Flamencoの迷子

Sevilla滞在中に感じたこと・学んだことを綴ります

愚痴

2017-10-28 21:54:22 | 日記
帰国して約半年が過ぎた。
家見つけ、仕事見つけであっと言う間に時間が過ぎた。
生きるだけでお金がかかる。
年金、健康保険だけで4万円近くかかる。
そこに生命保険、光熱費、携帯、家賃、食費とお金が要る。

私は派遣で働いている。
お金を貯めてまたスペインに行きたい時に辞めやすいように。
でも派遣では稼ぎはしれている。
ボーナスは無い。
生きていく為に取得した資格で働いているが、これまたブランクがあるとまずい。
今はブランクを埋めるのに四苦八苦している。

働きだして、お金を稼ぐのは大変だと痛感する。
毎日残業続き、でも賃金は安い。
スペインへの旅費を稼ぎたいが、貯金出来ない。
こんなに働いているのに、稼げない。
一番辛いのは、仕事に90%エネルギーを吸い取られて、フラメンコに費やす時間と体力が取れない事。
仕事の後はゆっくりフラメンコを聞いたり見たりしたいのに、仕事が頭を占める。
よく皆んな両立出来てるな、と感心、尊敬する。

悲しくなる。
やっぱり歳だな、とも思う。

スペインの映像を見ると泣けてくる。
あー、あの通り、plazaだ、とテレビを見ながら泣けてきた。

私は何のために生まれてきたのだろう。
こんなにSevillaが好きで心から愛しているのに、生きていけないなんて。
スペインに生まれても良かっただろうに。

自分を奮い立たせ、フラメンコを聞いているが、スペインにいる頃より聞く時間が相当減った。
でも集中して聞けない。
やはり日々の雑務に追われ、意識も仕事にいっているから。
フラメンコと共に生きたい、と思う。
フラメンコと生きるとは、スペインにいる間には学んだ。
今はフラメンコをやりたいんだと思う。
でも難しい。

Rosalía

2017-08-31 22:18:12 | 日記
少し前にこの名の歌い手のビデオがSNSで至るところで見られた。
私はとあるサイトで最初に見たのだけど、正直びっくりした。
えー、ビデオにアップする程のものなの?と。
ビデオをアップした人物によると、その公演は大盛況だったとのこと。
ビデオを見た人々も、最高!みたいな事を書いていた。
時代なのか、地方によるものかな?と思っていた。

私はスペイン人artista全員にrespetoしているので、自分の意見は述べない。
人、それぞれ好みがあり、私が嫌いであっも好きな人もいる、とスルーしている。
でも、このビデオはちょっと、、。
意味不明なコーラス隊が意味無くコーラスやるわ、ギタリストがちょっと、、。
完全に自分の世界にトランスしたかのように、途中からこうべを垂れゴルベし続ける。
一種、狂気地味ていた。

スペイン人の大半は、フラメンコへの冒涜だ、とか、フラメンコを知らない!と批判していた。
あまりにも批判が多く、将来ある若手の歌い手の前途の障害になるのでは?と同情した。

その後間も無く、スペインの全国紙の新聞に彼女のインタビュー記事が載っていた。
批判されているなどは全く触れられていない。
彼女は、Niña de los peinesとかが好きで、antiguoなのを聞き勉強している、と言っていた。
これまたびっくり。
確かに好きなのと、自分がやりたいことは別なのだろう。
なんだかなー。とってもつけた感が。

テロ

2017-08-22 17:00:15 | 日記
先週末のBarcelonaのテロ事件。
今の世界情勢では、世界どの地域で起きてもおかしくない。
いずれスペインでも起きるかも、とは考えていたけど、起きてしまった。
惨劇を知る程、悲しみが襲う。
防犯カメラが捉えた暴走する車を見て本当に驚いた。
ランブランス通りに埋め尽くす人々を、あのスピードでジグザグ走行したなんて、、。
あんな凶行ができるなんて、いかれている。
もう、人間でない。

自分の命を省みず愛する家族を守って亡くなった人、見ず知らずの、生き絶えていた幼い子供をこのまま放置出来ない、とMossoがテロリストが戻る可能性があるから避難を、と促すのも聞かず付き添った人。
やりきれない。
まだ多くの犠牲者が入院中。
犠牲者は勿論、居合わせた人達には深く心の傷となる。

テロリストらが行なおうとしていた計画を知り、腹わたが煮えくりかえった。
Sagrada Familia を標的にしていたなんて!
私は元々Gaudiが大好きで、昔は一年に一度は旅行で訪れていた。
其れこそSagrada Familiaはスペイン内戦中、Gaudiが危険を省みず教会内にとどまって守ろうとした。
あそこに行くと、世界中から人々が集まってくるのを実感する。
お互い、狭い階段を譲り合いながら行き交いしたり、声を掛けあったり。
ああ、Gaudiはこんな風に人種を問わず人々が集まれる教会を作りたかったのかな?といつも思っていた。
私の中では、世界平和のシンボル的な大事な教会。
そして選び抜かれたエキスパート達が、建築に関わっている。
そんな大事な教会を奴等は標的にしていたなんて。
もし、前日に爆弾が爆発していなければ、もっと恐ろしい惨劇を招いていただろう。

私が一番今回驚いたのは、犯人の家族がインタビューを受けている事。
普通ならば、犠牲者に謝罪とかあるはす。
カットしているのかもしれないけど、謝罪はない。
自分の息子がテロリストなんて、とただ喚いている。
そしてimanの所為にしている。
ここが日本と違う点。
普通、インタビューなんか受けられない心境なのでは?と思ってしまう。
受けざるを得ない事情がある。かもしれない。
だけど、素直に謝罪しないのか?
そして、イスラム教徒はテロリストではない、とあったmanifestación 。
50万人、カタルーニャ地方にいると言われるイスラム教徒の内、参加した数は100人位。
これはスペイン人が怒るのも無理ない。

イスラム信者の子供らがとある教会の前で、でかいおもちゃの銃を持ち、行き交う人々に向かいバンバン、と遊び、それを見て楽しむ母親らを見た事があるだけに、不信感が募る。
小型拳銃とかではない。
吐き気がした。

カトリック、イスラム教、仏教、全ての宗教信者に悪い人もいれば良い人もいる。
友達のイスラム教徒のモロッコ人は、上手にスペイン社会に馴染み、良い子。
今回のテロで怪我をした女性の手当てをし、保護した薬剤師はモロッコ人だった。

スペイン内でも考え方は多岐に渡る。
イスラム教徒を排斥したい人々、ISISを憎むべきと主張する人。

今回のテロでは色々考えさせられる。


2017-08-08 07:12:40 | 日記
先日、初めて自主企画でライブを開催した。
初めてやるライブは絶対信頼している友達らとやりたかった。
いくらお客さんの入りが少なくても、やる事に意義があったので、中止にはしなかった。
考えると、5、6年ぶりにソロで踊った。
沢山、学ぶ事ばかりだった。

自分の踊りは、やりたいようにやったので受けなかったとしても後悔はない。
殆ど動かないsoleáと、tango de titiをやった。
沢山失敗したけど、皆んなでカバーし合えたし、今の私にはあれが精一杯だった。
来て頂いた方々の反応は私には分からない。
一緒にやった友達らは、良かった、と言っていた。

で、その友達らは私の踊りが大人しくなった、路線が変わったと言った。
昔の路線が私には合っている、と。

これには未だ悩む。
今後も悩み続けるだろう。
今は答えが出せない。

jaleoはどうなんだろう、とちょっと楽しみにしていた。
良かった、普通にスペイン人と同じjaleoだった。
義理で描けるものでない、感じた時に掛ける、自然なjaleoだった。
全くフラメンコを知らない方々には、jaleoを掛けたかったけど、掛け方が分からないし、何て言って良いか分からなかったから悔しい、と言われた。
その言葉が一番嬉しかった。
全くフラメンコを知らない方々は純粋で、鋭い感覚でいる。
その方々に何か伝えられたとしたら、それが一番嬉しい。

一緒にやった友達らには色々教えて貰った。
スペインではやらない事を日本では沢山やらないといけなくて、面食らった。

異文化のフラメンコを日本でやる難しさを痛感した。



県民性?

2017-08-08 07:00:19 | 日記
先日、書いたjaleoについてだけど、他県の友達に話した。

友達らはつい最近ライブした際に、その県民が来ていて為、私が言わんとする事を分かってくれた。
確かにのりが良いらしい。
一部にその方々がいた時は、賑やかだった。
二部にはおらず、地元民だけになると、ライブはおとなしかったとのこと。
で、そのjaleoの掛け方は、ファンの踊り手に自分らの存在をアピールするかのように感じた、と語ってくれた。
そして、まるで野球の応援をしてるかのよう、とも。

色々聞いている内に、演歌歌手の追っ掛けみたいだな、と思った。

取り敢えず、県民性だと分かり、ちょっと安心した。