前回までのあらすじ
房総半島一周という目標を立てて走り出した昔の若い髭人。
しかし、タイヤがバーストしていることに気づかず走り続けパンクしまくり…
そこでコンビニについて水を張ったバケツを借りてパンク修理
そこで店員さんに交番はどこにあるのか聞いたのでした…
何故警察に聞こうとしたのをミスかって思ったかというと
少し野宿しようかと思っていたからな。
ただ、警察官に
髭人「野宿したいんで、どこか安心できる場所ありますか?」
なんて聞かれて
警察官「ここが安全だよ!」
なんて答えられる訳などない。絶対など存在せんからな。それで何かあったら責任問題になるしな。
それに、それで問題が発生したら動かなければならないのは警察官自身だもんな。
わざわざ仕事を増やすような真似はしないだろう。
それに前回のように野宿で次の日体力が回復するとは考えにくかった。
九十九里の時のように、1日と30分程度で着くような距離ではない。今回の目的地は片道1日と半日もかかる。
だから、俺は宿を見つけようというという気になっていた。
コンビニの店員の人に交番の場所を聞き出し、相棒を走らせた。
そこのコンビニで何も買わなかった。バケツを借り、交番の場所を聞いたのに…
髭人「悪かったな」
と思った。(今更である)
そのせいか、交番の手前で相棒不調…
髭人「もう勘弁してくれ…」
と思ったがそんな俺の思いだけで自転車が持ち直す事などない。(気持ちで自転車がどうにかなるかっての)
それが現実である。
どうにか交番にたどり着くが中は真っ暗
髭人「おいおい…他に当たれってのかよ」
と思って、ちょっとその交番の窓を叩いたりする。反応なし。
交番を良く見ているとインターホンを発見。透かさず押してみる。ピンポンという音もしない
髭人「壊れているのか?ああ…しょうがないまた別の所を…」
と、移動しようとすると「何です?」と、私服のおじさんの声、恐らくここの警官だろう。
髭人「この辺で素泊まりできるような場所はありませんかね?」
と聞く。
警察官らしき人「素泊まり?この辺じゃないねぇ~…この道をずっと行った木更津にはあるんだけどね…」
そう教えてくれる。
髭人「どれくらいありますかね?」
警察官らしき人「8~9kmかなぁ?お宅、自転車?」
はいと答えて、どこから来たかとか色々話して、
「じゃぁ頑張って」
と言われて、別れた。
相棒の不調は言えなかった。何となくタイミングと言う奴である。
でも教えなくて良かったと思う。下手に教えて
「送ってってあげようか?」
なんて言われた日には俺はこの旅の意味がなくなるのではないかと思えたからだ。(飽くまでチャリにこだわる。意固地だね)
人に手助けを借りる事は決して悪い事ではないのだが取り敢えず自力&相棒で目的地に行こうと思ったから。(ただ自転車屋については聞くべきだったと思うよ)
その後、ベコベコになっていく後輪に
「泣きたいよ…」
と呟いた。
それからもうこれ以上は自転車を悪くするだけだと思って、明るい場所を見つけてチューブの交換を行った。
そこは閉店時間を過ぎた飲食店の裏口である。
でもそこにはライトがあって、修理には交換だった。
チューブは一応、持ってきていた。それほど大きな物でもないからね。
チューブ交換は穴を見つける必要もないのだからバケツなどの道具も不必要である。
と、交換していると、その飲食店から
??「どうしたんだい?」
と裏口から出てくるおばさんの声
髭人「タイヤに穴が開きまして…」
と、現状を言って、どこに行くのかどこから来たのかを言った。
交換しながら会話していると
おばちゃん「この近くに自転車があるんだけど電話してみるかい?」
と、聞いてきたのでお言葉に甘える事にした。
初めておばさんが電話をしていたが今の状況を把握している俺に代わって話した。
髭人「タイヤに穴が開いたんで交換したいんですが…」
と、切り出す。
だが、電話その店の主人の話曰く
自転車屋「タイヤは注文しなければならない。だから今日、どんなタイヤを見た上でタイヤを注文すると…」
だが、俺を悩ませる点があった。注文が届くのは早くて明日の10時半…
俺としては早朝5時ぐらいに出たい所なのだ。それが5時間遅れ、どうすべきか決断に少し悩んで
髭人「じゃぁ結構です」(すみませんがぐらい言え)
と、結論を出した。
髭人『10時まで待たされるくらいなら新しいチューブで出来るだけ進んだ方がいいと…タイヤに穴が開いているからってすぐにパンクする訳ではないだろう』
と思ったわけである。
それでおばさんに態々すいませんとお礼を言って出発した。その際に、温い缶コーヒーを貰った。
冷たいのにしろとかっつ~贅沢な心などない。ありがたいという思いで一杯だった。(当たり前)
そしてNEWチューブで相棒を走らせる。
やはり新しいチューブという事もあって絶好調だった。
その後木更津に着いて交番を見るが不在であったので駅前に向かう事にした。駅前に行けば交番もあるだろうし警官もいるだろうと…
標識を見たりしてやっと交番に着く。だが、やっぱりそこも不在だった。
髭人「やべぇ…マジで野宿なんじゃないか?」
と不安になった。しかもそこは商店街で野宿するような場所はない。
と、交番に
「不在の場合はここに電話を…」と張り紙が書いてあったのでそこに電話する事を決意する。
髭人「木更津市街で素泊まりできるような所はありませんかね?」
警察官「ありますけどねぇ…」
と、何か言いよどんでいる。その後
警察官「ビジネスホテルでも7000円以上かかるんですよねぇ~」
高い…そんなに金出せるかよ…1日、1万円以下にせねばならんのだぞ…と、もう泊まる気などなくなっていた。一応所持金はある。だが、何が起こるかわからないこの状態でギリギリで行くのは極力避けたかった。だから
髭人「じゃぁいいです…」
と、電話を切った。(貧乏悲しーーー)
途方にくれていた。
髭人「泊まる所ない…ああ…今から野宿場所探しかよ…」
と…
その時既に9時頃、
髭人「夕食を食べないと」
と、駅前のラーメン屋に入ってラーメンを食べるもちっともおいしくなかった。宿が決まってないし、空腹感が全くないのだ。(不安感で胸いっぱい)
で、食べてから俺は決心した。
髭人「7000円だろうと、やっぱ寝床はちゃんとしていた方がいい」
と…
再度電話すると相手が違った。
髭人「もしかしてさっき電話をくれた人?」
と言うのでハイと答えた。
すると、
髭人「幾つか宿泊場所があるからご自分で電話していただけますか?」
と言うので俺はすぐに筆記用具を取り出した。持って来て良かったと心底思った。(持っていくべきもんだよね)
10個ぐらいを写して、お礼を言って電話を切る。(当時の警察官の方、わざわざありがとうございます)
そしてそこに電話だ。
1軒目不在、2軒目不在、3軒目不在
髭人「時間が遅いからもう駄目なんか?」
とちょい諦めモードに入ってきた4軒目出た。
髭人「えっと…ちょっと旅をしている物なんですけど、そちらで素泊まりで出来ますかね?」
こんな調子で聞く。
店主「出来ますよ」
髭人「料金は?」
店主「4500円ですが…」
安い!さっき7000円と言っていたのは嘘だったのか?と思って即決した。
髭人「ではそこにします!」
即決。
それで名前を言って、場所も聞いた。しかし俺って理解力低いから
髭人「後でもう一度電話します」
と答えた。
と、そんな時にタイミング良く交番に警官が戻ってきたので聞くことにした
髭人「すいません?○○館さんってどこにありますか?」
と…
警官の方はちょっとした地図に場所を書き込んでくれて、それで丁寧に教えてくれた
ちゃんとお礼を言って、その場所に向かうと、ありました!○○館って書かれた看板が…
髭人「着いた~」
と安堵の声を上げて、中に入る。
フロントには誰もいなくて
髭人「すみませ~ん」
と声を掛けると出てきて
髭人「先ほどお電話を下さった髭人さんですか?」
そんな感じで泊まる手続きをする。手続きと言っても住所、年齢、電話番号、後、職業を書くぐらいなものだ。で、色々と話した。とは言っても聞いて来る事はだいたい同じである。「どこから来たのか」「どこに行くのか」まぁちょっと違う事と言うなら「今、何をしているのか?」とかだろう
その後部屋を案内された。4500円とは思えない良い部屋だった。
風呂に入って、ゆっくりと湯船に漬かり、出てから自宅に電話した。一応旅の無事をね。
そして眠った。その時、時間は11時半を回っていた。
房総半島一周という目標を立てて走り出した昔の若い髭人。
しかし、タイヤがバーストしていることに気づかず走り続けパンクしまくり…
そこでコンビニについて水を張ったバケツを借りてパンク修理
そこで店員さんに交番はどこにあるのか聞いたのでした…
何故警察に聞こうとしたのをミスかって思ったかというと
少し野宿しようかと思っていたからな。
ただ、警察官に
髭人「野宿したいんで、どこか安心できる場所ありますか?」
なんて聞かれて
警察官「ここが安全だよ!」
なんて答えられる訳などない。絶対など存在せんからな。それで何かあったら責任問題になるしな。
それに、それで問題が発生したら動かなければならないのは警察官自身だもんな。
わざわざ仕事を増やすような真似はしないだろう。
それに前回のように野宿で次の日体力が回復するとは考えにくかった。
九十九里の時のように、1日と30分程度で着くような距離ではない。今回の目的地は片道1日と半日もかかる。
だから、俺は宿を見つけようというという気になっていた。
コンビニの店員の人に交番の場所を聞き出し、相棒を走らせた。
そこのコンビニで何も買わなかった。バケツを借り、交番の場所を聞いたのに…
髭人「悪かったな」
と思った。(今更である)
そのせいか、交番の手前で相棒不調…
髭人「もう勘弁してくれ…」
と思ったがそんな俺の思いだけで自転車が持ち直す事などない。(気持ちで自転車がどうにかなるかっての)
それが現実である。
どうにか交番にたどり着くが中は真っ暗
髭人「おいおい…他に当たれってのかよ」
と思って、ちょっとその交番の窓を叩いたりする。反応なし。
交番を良く見ているとインターホンを発見。透かさず押してみる。ピンポンという音もしない
髭人「壊れているのか?ああ…しょうがないまた別の所を…」
と、移動しようとすると「何です?」と、私服のおじさんの声、恐らくここの警官だろう。
髭人「この辺で素泊まりできるような場所はありませんかね?」
と聞く。
警察官らしき人「素泊まり?この辺じゃないねぇ~…この道をずっと行った木更津にはあるんだけどね…」
そう教えてくれる。
髭人「どれくらいありますかね?」
警察官らしき人「8~9kmかなぁ?お宅、自転車?」
はいと答えて、どこから来たかとか色々話して、
「じゃぁ頑張って」
と言われて、別れた。
相棒の不調は言えなかった。何となくタイミングと言う奴である。
でも教えなくて良かったと思う。下手に教えて
「送ってってあげようか?」
なんて言われた日には俺はこの旅の意味がなくなるのではないかと思えたからだ。(飽くまでチャリにこだわる。意固地だね)
人に手助けを借りる事は決して悪い事ではないのだが取り敢えず自力&相棒で目的地に行こうと思ったから。(ただ自転車屋については聞くべきだったと思うよ)
その後、ベコベコになっていく後輪に
「泣きたいよ…」
と呟いた。
それからもうこれ以上は自転車を悪くするだけだと思って、明るい場所を見つけてチューブの交換を行った。
そこは閉店時間を過ぎた飲食店の裏口である。
でもそこにはライトがあって、修理には交換だった。
チューブは一応、持ってきていた。それほど大きな物でもないからね。
チューブ交換は穴を見つける必要もないのだからバケツなどの道具も不必要である。
と、交換していると、その飲食店から
??「どうしたんだい?」
と裏口から出てくるおばさんの声
髭人「タイヤに穴が開きまして…」
と、現状を言って、どこに行くのかどこから来たのかを言った。
交換しながら会話していると
おばちゃん「この近くに自転車があるんだけど電話してみるかい?」
と、聞いてきたのでお言葉に甘える事にした。
初めておばさんが電話をしていたが今の状況を把握している俺に代わって話した。
髭人「タイヤに穴が開いたんで交換したいんですが…」
と、切り出す。
だが、電話その店の主人の話曰く
自転車屋「タイヤは注文しなければならない。だから今日、どんなタイヤを見た上でタイヤを注文すると…」
だが、俺を悩ませる点があった。注文が届くのは早くて明日の10時半…
俺としては早朝5時ぐらいに出たい所なのだ。それが5時間遅れ、どうすべきか決断に少し悩んで
髭人「じゃぁ結構です」(すみませんがぐらい言え)
と、結論を出した。
髭人『10時まで待たされるくらいなら新しいチューブで出来るだけ進んだ方がいいと…タイヤに穴が開いているからってすぐにパンクする訳ではないだろう』
と思ったわけである。
それでおばさんに態々すいませんとお礼を言って出発した。その際に、温い缶コーヒーを貰った。
冷たいのにしろとかっつ~贅沢な心などない。ありがたいという思いで一杯だった。(当たり前)
そしてNEWチューブで相棒を走らせる。
やはり新しいチューブという事もあって絶好調だった。
その後木更津に着いて交番を見るが不在であったので駅前に向かう事にした。駅前に行けば交番もあるだろうし警官もいるだろうと…
標識を見たりしてやっと交番に着く。だが、やっぱりそこも不在だった。
髭人「やべぇ…マジで野宿なんじゃないか?」
と不安になった。しかもそこは商店街で野宿するような場所はない。
と、交番に
「不在の場合はここに電話を…」と張り紙が書いてあったのでそこに電話する事を決意する。
髭人「木更津市街で素泊まりできるような所はありませんかね?」
警察官「ありますけどねぇ…」
と、何か言いよどんでいる。その後
警察官「ビジネスホテルでも7000円以上かかるんですよねぇ~」
高い…そんなに金出せるかよ…1日、1万円以下にせねばならんのだぞ…と、もう泊まる気などなくなっていた。一応所持金はある。だが、何が起こるかわからないこの状態でギリギリで行くのは極力避けたかった。だから
髭人「じゃぁいいです…」
と、電話を切った。(貧乏悲しーーー)
途方にくれていた。
髭人「泊まる所ない…ああ…今から野宿場所探しかよ…」
と…
その時既に9時頃、
髭人「夕食を食べないと」
と、駅前のラーメン屋に入ってラーメンを食べるもちっともおいしくなかった。宿が決まってないし、空腹感が全くないのだ。(不安感で胸いっぱい)
で、食べてから俺は決心した。
髭人「7000円だろうと、やっぱ寝床はちゃんとしていた方がいい」
と…
再度電話すると相手が違った。
髭人「もしかしてさっき電話をくれた人?」
と言うのでハイと答えた。
すると、
髭人「幾つか宿泊場所があるからご自分で電話していただけますか?」
と言うので俺はすぐに筆記用具を取り出した。持って来て良かったと心底思った。(持っていくべきもんだよね)
10個ぐらいを写して、お礼を言って電話を切る。(当時の警察官の方、わざわざありがとうございます)
そしてそこに電話だ。
1軒目不在、2軒目不在、3軒目不在
髭人「時間が遅いからもう駄目なんか?」
とちょい諦めモードに入ってきた4軒目出た。
髭人「えっと…ちょっと旅をしている物なんですけど、そちらで素泊まりで出来ますかね?」
こんな調子で聞く。
店主「出来ますよ」
髭人「料金は?」
店主「4500円ですが…」
安い!さっき7000円と言っていたのは嘘だったのか?と思って即決した。
髭人「ではそこにします!」
即決。
それで名前を言って、場所も聞いた。しかし俺って理解力低いから
髭人「後でもう一度電話します」
と答えた。
と、そんな時にタイミング良く交番に警官が戻ってきたので聞くことにした
髭人「すいません?○○館さんってどこにありますか?」
と…
警官の方はちょっとした地図に場所を書き込んでくれて、それで丁寧に教えてくれた
ちゃんとお礼を言って、その場所に向かうと、ありました!○○館って書かれた看板が…
髭人「着いた~」
と安堵の声を上げて、中に入る。
フロントには誰もいなくて
髭人「すみませ~ん」
と声を掛けると出てきて
髭人「先ほどお電話を下さった髭人さんですか?」
そんな感じで泊まる手続きをする。手続きと言っても住所、年齢、電話番号、後、職業を書くぐらいなものだ。で、色々と話した。とは言っても聞いて来る事はだいたい同じである。「どこから来たのか」「どこに行くのか」まぁちょっと違う事と言うなら「今、何をしているのか?」とかだろう
その後部屋を案内された。4500円とは思えない良い部屋だった。
風呂に入って、ゆっくりと湯船に漬かり、出てから自宅に電話した。一応旅の無事をね。
そして眠った。その時、時間は11時半を回っていた。
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