまんばやかたたんけんします! (ママとパパとわたしの本)やまんばやかたたんけんします! (ママとパパとわたしの本)感想
「やまんばやかた」というのは、小松崎先生の奥さまがモデルだそう。本当はごく普通のお家なんだけれど、こども達にとっては不思議な家なんだね。
読了日:3月13日 著者:ごとうりゅうじ

 

 


おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)おかあさん、げんきですか。 (絵本・いつでもいっしょ)感想
絵が武田美穂さんだから、手に取りやすいかも。ぼくの母の気持もてにとるようにわかるよ。手紙だから書けることってあるよね。お母さんには十分伝わってるよ。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

くさいろのマフラーくさいろのマフラー感想
北海道生まれの後藤さんならではの、春を待つ気持の強さがあらわれている。春になれば出稼ぎの両親が帰ってくる、待ちわびるせつないこどもの気持が抒情的に描かれている。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

後藤竜二童話集〈5〉

後藤竜二童話集〈5〉感想
読んだのは、『おつかいだいすき17かいのおんなのこ』単品の本。画像が出てこないのね。出会った男の子の家がおつかいさきだなんて、びっくりポンや。ごとうさんの本は読み聞かせには使わないけど(お話が長いので)、こども達自身で読んでほしい本です。でもねえ、ほとんどが閉架棚にしまわれているので、利用者の目にふれないんです。残念なことです。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

 


ひみつのちかみちおしえます! (ママとパパとわたしの本)ひみつのちかみちおしえます! (ママとパパとわたしの本)感想
こども達に近道の案内を頼む先生はすてき。学校から家までにこんな色んなルートがあったら楽しいだろうな。私は小学校と家までが、たった1分の直線距離だったので、近道も何もなかった。最後の方に小松崎先生の奥さまが出てくるのが興味深い。
読了日:3月13日 著者:ごとうりゅうじ

 


りんご畑の九月りんご畑の九月感想
丹精込めたりんごをねらう泥棒の見張りに、お兄ちゃんが見張り小屋を作る話。このお兄ちゃんは偉いね、小屋でせっせと勉強をしているんだから。家業に、こども達も協力していく、まわりの人達も力を合わせて生活していく姿は、素晴らしい。こうしていい子が育つのだなあと思う。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二

 

 


紅玉紅玉感想
後藤竜二さん研究第二弾(この本だいすきの会)の為に読了。やっと終わった戦争、貧しい中でなんとか収穫までこぎつけたりんご。強制収容から解放された朝鮮半島や中国の人達は、憎い日本のりんごなど、食べ荒らしたり持って行ったって当たり前という意識なのだけれど、りんご農家にとってはそれが生活の糧なのだ。互いに被害者。片言の中国語で気持が通じてよかった。これは実話であり、後藤さんのお父さんが繰り返し語っていた話なのである。
読了日:3月13日 著者:後藤竜二


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