30代の主婦がいました。今、家族4人で夕飯です。
旦那さんと6歳の男の子と4歳の女の子。
今日は、クリスマスイブ。いつもよりも夕食は少しだけ豪勢です。
部屋を飾りつけケーキの登場と同時にクラッカーを鳴らしました。
家族でのクリスマスパーティも終わり、お兄ちゃんも妹もサンタが来るのを待つと言いながらも疲れたので眠ってしまいました。
一段落しました。
「あなた、幼稚園でお兄ちゃんが友達と喧嘩したんだって」
「え?喧嘩?どうして?」
「もしかして気が付かなかったの?目がちょっと赤くて腫れていたでしょ?」
「うん。確かにそんな気がするな」
鈍感な旦那さんに少しガッカリしつつ、事情を話し始めました。
「友達がサンタクロースなんていないなんて言ったらしいの。
だからお兄ちゃんはいるんだって言ってそのまま喧嘩になって
その時、先生が今日は良い子にしないとサンタさん来てくれないと言ってくれて喧嘩は収まったらしいんだけど」
「ふ~ん」
「早く知ってしまう子はいるよね~。サンタはいないって・・・私の時は小学一年生ぐらいだったかなぁ?あなたはいつぐらい?」
「ハ?お前、何、言ってるの?」
「何、言っているってサンタがいない事をいつ知ったのかって・・・」
「サンタはいるだろ。何を訳のわからない事を言っているんだ?」
「いるって・・・プレゼント買って来たんでしょ?いない事分かっている証拠じゃない」
「はぁ・・・」
旦那さんはため息を吐いて頭を軽く振りました。
ヒュウ
「子供が信じていることを親が簡単に否定してどうするんだよ。親の認識を感じ取るもんだろ?子供ってのは・・・だからいるんだよ。サンタは」
「あ・・・」
「それにサンタはいないって言う子も心のどこかではサンタはいて欲しいって内心思っているもんさ」
「そうかな?」
「そうさ。サンタは全世界の子供にプレゼントを配っていたらすぐに破産だよ。だから俺はそんなサンタに代わってプレゼントを買ってあげただけ。サンタがいなければ子供にプレゼンをあげる習慣も生まれなかっただろ?赤い格好をした髭生じいさんのサンタはいなくてもサンタはいる。それでいいだろ?」
「それもそうだね」
女性は忘れていた幼心を思い出しました。
「じゃぁ、私にもサンタさん来てくれるかな?」
「どうだろう?良い子にしていれば来るんじゃないかな?俺も良い子にしていたから来てくれると思うんだけどな」
「どうでしょうね~。私はそんなに良い子だった気はしないけど」
「嘘~!いい子だったって~」
普段よりも会話が弾む夜でした。
旦那さんと6歳の男の子と4歳の女の子。
今日は、クリスマスイブ。いつもよりも夕食は少しだけ豪勢です。
部屋を飾りつけケーキの登場と同時にクラッカーを鳴らしました。
家族でのクリスマスパーティも終わり、お兄ちゃんも妹もサンタが来るのを待つと言いながらも疲れたので眠ってしまいました。
一段落しました。
「あなた、幼稚園でお兄ちゃんが友達と喧嘩したんだって」
「え?喧嘩?どうして?」
「もしかして気が付かなかったの?目がちょっと赤くて腫れていたでしょ?」
「うん。確かにそんな気がするな」
鈍感な旦那さんに少しガッカリしつつ、事情を話し始めました。
「友達がサンタクロースなんていないなんて言ったらしいの。
だからお兄ちゃんはいるんだって言ってそのまま喧嘩になって
その時、先生が今日は良い子にしないとサンタさん来てくれないと言ってくれて喧嘩は収まったらしいんだけど」
「ふ~ん」
「早く知ってしまう子はいるよね~。サンタはいないって・・・私の時は小学一年生ぐらいだったかなぁ?あなたはいつぐらい?」
「ハ?お前、何、言ってるの?」
「何、言っているってサンタがいない事をいつ知ったのかって・・・」
「サンタはいるだろ。何を訳のわからない事を言っているんだ?」
「いるって・・・プレゼント買って来たんでしょ?いない事分かっている証拠じゃない」
「はぁ・・・」
旦那さんはため息を吐いて頭を軽く振りました。
ヒュウ
「子供が信じていることを親が簡単に否定してどうするんだよ。親の認識を感じ取るもんだろ?子供ってのは・・・だからいるんだよ。サンタは」
「あ・・・」
「それにサンタはいないって言う子も心のどこかではサンタはいて欲しいって内心思っているもんさ」
「そうかな?」
「そうさ。サンタは全世界の子供にプレゼントを配っていたらすぐに破産だよ。だから俺はそんなサンタに代わってプレゼントを買ってあげただけ。サンタがいなければ子供にプレゼンをあげる習慣も生まれなかっただろ?赤い格好をした髭生じいさんのサンタはいなくてもサンタはいる。それでいいだろ?」
「それもそうだね」
女性は忘れていた幼心を思い出しました。
「じゃぁ、私にもサンタさん来てくれるかな?」
「どうだろう?良い子にしていれば来るんじゃないかな?俺も良い子にしていたから来てくれると思うんだけどな」
「どうでしょうね~。私はそんなに良い子だった気はしないけど」
「嘘~!いい子だったって~」
普段よりも会話が弾む夜でした。