髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「激亀忍者伝」 レビュー (ファミコン)

2017-05-12 21:00:39 | ファミコンレビュー
サイドビューアクションゲーム+α(トップビューアクション)
開発も発売もコナミ
1989年5月12日

何故タイトルが

「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(略してTMNT)」

ではないのかというと本作発売当時は日本国内でアニメ版未放送であったからだ。
既にタートルズブームになっていた米国向けに発売されたのが本作である。

日本で放送されたのは
1991年に衛星放送で「アイドル忍者タートルズ」が放送され
1993年に地上波で「ミュータントタートルズ」が放送されたからのである。

特徴
4キャラ使用可能

「レオナルド」:武器は『刀』上下ボタンで足場の上下に攻撃可能。射程は中
「ラファエロ」:武器は『釵』下ボタンでしゃがみ前方攻撃。射程は短
「ミケランジェロ」:武器は『ヌンチャク』下ボタンでしゃがみ前方攻撃。射程は短
「ドナテロ」:武器は『棒』上下ボタンで足場の上下に攻撃可能。射程は長

4キャラはスタートボタンでいつでも変更が可能。
体力が尽きると『捕まる』という扱いでステージ内を探し出す事で再使用が可能となる。
ステージクリアしても回復せず、捕まったキャラはそのまま持ち越しである。

セレクトボタンを押す事でゲーム中で手に入れた武器が使用可能となる。
1キャラにつき1種類。(ロープのみ個別)
同種のアイテムを取ると数が増えるが異種を取ると
持っていたアイテムを無くしてしまうので注意。


点数は20点

良い点
・タートルズのゲーム。

悪い点
・処理落ち酷し
・もっさり操作性
・壁無視の敵
・ノックバックによる穴落ち


良い点の解説
・タートルズのゲーム
そのままだわな。

ただ、本来タートルズの師匠である『スプリンター』という鼠のミュータントが
『エイプリル』の父親という設定になっているのが謎…


悪い点の解説
・処理落ち酷し
敵が多数出て来ると画面がちらつくのである。
そんなゲームなのに分裂したり増殖したり敵が画面上に増える敵キャラを出すのが理解できん。
ちらつき過ぎでやってられん!

・もっさり操作性
キャラが大きめで操作性はもっさりマップ自体は足場などの都合で狭いため
敵をかいくぐるという事はかなり困難である。
後、ジャンプ力がそこそこ高めなのに移動速度が遅いので
頭をぶつける事が多く、2キャラ分ぐらいの穴を飛び越えるのにちと苦労する。


・壁無視の敵
敵の中には壁を無視した動きで体当たりをしてくる奴らが多数いる。
ウゼェ…

・ノックバックによる穴落ち
足場が狭い所が多いのに敵の攻撃を受けて穴や水路に落ちる事が多発する。
落ちると即座に死亡という事はないがステージ最初からやり直しとなる。
激しくイライラする。
水路に落ちても流されるという情けない姿…
お前等は亀なのか?



しかし、キャラ紹介で笑ったな。

各キャラが武器を振るってキャラの1枚絵が小さ目だけど出るんだが…

LEONARDO(レオ)
WEAPON
KATANA BLADES

RAPHAEL(ラフ)
WEAPON
SAI

MICHAELANGELO(マイク)
WEAPON
NUNCHUKUS

DONATELLO(ドン)
WEAPON
BO

「ボ」って(笑)
最後の落ちみたいな扱いで笑っちゃったよ。
棒術なら「STICK」でいいんじゃないのかねぇ…
でも、『BO』は他の武器に比べて最強である。
射程、攻撃力、使い勝手、全てにおいて優秀である。
他の3匹もつまらない武器持っているぐらいなら『BO』を持て!


このゲームでの仕様であるが1キャラ分の足場の穴は歩けば落ちない。
これを知らないと3面で激怒する事になる。
3面には足場に乗ると天上が間近にある場所があって1キャラ分の穴がある。
そこの手前でジャンプして落ちまくってイライラの極地だった。覚えておきましょう。

ただ2キャラ分の穴をジャンプしようとして天井に当たる事多発するんだよな…
イラァァァッ!!
と来るのでちゃんと見切りましょう。

大マップ(トップビューの奴)になってから再びステージに戻ると
ピザやアイテムが復活している。入口から近い所にピザが置いてあるような所では
何度も行き来して全員回復させるというのは地味で面倒だが重要なテクニックである。

後、大マップ時、敵の戦車みたいな車が走っているが轢かれると即死なので注意。



ネタバレで後述するがこのゲーム「巻物」が非常に重要なのだが…
別種類のアイテムを取ると上書きされてしまい持っていたアイテムが消滅する。
敵を倒しているとたまにアイテムを出す奴がいるので
至近距離で敵を倒していてアイテムを取ってしまい「巻物」紛失なんて事態にならないように注意!
アイテムもまた敵みたいなものだ。「アテナ」か?このゲーム。


T.M.N.T.」や「T.M.N.T.2」をすでにプレイして来た髭人にとっては
この完成度の低さには衝撃だった。

「これ本当にコナミの作品か?」
「元々コナミ製作のアーケードゲーを
 どっかの劣化移植メーカーがクソ移植しただけじゃないのか?」

などと思えるほど疑った程である。
(ただ「T.M.N.T」のアーケード版の評価はあまり芳しくない)
まぁ、両作共にベルトスクロールのゲームだから本作とは趣が異なるのだが…
何にせよプレイしていて「楽しい」って感じは一切なかった。

「ボス倒したな…次はどんなステージだ…
 早く終わってくれ…」

そんな感じである。
元々アメリカ向けに作られたつってもAVGNでも、ジェームズ氏が酷評しているし
上記「エイプリル」が「スプリンター」の娘という設定ミスしているし
(元々、アメリカではそういう設定だったんだろうか?)


ま、水路に流されるタートルズ。
カッパの川流れならぬ

「亀の水路流れ」

そんなゲームである。

PS)にしても仮にも「忍者」の「亀」なんだから武器もちゃんと忍者にちなんでくれとは思うわな。
 「刀」や「BO」はまだ分かるが「釵」と「ヌンチャク」って…
 「釵」は調べたら『琉球古武術』琉球王国時代に用いられた武器。
 「ヌンチャク」も、『琉球古武術』または『フィリピン武術』の武器。
 発祥は諸説あり…

 「釵」や「ヌンチャク」にするぐらいなら…
 「手甲鉤(てっこうかぎ)」とか「鎖鎌」だろうに…

 まぁ、タートルズはアメリカ発祥だからな。
 アメリカ人にとっては「忍者」はアジアだから、アジアに属すれば気にしないのだろう。
 タートルズ自体、住処が地下ってぐらいで後はあんま忍んでもないしな。
 忍法も使わんし…
 自分達が考える忍者に憧れている『アメリカ亀ミュータント』って所かね。
 
 とは言っても他国の文化の理解なんてものはどこの国の人も似たようなもので
 日本で言えば「機動武闘伝Gガン○ム」だってイメージとかあまりにも雑だもんな。
 スウェーデン代表の機体は風車がくっついているとかさ…
 それで何で日本代表の機体が「シャイニング」やら「ゴッド」やねん。
 「ゴッド」を付けるくらいなら「ホトケ」とか「シャカ」だろうに~。
 そこら辺は考えてはイカンところか…
 しかし、脱線したな…
 忘れて下さいマシ…


 

ここからがネタバレ























トップビュー画面で広い所があるけど大体遠くにある場所がボスがいるよ。

攻略の指針として射程が長く攻撃力が高めのBOをメインに使っていくというスタイルを取る。

1面・・・操作に慣れろ。

2面・・・ダムにしけかれた時限爆弾を解除するというのが目的だが
 与えられた時間は長くはないので時限爆弾の位置を把握する。
 時間切れになりそうになったら瀕死の味方をタイムアップで1人犠牲して再トライ!

3面・・・「巻物」を腐るほど集める事。
 1つ目のバリケードを越えて直近の2つのビル(つながっている)に入り
 巻物をBO以外の3匹を99個集める。
 慣れても15分前後ぐらいかかるがクリアの成就に絡む。
 是非とも集めろ!
 BO以外の他3匹はボス戦で巻物を使っていく。(ピンチになったら交代だ!)
 5面にも巻物地帯があって非常に取りづらく危険をはらむので避けるべき

4面・・・数多くあるワープする穴を進んでいきボスを倒す。
 左右から迫る針に触れるな!
 ロックマン2のクイックマンステージのビームのように触れれば即死だ!
 ピザは無視しろ!あれは罠だ!!

5面・・・広いマップで暗いマップ。
 ライトを照らして進む敵がいて照らされると敵が出るので見つかるな!
 大マップ左下の穴にボスがいるよ。
 左上の建物内にあるブーメランはマップから出ずとも上下スクロールすれば復活する。
 3面の説明でも書いたが巻物があるがそのステージ中にあるが
 蜘蛛みたいなメカが邪魔過ぎるので
 ここを狙うのは避けるべき
 にしてもボスが敵側の移動要塞であるテクロノドーム。
 倒したら潜入なんだけど大きさから言って小屋サイズじゃねーか。
 中は城ぐらいに巨大。入り口は『ガリバートンネル』かぁ!?

6面・・・全体マップがない為、何度も繰り返してみんな回復という事は不可能。
 空飛ぶビーム野郎に気を付けろ!奴は巻物でも2発当てないと死なん!
 ここで3面で集めた巻物をフル解放だッッ!!

ラスボス・・・巻物が残っているだろうから
 1発当てるとラスボスである『シュレッダー』はノックバックを続ける。
 それでハメて倒せ!

 「つまらん」とか「サワキちゃん可哀想」

 などと情けは無用だ!!
 何故なら奴は「グラディウス2」で言うリップルみたいな光線銃を撃ってくるのだが
 受けるとただの亀になってしまって即死扱い。
 またステージ最初からやり直しとかいう地獄を見る事になるぞ!!


何度も言っているけど「巻物」がこのゲームのクリアの可否を決めると言っても良い。
というか作り手がバランス考えるの放棄してんだろっていうレベルだからだ。

それにしてもバグに遭遇した。
ラスボスをブーメランで体力0にしたら操作が出来ん!!
十字キー押そうが!ABボタンを押そうが!スタートやセレクトボタンを押そうが動かん!!
なのにラスボスはその場で光線銃を撃ち続けている。
つまりラスボスのみ動作しているのだ。
だが、こっちは動けないのだから実質フリーズしたという訳だ。
ラスボス倒してこの所業…嫌がらせにもほどがある!

だから髭人は実質2度クリアしたわけだ。
もうこれ以上プレイしてエンディング見る事はもうないわ。

んで肝心のエンディングであるが…
「スプリンター」が「シュレッダー」を倒した事により元の人間の姿に戻り
「エイプリル」が特製ピザでお祝いよという。


こうして 亀忍者たちの 冒険は
幕を とじたのです。



で終わる。

おい!
亀4匹出てこんぞ。台詞もねぇ…

というか、「スプリンター」が元の姿に戻っているって事は
4匹の亀たちも通常の亀に戻ったって事なんじゃね?
それはハッピーエンドなんだろうか?はたまたバッドエンドなんだろうか?
うう~む…

スタッフロールがねぇ…
スタッフ、もはや逃げたんじゃねーか?
関わった事にすら…

確かに次回作はアーケードの移植とはいえ
「T.M.N.T」というタイトル。
サブタイトルで「激亀忍者伝2」という訳でもない…
なかった事にしたって思ってもいいのかもしれない。

ま、忍者だもんな。
煙幕で逃走するなんてのはある話だ。
「タートルズ」よりよっぽど忍者じゃないか。
そんな所で髭人もこのレビューは終わりって事で…



ドロン!!






最新の画像もっと見る

コメントを投稿