2日ぶりに学校に行く小学校高学年の少年がいました。
2日間、風邪で休んでいたのです。
学校に着いてクラスメートの様子の異変に気付きました。
「おはよう」
「お、おはよう」
そのように答えるのですが何かぎこちない。
「どうしたんだよ?」
「いや、別にな・・・ちょっと俺、トイレ行くわ」
近づこうとするとみんな避けているようでした。
そう。ここ最近、インフルエンザが流行しており、みんなマスクをしていました。彼もまたマスクをしていたのですがそれでも、みんな彼が近づくだけで離れていきます。
「俺はインフルエンザじゃねぇよ。ただの風邪だって」
「そりゃ、分かるんだけどな。ウイルスって目に見えないしよ。念のためな・・・」
それから授業が始まり、休み時間になりますがみんな自分から離れるのでちっとも面白くありません。
「これなら、今日も休んでいるんだったな」
教室にいても白い目で見られるのが嫌なので外の人気のいない原っぱの方に行きました。
ヒュウ
そこで座っていると、足に妙な感触を覚えました。
「うわ!何だ!?」
足にバッタが止まっていました。
「何だよ。気持ち悪い!」
パッと払いのけると今度は頭の上に乗りました。
「ムカツク・・・でも、今は虫でもいいや。俺に近づいてくれるのはお前だけだから・・・」
少し話しかけてみました。
キーンコーンカーンコーン
するとバッタは休み時間のチャイムと同時に彼から離れました。
「じゃぁな。元気でな」
教室まで戻る中、今日、学校に来て彼は始めて笑いました。
2日間、風邪で休んでいたのです。
学校に着いてクラスメートの様子の異変に気付きました。
「おはよう」
「お、おはよう」
そのように答えるのですが何かぎこちない。
「どうしたんだよ?」
「いや、別にな・・・ちょっと俺、トイレ行くわ」
近づこうとするとみんな避けているようでした。
そう。ここ最近、インフルエンザが流行しており、みんなマスクをしていました。彼もまたマスクをしていたのですがそれでも、みんな彼が近づくだけで離れていきます。
「俺はインフルエンザじゃねぇよ。ただの風邪だって」
「そりゃ、分かるんだけどな。ウイルスって目に見えないしよ。念のためな・・・」
それから授業が始まり、休み時間になりますがみんな自分から離れるのでちっとも面白くありません。
「これなら、今日も休んでいるんだったな」
教室にいても白い目で見られるのが嫌なので外の人気のいない原っぱの方に行きました。
ヒュウ
そこで座っていると、足に妙な感触を覚えました。
「うわ!何だ!?」
足にバッタが止まっていました。
「何だよ。気持ち悪い!」
パッと払いのけると今度は頭の上に乗りました。
「ムカツク・・・でも、今は虫でもいいや。俺に近づいてくれるのはお前だけだから・・・」
少し話しかけてみました。
キーンコーンカーンコーン
するとバッタは休み時間のチャイムと同時に彼から離れました。
「じゃぁな。元気でな」
教室まで戻る中、今日、学校に来て彼は始めて笑いました。
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