palma その後

そのリサイタルの後、いくつかのビデオも見、生で見る際かなりpalmaに集中して見た。

誰もあんな意味のないpalmaしないし、歌もギターも邪魔するハレオなんかかけない。
素晴らしいpalmeroのpalmaはクアドロで一体化しているし、皆んなを支えるハレオの掛け方をしている。
決して邪魔しないし、誰にも不快にさせない。

彼氏がやる気満々だったのは分かる。
でもsentidoに合わない、ただただでっかいパルマはうるっさい。
繊細に小声で歌っている時、何故にあんなでっかいハレオをかける？
歌は掻き消されたぞ。

Palmero

嫌いなpalmeroがいる。
私にはよく分からないけど、彼のパルマは魔法のようだと言う。
でも、彼の態度が鼻についてならない。

palmeroの役割、重要性とかはもう述べない。
彼はいつもいつも誰よりも目立とうとする。
tablaoで見た時は踊り手以上に激しくremateし、舞台中程まで来る。
ハレオもうるさい。
こうなると、自分が中心、目立ちたいと言うのに溢れ、うんざりする。

先日、とあるカンテリサイタルへ行った。
一部の終わり頃に着いたのだけど、観客皆んな乗って楽しんでいた。
素晴らしい歌い手で、当たりだなと思っていた。

二部はソレアから始まった。
が、何かギクシャクしておかしい。
ギタリストがpalmeroがでかい意味のないでかいpalmaしたり、大声でハレオかけるたびに顔をしかめ横に振る。
palmaを嫌がっているのは明らかだった。
が、palmeroは気づかない。または気づいても無視。
堪らずギタリストがいくつかのletraの後、はっきりパルマするな、と言った。
すると今度はmesaで激しいnudilloを始めだした。
もうnudilloと言うか、ただ手でmesaを叩く。
とにかくうるさい。

パルマを止める前から、大御所のsocioらがパルマがうるさい事をこれまたでかい声で話し合いだした。
大御所の横にいた私はたまったもんじゃない。
あっちもこっちもうるさい。
そんな空気だから歌い手も集中できず。
でも何故か歌い手はこれまたでかいpalmaを叩き出した。
またギタリストが止めろ、と指示を出す。
この2人は何故空気を読めないのか？

こうやってソレアが終わり、seguiriyaになったらpalma引っ込んだ。
皆んなホッとした瞬間だった。
私はすねて引っ込んだのかな？とか思ったら、seguiriyaが終わるとまた帰って来た。

buleria、cancionと色々歌われる中、繊細に歌っている最中、歌い手より何倍もでっかい声でハレオをかける。
最初からそうだったのだが、ハレオかけるたびに大御所のsocioに向かって振り向く。
うざい。うざい。
もう大御所らは呆れ果てていた。
中には帰って行った人もいた。
buleriaで、歌い手は見に来ていた大御所の踊り手を引っ張り出そうと懸命にアピールするも、素っ気なく相手にされなかった。
恐らくその大御所も2人のでっかいパルマを不快に感じていたのだろう。

パルマ、ハレオはここまで歌とギターを殺すのかと学んだ。

クラスの質

誰某のクラスを取る、誰某に学ぶというのは人それぞれ目的が異なる。
憧れていた踊り手に学びたいというのは大体共通してはいると思う。

去年あるクラスで学んだ事は、この一年私に大きく影響を与えた。
ずっとその教えはいきずいている、
また学びたいと願っていた。

今月めでたくクラスが開講されたが、3日で辞めた。
彼は良いのだが、他生徒が、、。
レッスン中に喋る、喋り捲る、ちょっとzapateadoをやれば足が痛いと靴は脱ぐ、覚えてこない。
久しぶりに質の悪いクラスに遭遇した。
生徒のレベルも初級レベルが沢山、、。
一応クラスは中級レベルと謳っている。
もう今回の彼のクラスには、記念に取る、とか所謂はくをつけるために来ているようにしか見えない。
一番頭に来るのは、スペイン語が分からない生徒のため、英語訳にすること。
その英語訳の間、クラスはストップしてしまう。
時間の無駄。

前回は生徒も高いレベルで、説明中は静かに聞く、compañeroがする時はじっと見守ると良かった。
彼のクラスでまた学びたいからこの一年頑張った。
が、こんな状況には耐えられない。
出来れば辞めたくなかったけど、限界だった。
後悔はない。

方向性

未だに悩むフラメンコの方向性。

好きな踊り手に一貫性は無い。
だから誰が好きか聞かれて、答える踊り手の一貫性が無いし、習う先生にも一貫性は無いからよく驚かれる。
こういうスタイルが好きなんです、と明確になっている人達はそこに集中できる。
でも私はフラフラしている。

Faruquitoとか見て本当に凄いなと感心する。
でも私には出来ない。
若くてもやろうとは思わなかったと思う。

奇妙な動きのモデルノは、どうして私は今こんな事やってるんだろうと素に戻る。
女性らしい動きの踊りは性に合わない。

自分が見て楽しいな、と思うスタイルが良いとは思う。

先日書いたbuleria。
大勢が踊るのを見てよく考えさせられる。
一人よがりにバチバチ激しくやる人。
観客はいまいち盛り上がらない。
おっさんがマルカへでちらっと腰を振ると盛り上がる。
見てて楽しいし、雰囲気も和む。

まだ聞いた事は無いけど、バチバチやるタイプの人に、どうしてそれをやる道を選んだのか聞いて見たい。
それが良いとか悪いとかの話では無い。
そのスタイルがフラメンコだと考えるからその方向でやってるのだろうけど。
Faruquitoらのようにやって美しいなら良いけど、やるだけやってやり散らかす人が多い。
最近その手の踊り見てドン引きした。

バルセロナ

バルセロナから短期間で来た子達と知り合った。
Madridとかからもたまに来ている人を見る。
昔知り合ったバルセロナの子は今はタブラオでバリバリ活動している。

バルセロナはアンダルシアの移民が多く、フラメンコも良いと言われるし、見たり聞いたりしてアンダルシアのフラメンコとはまた違うけど良いな、とよく思う。
知り合った子達は20歳前と20歳過ぎ。
上手い！
レッスン中、よく彼女らを盗み見し感心していた。
足も強いし、コンパスが鋭い。
スタイルはやはりCarmen Amaya。
その上、スペイン人なのに謙虚！
これはかなりびっくりした。
やはりカタルーニャだから気質が違うのかな〜。

ヌディージョが素晴らしかったのはびっくりした。
あんなヌディージョ、滅多に聞かない。
彼女らは、タブラオから休みを貰えたらよく南下して学びに来ているとの事。
何でわざわざ南下するの？バルセロナも栄えてるし、アンダルシアのartista呼んでクルシージョしてるのに？と尋ねた。
アンダルシアのaireが欲しい、あれは無いの、と言った。
彼女らの意見はとても面白かった。
「何で両隣の県なのに、お互い自分達が一番だと思うの？」には笑ってしまった。
他にもアンダルシア独特のフラメンコをよく分析していて、アンダルシアしか知らない私には勉強になった。
他州から見たアンダルシアは面白い。