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「スプラッターハウス ~わんぱくグラフィティ~」 レビュー (ファミコン)

2019-11-29 21:00:33 | ファミコンレビュー

サイドビューアクション
開発はナウプロダクション
発売はナムコ
1989年7月31日発売


あらすじ

『ジェニファー』は墓場で恋人が眠る『リック』が眠る墓で泣いていた。
すると突然、『リック』の墓に落雷が起きた。
すると、『リック』が蘇ったのだ。
喜ぶ『ジェニファー』だったが
その直後で隣の墓にも落雷がありそこで眠っていた『カボチャ大王』が復活し彼女を連れ去ったのだ。
目覚めた『リック』は『ジェニファー』を救出するため斧を手に墓場を行く。


特徴

アーケードやPCエンジン版と同名であるが移植作品ではない。

ライフ制でレベルアップ要素がある。

敵を倒すと経験値を得られる。
左上の数字分、敵を倒すとライフが1目盛増え、体力も1目盛分回復する。
最大16ポイントまで増える。
コンテニュー時は体力が維持するが
パスワードで復帰した場合、ライフは初期状態となる。

ホラー映画のパロディが多く取り入れられている。


操作方法

左右キー:移動
Aボタン:ジャンプ
Bボタン:武器の使用
 (基本は『斧』であり残弾10発の『ショットガン』のアイテムがある)



点数は70点


良い点
・仕掛けが豊富
・救済手段が多め


悪い点
・ノックバックと無敵時間短め


良い点の解説
・演出が豊富

 ホラー要素がある作品の為か
 若干気持ち悪い敵や演出があるものの
 その演出自体は豊富であり敵がどのような動きで
 どんな攻撃をしてくるのか飽きさせないようにしてある。

 当時のホラー映画のパロディが多数あり
 元ネタが分かると楽しいだろう。


・救済手段が多め

 普通にプレイしていても30分前後でクリア出来る代物であるが
 コンテニュー(5回まで)
 各ステージのパスワード付き
 裏ワザで体力回復(3回まで)
 と、多い。
 これらを駆使すればアクションが苦手な人でも
 エンディングにたどり着く事が出来るだろう。



悪い点の解説
・ノックバックと無敵時間短め

 敵の攻撃を受けるとノックバックするが
 それにより穴に落ちたりすることがあるし
 無敵時間も短めなので敵が複数出ていると連続ダメージを受けやすいのがちと難点。





操作性も良くスピーディ。
斧は見た目は小さいが見た目より広範囲に当たり判定がある。
演出が豊富であり初見だと何が起こるのか分からないドキドキ感がいいね。

「何がどうなるんだ?」
「敵がどう動くんだ?」

それでも初見殺しと言った理不尽なものは少なく
しっかりと見て焦らず対処すれば通常クリアぐらいは行けるはずである。

難しいと思う人もいるかもしれないが
上記の通り、コンテニューはある。
回数制限こそあるがパスワードもある。
パスワードを使うと最大ライフが初期値に戻ってしまうが

基本的には敵は固定であるが
一部箇所では無限に湧く所があるのでそこに立ち止まって
敵を倒しまくって経験値を稼ぎ最大ライフを増やしていくなんて事も出来るしな。

いくらかの根気さえあればクリア出来る楽しいゲームである。





裏ワザ

・即エンディング

 タイトル画面で1コントローラの
 上キー、セレクトボタン、Aボタンを押しながらリセットボタンを押すとエンディングが始まる。


・テストコマンド

 タイトル画面で
 2コントローラの下キー、A、Bボタンを押しながらリセットボタンを押す。
 すると「TEST MODE」となる。
 「CHARA」:左右キーでキャラを選択肢、A、Bボタンでコマ送りでキャラクターを動きを見る事が出来る。
 「SOUND」:左右キーで操作し、Aボタンを押す事で曲を聴ける。

・お姫様ちょっと脱ぐ

 上記テストコマンドで
 「CHARA」を25にするとお姫様になる。
 それからAボタンを33回押すとお姫様がちょっと脱ぐ。



ここからがネタバレ






















ホラー映画のパロディの元ネタを髭人はあまり知らないが
キャラに関しては分かる。

3面の中盤。
手術台に横たわる女の子の胸が動き出したと思ったら
爆裂して無数の雑魚の蜘蛛をだすシーン。

蜘蛛を倒すと胸が再生して
女の子はあくびをしてから起き上がり立ち去っていく。
「ドルアーガの塔」や「カイの冒険」の『カイ』である。
あんま似てないけど、服は再生してないようで
ほんの少しだけ、下乳が見えるぞ!(アホか…)

5面のラスト
小さい男の子が満月を見ると狼男に変身する。
ボスとして襲ってくるが
これを撃退すると狼の頭みたいのが逃げ去り男の子に戻る。
どうやら操られていたようだ。
一応、「妖怪道中記」の『たろすけ』である。
やっぱりあんまり似てないが…


後、このゲームで『クリスタルボール』を持っていることでエンディングが変わる。
『クリスタルボール』は2個あり
3面と7面で裏面に行った後、ステージ最後まで行くと入手できる。

条件としては

3面、左右1つずつ、ある転送装置の右側に男がいて
丁度閉まる瞬間にハエが入ってしまい、左側に転送したものの
開くと合成したハエ野郎となってしまい、コバエを出して襲ってくる。
ボスを倒すと左側転送装置が開きっぱなしになるのでそこに入る事で
裏面である『日本』に行ける。

日本の城の奥にいるとお姫様がいて
そこで舞いを披露してくれる。
(その際、Aボタンを連打すると、踊りに合わせて『リック』がおならをする)
舞いを最後まで見ると『クリスタルボール』がもらえる。
(Aボタン連打のおならはしてもしなくてももらえる)
にしても、ここで飾られている「平成」と書かれた掛け軸があるのが印象的。
確かに本作発売は平成元年になって約半年後だもんな。(1989年7月31日)


7面は
最初の所で穴を落ちると装束をまとった奴がいる。
コイツに手を出さずにゆっくり進むとドアがあるのでそこに入る事で
裏面である『エジプト』に行ける。
(装束の奴は無敵であり、斧を繰り出すと
 その時点で即捕まる仕様なので手を出してはいけない)

『エジプト』の置くにいると
『クレオパトラ』みたいな女性がセクシーポーズを取る。
眺めていると最後に2個目の『クリスタルボール』をくれる。
(Aボタンを連打してもこれと言って変化しない)


『エジプト』を終えると何故かまた屋敷に戻る。
最後まで行くとラスボス『かぼちゃ大王』との決戦。
パターンが完全に決まっているので見極めれば簡単である。
しかし、ラスボスの無敵時間が長くタフなので長期戦となる。

『ラスボス』を倒すと
泣いている『ジェニファー』を見つけ、
喜ぶ『ジェニファー』と『リック』が抱き合う…
って所で

場が明るくなり照明やカメラ、そして数人のスタッフがいて

「CUT」

の文字
そう。これは映画の撮影だったのだ。

サングラスをかけたハゲの監督が

「なかなかの
 えんぎだったよ」

「いいえいがに
 なったよォー」

「ナイス!」

と言ってくれ、『リック』大喜び
そしてその特徴的なマスクを外して立ち去る。
後頭部はハゲであるが前髪がしっかりあるなかなか面白い姿である。

残ったマスクが浮き上がり不敵に笑うと自身があり
照明や椅子が飛び交う。

その後、
『リック』と『ジェニファー』が
山にハイキングデート(?)をしていると
天候が悪くなり、目の前に見えた屋敷で雨宿りしようと…

そう…
このゲームは
アーケード版やその移植版であるPCエンジン版の前日談という扱いなのである。


だから是非ともこのゲームを楽しんだ方であれば
本家を「スプラッターハウス」をプレイすればより楽しむ事が出来るだろう。
くっくっく…(邪悪な微笑)

特に本作で
墓場で眠る『リック』について泣いたり、
落雷があってスカートを押さえたり、
落雷で生き返ったら『リック』を見て喜んで飛び跳ねたりして
仕草がやたらカワイイ『ジェニファー』が
本編「スプラッターハウス」でどうなるかは必見!!
(その煽り方、本当にやめとけや…)





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