以前、基礎を見直したくて、ある基礎のテクニカのクラスへ通ったことがある。
先生はドイツ人。彼女は基礎を教えることに定評があった。
クラス内容は、足の打ち方、ブラソ・マノの使い方、回転。
一応CDの音楽に合わせてやっていた。
テクニカばっかりだと飽きる、ということで、先生が生徒に何をしたいか尋ねた。
すかさずスペイン人が「Buleria」と言った。
で、Buleriaを始めた。
そのBuleriaも「ブラソはこう、足はこう・・・」と最初はテクニカメインで進められた。ゆっくりと。
最後に、「通して踊りましょう」ということになった。
それまで退屈そうに、やる気なさそうにやってたスペイン人が一気に変わった。
真剣そのもので踊りだした。放たれるオーラが違う!
私の後ろで退屈そうにやってたスペイン人、4人が踊りまくった。私より前に飛び出て。びっくりした。
いくら先生が、「ブラソはそうじゃない、回転はそうじゃない!」と叫んでも、彼らにはお構いなし。
コンパスに乗り、振り付けは全く違ったBuleriaを踊っていた。
レッスン後、彼らは実に清々しい顔をしていた。
「血が、やっぱり血が違う!」と実感した。
今までレッスン中に泣いたことが2回ある。
本来ならばレッスン中に泣くなんて言語道断だと思う。
どんなに先生に激怒されてもレッスン中に泣いたことはない。
泣いたのは2回とも、2グループに分かれて踊り、クラスメートの踊りを見て感動して泣いてしまったもの。
1回目はそれこそその基礎クラスで。
踊りを始めてまだ間もないスペイン人の女の子の踊りを見てだった。
殆どテクニカの技術はないと言ってよいくらい。
回ればフラフラ、足もまだ打てない。
だけど、彼女の踊る真摯で、真剣な姿を見てたら気付いたら泣いていた。
2回目は違うクラスで。
ふとあるスペイン人の女の子に目が行った。もうそこからは金縛りにあったように、彼女から目を離せなくなった。
凄い気迫と集中力。真剣な眼差しで圧倒された。
そのクラスにはプロでタブラオで踊っている人も数人いたけど、彼らには全く目が行かなかった。
彼女は実力はあるけど、まだ15歳の普通の子。
驚いたのは先生のほうだった。
何でいきなり私が泣いてるのか分からなかったようで、そっと「どうしたの?」と尋ねられた。
「いや、彼女の踊りに感動して・・・」と言うと、2人の先生は同じ行動を取った。
私が感動した相手に報告に行き、彼女達を激励した。
「彼女はあなたの踊りを見て感動したのよ。それは事実。自信を持ちなさい」と。
2クラスとも外国人も日本人もたくさん在籍しているクラスだった。
だけど、2クラスとも感動したのはスペイン人。
感動まではしなくても、どのクラスでも目を奪われるのは圧倒的にスペイン人が私の場合多い。
無意識のうちに目が奪われている。
「血には勝てないのかな」とよく寂しく思ったものだった。
その後、友達の日本人がある場所で踊ったので応援に行った。
贔屓目なしに彼女に感動した。
「外国人、いや日本人でもこんなに表現豊かに踊れるんだ!!!」と。
今でもありありと思い出せる。
彼女が踊り終わった後の、見に来てたスペイン人の反応が実に面白かった。
「すごいな、日本人であんなに踊れるなんて。ほら、あそこでああいう動きしただろ?凄く感情が入ってたぞ!今まで何人も外国人の踊りは見たけど、あんなに感情豊かに踊れる子はいなかった。彼女は良かった!」と。
何人ものスペイン人が絶賛していた!
彼女が友達であることを、物凄く誇らしく思えた。
そして勇気を貰った。
「血は関係ないんだ!」と。
先生はドイツ人。彼女は基礎を教えることに定評があった。
クラス内容は、足の打ち方、ブラソ・マノの使い方、回転。
一応CDの音楽に合わせてやっていた。
テクニカばっかりだと飽きる、ということで、先生が生徒に何をしたいか尋ねた。
すかさずスペイン人が「Buleria」と言った。
で、Buleriaを始めた。
そのBuleriaも「ブラソはこう、足はこう・・・」と最初はテクニカメインで進められた。ゆっくりと。
最後に、「通して踊りましょう」ということになった。
それまで退屈そうに、やる気なさそうにやってたスペイン人が一気に変わった。
真剣そのもので踊りだした。放たれるオーラが違う!
私の後ろで退屈そうにやってたスペイン人、4人が踊りまくった。私より前に飛び出て。びっくりした。
いくら先生が、「ブラソはそうじゃない、回転はそうじゃない!」と叫んでも、彼らにはお構いなし。
コンパスに乗り、振り付けは全く違ったBuleriaを踊っていた。
レッスン後、彼らは実に清々しい顔をしていた。
「血が、やっぱり血が違う!」と実感した。
今までレッスン中に泣いたことが2回ある。
本来ならばレッスン中に泣くなんて言語道断だと思う。
どんなに先生に激怒されてもレッスン中に泣いたことはない。
泣いたのは2回とも、2グループに分かれて踊り、クラスメートの踊りを見て感動して泣いてしまったもの。
1回目はそれこそその基礎クラスで。
踊りを始めてまだ間もないスペイン人の女の子の踊りを見てだった。
殆どテクニカの技術はないと言ってよいくらい。
回ればフラフラ、足もまだ打てない。
だけど、彼女の踊る真摯で、真剣な姿を見てたら気付いたら泣いていた。
2回目は違うクラスで。
ふとあるスペイン人の女の子に目が行った。もうそこからは金縛りにあったように、彼女から目を離せなくなった。
凄い気迫と集中力。真剣な眼差しで圧倒された。
そのクラスにはプロでタブラオで踊っている人も数人いたけど、彼らには全く目が行かなかった。
彼女は実力はあるけど、まだ15歳の普通の子。
驚いたのは先生のほうだった。
何でいきなり私が泣いてるのか分からなかったようで、そっと「どうしたの?」と尋ねられた。
「いや、彼女の踊りに感動して・・・」と言うと、2人の先生は同じ行動を取った。
私が感動した相手に報告に行き、彼女達を激励した。
「彼女はあなたの踊りを見て感動したのよ。それは事実。自信を持ちなさい」と。
2クラスとも外国人も日本人もたくさん在籍しているクラスだった。
だけど、2クラスとも感動したのはスペイン人。
感動まではしなくても、どのクラスでも目を奪われるのは圧倒的にスペイン人が私の場合多い。
無意識のうちに目が奪われている。
「血には勝てないのかな」とよく寂しく思ったものだった。
その後、友達の日本人がある場所で踊ったので応援に行った。
贔屓目なしに彼女に感動した。
「外国人、いや日本人でもこんなに表現豊かに踊れるんだ!!!」と。
今でもありありと思い出せる。
彼女が踊り終わった後の、見に来てたスペイン人の反応が実に面白かった。
「すごいな、日本人であんなに踊れるなんて。ほら、あそこでああいう動きしただろ?凄く感情が入ってたぞ!今まで何人も外国人の踊りは見たけど、あんなに感情豊かに踊れる子はいなかった。彼女は良かった!」と。
何人ものスペイン人が絶賛していた!
彼女が友達であることを、物凄く誇らしく思えた。
そして勇気を貰った。
「血は関係ないんだ!」と。