ハタケンポ/畑散歩

横浜しらとり台 ★ 家庭菜園メモ

「ホントに歩く大山街道」をホントに歩く?

2011年06月03日 | 大山街道


家の駐車場で車を洗っていると
リュックを背負った、おばはんグループが歩いてきて、

「すいませーん、このへんに三角点がありませんか」
「?」
「ここ、大山街道ですよね?」
「はい、三角点ならそこにありますけど… 大山街道?」

鷺沼に30年暮らしてますが、
家の前の道が「大山街道」だと知ったのは、つい最近のことです。

さっそく読みました。「ホントに歩く大山街道」中平龍二朗/著



「東海道は大名や武士の往来にも利用された、
政治的な性格を帯びた街道。」

「一方、赤坂から大山までを結ぶ大山街道は、
江戸庶民の大山詣の道として利用された、観光的な道路で、
相模、駿河、伊豆から、タバコ・生糸・茶・炭・鮎などを
江戸へ運ぶ経済的な道路でもあった。」

まえがきより



いいじゃないですか「大山街道」! 庶民的で、

それからというもの、家の前を
三度笠にわらじを履いた旅支度の江戸の人々が
ワイワイガヤガヤと歩いていく妄想で頭がいっぱいです。



これもなにかの縁なのかなあ? 

一度、ホントに歩いてみるか!

つづきはこちら

大山街道(全体)MAP





大山街道 1 二子~鷺沼

2011年06月03日 | 大山街道

大山街道(全体)MAP
今日の大山街道


2011年4月16日

赤坂御門から二子玉川までは、地震の時に歩いたのでパスします
多摩川を渡った「二子新地」からスタート


世田谷側の渡し場から、手前の二子までが「渡し船」のルート
多摩川はダムに取られて水量はないが、昔はもっと太い川だったはず
アユ漁や鵜飼だけでなく、景勝地としても人気の観光地


「二子側の渡し場の跡」
このあたりは、茶屋、料理屋などがならぶ花街
芸者が160人もいたらしい!


「岡本かの子文学碑」多摩川のほとりに、
岡本太郎と丹下健三の最強コラボで昭和37年に制作
電車からよく見えるけど、近くで見るのは初めて


おとなりの「二子神社」で旅の無事を祈り、


さあ、頑張って歩こう!と思ったとたんにコケた
トンカツ「豚子新地」


↑二子宿をぬける大山街道


↑「光明寺」


二子村の明主「大貫家の跡」いまはマンション
岡本かの子の実家、岡本太郎の生家


木立の奥が「高津図書館」


国木田独歩の碑
小説「忘れ得ぬ人々」は溝口の旅籠 亀谷 が舞台
青空文庫「忘れ得ぬ人々」


そんな格好で読んでると風邪ひくよ


「田中屋呉服店」蔵造りの大きな家


右のビル、開業江戸末期「田中屋はかり店」


灰吹屋の生薬はよく効くという評判が旅人から広まった
江戸時代から創業の「灰吹屋」


人間国宝第1号の陶芸家、濱田庄司の実家「ケーキ大和」
濱田庄司スタイル展(~2011年9月25日)


「岩崎酒店」
昔の岩崎酒店


二ヶ領用水、上流に多摩川の水を分けた円筒分水がある


天保年間創業の「稲毛野金物店」


溝の口入り口交差点


溝の口神社


「岡田屋足袋店」で売ってるモンペ1,650円


「宗隆寺」後ろの丘は七面山


濱田庄司の墓参りをして、七面山の頂上をめざす


とりあえず、ビール!
長浜ラーメン「博多っ子」
西口商店街で飲んだあと、ここのラーメンで〆ると、
のどが乾いて夜中に起きます


「栄橋交差点」にある案内
二子~溝の口は大山街道に気合いが入ってます


南武線の踏切で渋滞中


西口商店街はここから入ります


夕方からは、おっさんたちの休息場


「片倉の庚申塔」は道標もかねている
東 江戸道 西 大山道 南 加奈川道


「ねもじり坂」の入り口は駅前ビルの谷間


「ねもじり坂」の案内の柱


牛車、荷車にとっては「腹へり坂」とも呼ばれた難所
ハラホロヒレハレ!


三叉路にある「笹の原の子育て地蔵」


江戸時代から昼寝してます


「道標」 西 荏田方面 東 二子橋方面


「梶が谷」の交差点にでる


国道246号を渡って左が大山街道


裏道は、こんなにのどかです


左「大山街道」右「王禅寺道」
甘い柿の禅寺丸の産地、王禅寺へぬける


左にカーブしてますが、
宮崎台団地前交差点を右に行くのが大山街道


宮崎華園、ラーメン400円!


「庚申坂」のてっぺんからの眺め


昔の大山街道は
この坂道よりすこし北側にズレてます


宮崎第二公園からは登りになります


さらに宮前平に向かって登っていきます


本来の道はもう少し北側なので、交差点を右に曲がり、


次を左、また登ります


「宮崎二葉幼稚園」庭のこのあたりが大山街道


三叉路を左に曲がれば「八幡坂」


八幡坂のてっぺん


田園都市線にぶつかるからカーブしてるのかと…
逆です、山道が先にあったのです


左、宮前平駅
これから越える「小台坂」の難所も見えたでしょうね


下ってきた坂の名称にもなっている「八幡神社」


石段の下にある「庚申塔」
庚申塔とは…


三猿、頑張ってます


八幡神社からロイヤルホームセンターの裏側にまわり、


園芸売り場を通って、


そのまま、小台坂に行きたいのですが、
尻手黒川道路があるので交差点をまわります


「小台坂」の入り口


長雨が降ってぬかるむと、荷車は困難になり
宮崎小学校の前の坂を迂回しました


観音堂があった場所の古木「イヌツゲの木」最近切られました


切られる前がGoogleのストリートビューに写ってます


十字路に「籠屋」があって、竹の子の栽培も盛んだった


キツイです、こんなに登ってきました


小台坂のてっぺん右の道が大山街道


左は「小台公園」


桜の時期はこんな感じ、お散歩中のトトちゃん


まだ、息ハーハーしてます
なぜこんな急坂を登ってまで、尾根を歩いたのでしょう?


「三角点」はあのあたり


国土地理院の三角点(標高74.66m)
住所は小台ですが、近くのバス停が「高山」となってます


「ホントに歩く大山街道」を立ち読みしていたら、

高山の北側は切り立った崖で、鷺沼駅が展望できる、
左の盛り上がった森は鷺沼北公園、空気が澄んだ晴れた日には
横浜港や多摩川の帆掛け船が見えたと伝えられている…

「びっくり!これって、家の窓から見える景色?」
この一文で、本を購入してしまいました



たしかに冬期は、雪の山々も、ランドマークタワーも見えるから
昔だったら、多摩川の帆掛け船も見えたかも…



尾根道を歩く理由
「見通しがよい」「夕日を受けるので遅くまで歩ける」
「雨のとき出水しない」「短時間で長距離を歩ける」
なるほど!昔の人も、こんな夕焼け見ながら
高山、歩いたのですね


つづきはこちら








大山街道 2 鷺沼~鶴間

2011年06月03日 | 大山街道

大山街道(全体)MAP
今日の大山街道


2011年4月24日


今日の旅には、物置から引っぱり出してきた
ドイツ生まれの「愛馬」がお供いたします
フロント2×リア9の18段変速!坂道に強いぞ


高山から、旧246号を右にいきます


鷺沼とうきゅう裏の「八幡坂」を、ピューッと愛馬は下る
昔、坂の下に有名な「馬のお医者さん」があったそう


藁葺き屋根の「植村家」


庭にあった石仏、お不動さん?


八幡坂下、国道246号右側にある「阿弥陀堂」


大山街道は、坂下から国道246号を超えて「八百国商店」を通り、
山の上の「有馬さくら公園」まで斜めに登っていた


「八百国商店」は、馬車、荷車の人々が休息し、
蕎麦を食べ、酒を飲む「立場」(たてば)を開いていた
現在はファミリーマート、やっぱり「立場」みたいなもんですね


交差点近くの「馬頭観音」 亡くなった馬の供養塔


宅地開発のとき、持田さんが自宅前に移設しました


この「川野家」の家の向きに沿って、大山街道は斜めにあった
上から見るとよくわかる


この近くに住んでいた頃、よく遊んだ「有馬さくら公園」
山頂まで登ってみたが、木が大きくなって周りがよく見えない
昔はハゲ山で、遠くまで見渡せたのに…


ここから横浜市、この辺、散歩やウオーキングに最適


この先に、伝説の「NORTH CAFE」があった(懐かしい)
HPが生き残ってたので貼りますが、お店はもうありません
NORTH CAFE


竹の子はあります


ここから「うとう坂」を下る、うとう…ってなんだ?


もしかしてあれが大山 ウヘッ あんなに遠いんだ!


「うとう坂」「血流れ坂」高度30mを一気に下る
久しぶりのチャリで、冷や汗流れました


日吉元石川道路を渡ると「牢場谷」(ろうばやと)
横浜市営地下鉄の下をくぐる


この場所、知らなかったなぁ!
老馬(ろうば)鍛冶山不動尊「霊泉の滝」
喘息・百日咳・風邪に効きます


が、沸かしてから飲んでください?


早瀬川の「鍛冶橋」を右に渡ると


「荏田下宿庚申堂」があり、案内板に
朝、江戸をたった旅人の1日目の宿「荏田宿」とある
1日で江戸から七里(27.3km)ものすごい健脚!


「真福寺」入り口の横にある、地蔵尊と庚申塔


なぜか民家の庭に「常夜灯」
「荏田宿」足袋屋、古着屋、豆腐屋、旅籠などでにぎわった
常夜灯とは…


国道246号荏田交差点を超えて十字路を左にいく
ここに「高札場」があった
高札場とは…


この辺り「小黒谷戸」、山の上は荏田城の跡
小黒とは義経からもらった名馬の名前だという…オグロキャップ?


バス停に地名が残ってます


崖下のフェンスのなかにある「庚申供養塔」を眺め、


東名高速をくぐった右の「地蔵堂」を拝み、


江田駅前をぐるりと回って、駅のガード下に大山街道はつづく


国道246号を少し歩いてから、右に入る


右が大山街道、新しい道との間に民家が一列に並んでいます


地蔵堂下交差点の「市ケ尾竹下地蔵堂」


ここでも「三猿」頑張ってます


美容室アリサの手前「猿田坂」を下る


日野往還と大山街道の交差点に残っている旅籠「綿屋」


二階の欄干が雰囲気いいですね


谷本川にかかる「川間橋」 渡り賃を三文とられた別名「三文橋」
少し下流 → のあたりにかかっていた


NTTの前の細い道をいくと
横浜市指定の古木「一里榎」がある


樹齢600年以上、昔は目印でした


こっちも目印?青いビンがぶらさがってる木


医薬神社にある石造物


ゴルフ場の横の尾根道を登っていく


このあと大山街道は国道246号をジグザグと進む
246号を渡る「再勝橋」、向こうは青葉台


「青葉台交差点」から国道246号の手前右に入る
ここから旧道がふたたび始まる


昔は沢ガニやウナギの宝庫だった「しらとり川」


日本料理「青柳」の裏からラブホ街をぬけると


国道246号に出る手前に「供養塔」


上り 江戸へ 下り大山へ と読める


そのまま国道246号を歩き、恩田川を渡り


「片町」の交差点から右へ、上を通るのはJR横浜線


「片町の地蔵堂」
向テ右かな川 みぞノ口(あなた中国人アルカ?)


少し行くと「長津田宿の常夜灯」
常夜灯は上宿と下宿に二基あった
「長津田宿」江戸から九里(35.1km)


ファミマの先にある急坂を登る


坂の途中にもう一基の「常夜灯」


登りきると「大石神社」 境内が気持ちいい


涼しいので休憩、「ホントに歩く大山街道」を読み返す
ホント、いい時間です


長津田小学校前を左に行く
ここから森村学園の脇までが、本日一番のポイント!
旧道の雰囲気が残ってる


左側は竹やぶが続く


さらに下っていきます


残念!ここまで
南長津田団地の横からはまっすぐに進む


国道246号に向かって、どんどん登っていく尾根道
いつのまにか民家が下の方に


国道246号に合流して少しいくと
フィールドアスレチックつくし野がある


「おーい、おじさんは本物のフィールドでアスレチックだー」


つくし野交差点で陸橋をわたり「馬の背」を目指す


わー、いい場所だ、気持ちいいー


両側が深い谷で、尾根が馬の背中のよう、下は田園都市線


大山、富士山、丹沢の絶好ビューポイント
空気が澄んでる日に、また来よう!


下に見える「すずかけ台駅」は馬のお腹あたり?


国道246号沿いの「こうま公園」
なんだか今日は、馬ばっかりだ!


ふか草の看板を左に入ると、


「地蔵堂と道祖神」がある
お地蔵さんは1740年に建てられた(271年前)
道祖神とは…


長津田辻バス停から左へ、うるさい国道からやっと離れられます


しめ縄で頭をしばった「大ヶ谷庚申塔」
っていうか、電話ボックスも懐かしいです


すこし下って「日枝神社」


タマネギがピカピカ光る「圓成寺」


境川を渡り、


「観音寺前交差点」
八王子街道と大山街道が交わる「下鶴間宿」
長津田宿と同規模の重要な宿場


交差点をすぎると「大山阿夫利神社御分霊社」


境内には「大黒天開運神社」
旅人はここで草履を新しくし、身体と財布を清めた


「下鶴間不動尊」階段の右に不動明王がいますが


頭が壊れてます


「鶴林寺」の入り口階段


「道標と地蔵尊」
この辺り、狭いわりに車のスピードが早いので要注意!


旅館を営み、饅頭も売っていた旅籠「まんじゅうや」跡


蔵の前に「坂上厄除地蔵」左大山道 右ざまみち


滝山道との交差点に「山王神社」


入り口にある「庚申塔」


こんな旧道が続く、歩道を自転車で走ると壁にほっぺを擦りそう


「山王原公園」でスケボー少年と遊んでいたら、
残念!デジカメのバッテリーが切れました

ボクのバッテリーはまだ、ビンビンだけど
しょうがない、この先の「鶴間」の駅で今日の旅は終了!


つづきはこちら








大山街道 3 鶴間~石倉橋

2011年06月03日 | 大山街道

大山街道(全体)MAP
今日の大山街道


2011年4月29日


前回、「鶴間」からどうやって帰ったのかって?
それでは、愛馬を電車に乗せる方法をお見せします


早朝、駅までは走ってきて…


ポキッ ポキッ ポキッ、30秒でこのとおり
手作りの袋をかぶせて改札を通ります(合法です)


電車の中でもこんな感じでコンパクト!
「ハタケンポ」の前には「チャリンポ」という
自転車散歩のHPをやってました


小田急線「鶴間」の駅前で組み立てて、いざスタート!


「泉の森散歩道」を超えます、今日もいい天気だ


大和斎場の二股の交差点を右にいく
すぐ「西鶴寺」がある


国道246号に遮られるが、大山街道はまっすぐ続いてた


相鉄線の踏切を越える 左は「さがみ野駅」


大塚本町交差点、江戸時代に賑わった「大塚宿」


「動物病院」の先、細い道を入り「富士塚」へ向かうが、


なぜか「庚申塔」は見あたらず、「馬頭観世音」があった?


赤坂バス停の「イチョウの古木」


イチョウの下に「不動明王」
道標に、右国分 左大塚 鶴間


マンションの庭の中に、道標がポツン


「望地」(もうち)交差点、正面に大山が見えた!


厚木街道を越え、公民館の前に「馬頭観音」


突き当たった右、住宅街の一角に「道祖神」が
道祖神とは…


「めくじりかわ」を渡って、すぐに


なぜか川とフェンスにはさまれた「供養塔」がある


伊勢山大神社が祀られている「伊勢山自然公園」
本当はゆっくりしたいけど…


厚木街道に戻った二股に「史跡逆川」の大きな碑がある
二股の右が大山街道


「国分寺宿」江戸から十四里(54.6km)


宿に入ったところにある「道標」
東 つる間 南 藤沢 かま倉 西 大山 あつ木 北 八王子 ほしのやと


厚木街道にかかる橋から眺めた「大山」
あのビル、すっごい邪魔!


神奈川県の天然記念物「大ケヤキ」樹齢560年以上!


おとなりは「国分寺」
七重の塔があった「国分寺跡」から、ここに引っ越した


海老名の町中、直線道路が2kmも続きます


小田急線を越える


JR相模線の踏切も越える


左にカーブしますが、まっすぐ相模川の渡し場へ向かいます


七曲がりの途中にあった「庚申塔」


相模川の河原に到着、大山がくっきり!


まだ、9時20分 
アサヒビールならぬ、朝ビールで「かんぱーい」


右「海老名」 左「厚木」渡し船のルート
相模川のアユは大山街道を通り、江戸にも運ばれた


厚木側の「厚木の渡船場」
常に五艘もの船が待機して、旅人などに利用された


「厚木宿」大山街道沿いの商店街は、
江戸の風景をシャッターに書いちゃいました


なまこ壁もペンキ絵です


木々に囲まれていい雰囲気「厚木神社」


旅籠「万年屋」の跡


アンテナだらけの「宝安寺」


門が閉まってる「最勝寺」


「熊野神社」の大イチョウ、樹齢450年の天然記念物


旧道はいったん左に入り、またすぐに戻ります
新道はあとから真っすぐに作るから、
こんな残り方をした旧道がいくつもありました


旭町四丁目から左へ、川沿いの道が大山街道


細長い「ふじみ公園」の前


「岡田一本杉」バス停
厚木村と岡田村の境に大杉があり、遠くから目印になった
関東大震災で朽ちて切られたが、惜しまれてバス停に名前が残った


左の角に「馬頭観音」


民家が並びバスが走る、なつかしい道


東名高速の下の「三嶋神社」


「永昌寺」の五地蔵は立ったり座ったり


東名高速を超えると「長徳寺」、


「法徳寺」が続く


でました!ホーロー看板の壁
電話でキャッシング「なべおさみ」


「岡田用水堀」ちょうど八重桜がハラハラ散ってきれい!


「石造物」が目印の三叉路を右に


「酒井寅薬師」秘仏の薬師如来は厨子の中
12年に一度、寅年のみにご開帳


その前で雨ざらしの彼、ちょっと気の毒


国道129号を超える、右は東名の厚木インター
「下り方面 渋滞30km」って出てます うふふっ


玉川の「新宿橋」を渡る


「しんしゅく」なのね、そしたら「たまかわ」かも?


玉川を渡った所に「道祖神」
メリ ジェーン オン マイ マィ~ン♪


「稲荷祠」


鯉のぼりが泳ぐ大山街道


道標?


道標?


「つぼ漬ラーメン」?
噂では、タクアン入りあんかけラーメンらしい…


小田原厚木道路をくぐります


「玉川橋」の下に、水はありません
ここから「愛甲宿」のはじまり


橋を渡った所の「庚申塔」
左 大山道 右 あつぎ 江戸青山 うしろ 防犯


上の方に見えるのは「円光寺」か?


「大巌寺」の六地蔵


やっぱり「円光寺」、急坂の上にあります
前の住職は織田無道


「スナックどんどん」の左をどんどん行きます


愛甲石田駅前の和菓子屋さん


「亀もなか」200円 大きな栗が入って、おいひー


こんなことでもなかったら、絶対に来ない「愛甲石田駅」


踏切をまたいで国道246号をいく


道了尊入り口交差点


「浄心寺」の山門は茅葺きです


「石田交差点」を左に入り246号から分かれます


左は小田急小田原線


ホーロー看板の家
ボリショイ学生服、月虎かとりせんこう、なべおさみ


「白金地蔵」


「歌川橋」から大山が見える


古いのも、新しいのも、「道祖神&馬頭観音」


柏尾通りと合流して「下糟谷宿」 (江戸から十五里)


バス停からすぐ、右に入っていくと「普済寺」


普済寺にある6mの「多宝塔」と1,252mの「大山」


歩きやすくて、いい感じです


茅葺き屋根の「高部屋神社」


「御神木」は伊勢原市の保存樹木 


下糟谷のT字路を左にいきますが、
牛乳屋さんの裏に


「庚申塔」があります


大きな家、壁がつづく


渋田川を渡る手前、痰や咳を鎮める守護仏「咳止地蔵」


県道66号から斜めに入る未舗装路が大山街道


のどかです、大山が見えます


東名高速の下「厚木18」のトンネルを超えると


Y字の交差点の右が大山街道


Y字の股の雑草の中に「しめひきの道標」
右 いいやまみち 左 ひなたみち しめひき村 明和九年


いいですね、楽しいですね


「三所石橋供養塔」と休憩用のベンチ
後ろがゴミの集積所なのでちょっと残念!


鯉のぼりが立つ家と大山


少し行くとある3つの石造物 
右「道標」上り大山道 下り戸田道
中「庚申塔」には青面金剛像と三猿 左「道祖神」


「石倉橋の交差点」
ほとんどの街道がこの「石倉橋」で合流し、大山を目指す

大山がガガーン!と迫ってきてますが、焦らずにゆっくりと楽しみます

本日の旅はこれにて終了!

ボクは県道611号を下って、伊勢原の駅で一杯やります では!


つづきはこちら









大山街道 4 石倉橋~下社

2011年06月03日 | 大山街道

大山街道(全体)MAP
今日の大山街道


2011年5月14日


「大山ケーブル行き」のバス
登山客をいっぱい乗せて、早朝の伊勢原を走ります


次は、いしくらばしー 「降ります」 ピンポン!


降りたのはボクひとり…


2週間ぶりの、石倉橋の交差点


歩きはじめてすぐ、「地蔵尊と庚申塔」


「道標」 関東の各地から道が石倉に合流し、大山を目指します


今日は登りばかりなので愛馬(チャリ)は置いてきました


ホーロー看板と頭から湯気が出てる山


古い神社「比々多(ひひた)神社」


参拝者が子宝安産を願いに少しずつ柱を削って持ち帰りました
左の柱が男子、右が女子の出産祈願
現在は社殿保存のために削ってはいけません!


こんなに痩せてしまいました


茅葺き屋根の家と大山街道


「這子坂バス停」
左の細い道を入ると這子坂がある


「這子坂」
あまりに急なのでハイハイで登ることになるらしい…


猫が3匹、ハイハイしてます


途中、地蔵尊と水神が祀られている


本道に合流する


「JAいせはら」の農産物直売所


裏の倉庫に昔の農機具がたくさん保管されてる
これ、ゆっくり見たいなー


終点の「大山ケーブル」まではバスも狭い旧道を走る、
道の幅ギリギリ(一方通行ではありません)


「諏訪神社」と


御神木の「樫の古木」


道ばたにあった「さくらんぼの木」
簡単に穫れるけどガマンします、大人ですから


「三の鳥居」
ここからが門前町のはじまり、鳥居の中の山が「大山」か?
近くまで来たら、よくわからなくなってきたぞ


THE、旧道


コレ、見なくなりました


新道の横に「二つ橋」の道祖神がひっそりと


門前からは、先導師の名をあげた「宿坊」「先導師旅館」が続く

先導師 = 修験者(山伏)が関東各地で布教し、
大山参りの道中や参詣の手配をする指導者「先導師」となった
また、彼らを自宅に宿泊させたことから「宿坊」へと発展していった


「新玉橋」を渡る


先導師の看板をのぼる「アオムシ」 先導虫?


かどやの角を右に曲がると


ジャーン!ようこそ大山の門「丹沢大山国定公園」


両側に旅館がつづく


「加寿美橋」を渡り、旧参道へ


右には「阿夫利神社社務局」 朝の掃除をしています


左側には「鈴川」が流れる静かな参道


「愛宕橋」を渡り、新道と合流


「大山とうふ」の製造元!
まだ9時前ですが食べられますかね?


やりました!
つくりたてのホッカホカを店先に出してくれました
天然塩、ダシしょう油、その場で削った鰹節
でも、何もつけなくても甘くて美味しい!(手作り豆腐 350円)

みんなバスで「大山ケーブルバス停」まで行ってしまうので
この辺り、人通りなし!
朝からの~んびりお豆腐を食べてていいのでしょうか?


左が旧道の「豆腐坂」


豆腐坂も歩く人が全然いません、とことんラッキー!


江戸時代より 手のひらにとうふを乗せ、すすりながら参拝に向かった…
そうか、朝から「とうふ」食べてて正解なんですね


新道には、登山客を乗せたバスが登っていく


豆腐坂の途中に、しっとり佇む「諏訪神社」


左側は山が迫ってきています


崖の中腹にお地蔵さん


「千代見橋」を渡って新道に合流、「こま参道」に入る


「こま参道」入り口
バスの終点から登山客が続々と降りてきます
やばい! みんな本気の登山の格好!
こっちは、ジーパン・ポロシャツ・スニーカー
大丈夫か、オレ?


両側に、お土産屋・旅館・豆腐料理屋がならぶ


お土産の「大山こま」が大小たくさん


地面にも「大山こま」


恐るべし!こま参道 名前は可愛いが384段の石段はきつい!


下社駅までケーブルカーで6分
左「女坂」、右「男坂」 徒歩約40分
迷わず七不思議がある「女坂」に決定!


「おかまケーブルカー」を横目に、「女坂」にいきます


すぐにある「八意思兼神社」(やつごころおもいかね神社)
無事に帰れるよう真剣にお願いしました


「新玉橋」を渡る、山歩きー って感じ


スタートは、こんな道


こんな石段


かわいいー!(まだ、余裕こいてます)


でた!女坂の七不思議 その一、「弘法水」


弘法大師が岩に杖をついたら水が湧き出た!夏でも枯れない…
ペットボトルに湧水を補給してあやかる


上には「紅葉橋」、弘法水に気がつかないで
どんどん行ってしまう登山者がたくさん


女坂の七不思議 その二、「子育て地蔵」
いつの頃からかお地蔵さまの顔がわらべに変わっていた…
祈ると子供がすくすくと育つ


けっこう登ってきたでしょ


女坂の七不思議 その三、「爪切地蔵」
弘法大師が指の爪だけで一夜で彫り上げた地蔵…
シザーハンズか!


女坂の七不思議 その四、「逆さ菩提樹」
根元が細く、上に行くほど太くなり逆さに生えたように見える…
現在の木は二代目である(二代目?)


「前不動」の前でじっと動かず小休止


「大山寺」の長い石段
両側にたくさんの童子が並んで可愛い が、石段きつそー!


上がり切ったところに ハアハア ある「大山寺」 ハアハア

関東三大不動のひとつ、雨降山「大山寺」
775年に東大寺を開いた良弁僧正が開山した
弘法大師も住職を務め「七不思議」の霊地信仰が確立し、
庶民に信仰が広がった


厄除 かわらけ投げ? 


おーし、
かわらけ(直径約6cm)2枚、300円也


かわらけUFOが、崖下の赤い輪をくぐればラッキー!
ピュ~ン ピュ~ン 


女坂の七不思議 その五、「無明橋」
話しながら渡ると、落とし物や忘れ物をする…

ビールケースを背負って、強力さんが猛スピードで登っていく
ってことは、頂上でもビールが飲めるのか?


火の用心! ギックリ腰も用心!


女坂の七不思議 その六、「潮音洞」
洞に耳を澄ませると、遠い潮騒が聞こえるという…
自分がハアハアしていて、よく聞こえません!


朽ちたのか? 落雷か?


ほとんどが階段状の山道に見えますが、
それは、きつい場所では写真を撮る余裕がないからなのです


女坂の七不思議 その七、「目形石」(めかたいし)
人の目の形をしたこの石に触れると目の病が治る
目が悪いのか、どれがその目なのかわかりません?


急角度でケーブルカーが登っていく


よく登ってきました、ふくらはぎ ピクピクです


「女坂」もしっかりした登山靴がおすすめ!
昔の人は「わらじ」で登ったのですかね?


マジですか?
そういえば、鈴をつけてる登山者が多かった!


そろそろ空が開けてきました… が、また石段かい!


阿夫利神社下社の「下の広場」に出た
ケーブルカーの終点駅なので、急に観光客が増えました


「下社」まで、さらに石段が100段


10時55分「阿夫利神社下社」に到着!

大山阿夫利神社 =
本社(本殿)は大山の山頂に、下社(拝殿)がここ中腹にある
創建は10世紀前半、祀られているのは天照大神の兄神

縄文の昔から霊山として信仰を集め、
恵みの雨をもたらした「あふり(雨降・阿夫利)やま」に
2,100年の歴史を刻む「大山阿夫利神社」
さっきお参りした 雨降山「大山寺」 

神々がいっぱい棲んでいる「大山」です



後ろを振り返ると


ちょっと霞んできましたが
あっちは、相模湾でしょう
条件が良ければ、江ノ島、伊豆大島、房総半島まで見えるそう


礼拝を済ませ、


拝殿の下にある「神泉」をいただきます


みんな、水筒やペットボトルにチャージ


山のなかの水源から引水した、最も清らかな尊い水
龍の口からチョロチョロなので、渋滞します


その奥、奉納された「納め太刀」などと一緒に、
ぼけ封じの守護神「双体道祖神・和合神像」があった!


「ぼけ封じの道祖神」感動して写真までボケた


「お守り」をいただき、帰ってから女房に押しつけました


社殿の左に山頂の「阿夫利神社本社」へいく登山口がある
入山する者はここでお祓いをしてから登ります


片開きの「登拝門」


登拝門からいきなりの本坂がそびえ立つ(大山で一番急な石段!)
頂上が1,252m、ここ下社が標高700mなので、残りはあと552m
う~ん、また今度にしましょ


そそくさ、「おかまケーブルカー」に乗り込みます(片道450円)
阿夫利神社駅(標高678m)-大山ケーブル駅(標高400m)=落差278m
10mにつき162円、安い!


次回はケーブルカーを利用し「下社」からスタートして
頂上の「阿夫利神社本社」まで登る、大山街道を完結するぞ!


P.S.

帰りに、こま参道で食べた「ざるそば」
これが予想外に美味しかった!


地酒「阿夫利大山」で締め、
大津屋で「きゃらぶき」買って帰ります



つづきはこちら






大山街道 5 下社~阿夫利神社本社

2011年06月03日 | 大山街道

大山街道(全体)MAP
今日の大山街道


2011年5月25日


天気の悪い日がずーっと続いてます
25日(水)だけが「晴れ」の予報、その後また雨、
そろそろ梅雨なのかも…(結局27日に梅雨入りしました)

明日を逃したら、いつ決行するんだ!
土日が晴れる保証なんてないんだぞ!
梅雨が明けたら猛暑になるぞ!

頭の中で悪魔がささやいてます…

う~ん、 明日、 会社、 休みます!
理由は、「悪魔払い」





登山の趣味は全くありませんが、
トレッキングシューズ 買いました(女房、怒ってます ダヨネ!)


始発のケーブルカーに乗り、9時15分「下社」に到着


さあ、拝殿左側の登山口より頂上を目指します


これより入山の方は、ここでお祓いをして
道中安全のお守りをいただいてお登りください
入山お祓い初穂料 一金百円

江戸時代、籠屋が頂上まで運んだ「かごや道」も残ってますが、
平成の庶民は「本坂」いきます


お祓いをして、片開きの「登拝門」から入山

昔は夏の山開き以外は門が堅く閉ざされていた
いまは年間を通して開いているが、
その名残りとして片方の扉を閉めている


朝一から大山最強の石段を攻める!


ふりむくと、怖いぞー


下社(一丁目)から、
頂上の本社(二十八丁目)まで道標が立ってます
ここは二丁目


大山寺より古い「白山神社」の横を、どんどん登る
修験者(山伏)は修行中、白山神社を礼拝するのが決まり


天気が良くて… 人が少なくて… 空気がおいしくて… 
みなさん、申し訳ありませんね


六丁目 本坂の「千本杉」


こんな急な斜面の、


みごとな杉林の中を登っていく


七丁目


あれが「夫婦杉」かな?


左右が同じ形で寄り添う巨木「夫婦杉」
600年以上も一緒の老夫婦


九丁目(ちなみに銀座は八丁目まで)


こっちの老夫婦は倒れてます


こんな山道、登山靴でよかった!


十二丁目


フカフカです、落ち葉堆肥にどうですか?


この神秘的な雰囲気は写真では無理だな!


「牡丹(ぼたん)岩」
足元にある球体の岩が、牡丹の花のように見える


う~ん、これのことかな?


振り向けば、街と海が下に…


十五丁目「天狗鼻突岩」


天狗が鼻を突いてあけた穴!(直径15cm強)
鼻がこの大きさだと、そうとう顔がデカイぞ!


十六丁目「追分の碑」
高さ3m68cmもある石の碑、
江戸時代に、強力たちが麓から担ぎあげた


「かごや道」から登った70代のご夫婦とここで再会
ボクのペースは70代並みと発覚(バレタ!)
それでも、頂上までの約半分まで登ってきた


伊勢原の街かな?


さあ、あと半分いきますよ


十八丁目は倒れてます


十九丁目


二十丁目の「富士見台」
ここは大山で一番の富士山絶景ポイント!
江戸時代には浮世絵にも書かれた


富士山 ドーン!(クリックで拡大)


二十二丁目
下社1.6km大山0.6km あと600メートル


なんか階段が見える


明るくなって少し平坦に


ヤビツ峠からの合流地点 大山200メートル!
♪負けないで もう少し 最後まで 走り抜けて~♪


山ツツジがきれいに咲いてます


花を眺める余裕、まだあります!


ひとつ目の鳥居が見えてきました


二十七丁目 もう一丁!


♪負けないで ほらそこに ゴールは 近づいてる~♪


二つ目の鳥居の先がいよいよ頂上


11時ちょうど、二十八丁目に到着!


先の階段を上ると


天空の「大山阿夫利神社本社」


とにもかくにも、参拝します
「よくぞ、無事にたどり着きました」


その奥に「奥の院」


この狛犬も誰かが運んだのですね
風雪で顔が笑っているよう
ボクのヒザも笑ってます


大山頂上本社 標高1,247メートル?


え、こっちは
大山山頂 標高1,251.7メートル(まぎらわしい)


頂上にも茶屋がありました


あははは、ビール売ってます
「おばちゃん、ビールちょうだい」
「今日はめずらしく空気が澄んでるよ、いい日に来たね」
「やっぱ、休んで大正解!」


初登頂、かんぱ~い!


右端に真鶴半島が見えるから、秦野の街か?(クリックで拡大)


江ノ島からずーと三浦半島が見える(クリックで拡大)

青山、渋谷、三軒茶屋、多摩川を渡り、
溝の口、江田、長津田、厚木、伊勢原までを2~3日で歩き、
先導師の宿で一泊、翌朝から参拝

帰りは東海道で、江ノ島、鎌倉、金沢八景などを見物しながら
ぐるり一周するのが「江戸っ子スペシャル観光コース」


江戸の方角を眺める(クリックで拡大)

相模湾から吹きつける海風が大山にぶつかり
雲となり雨を降らす「あふり(雨降、阿夫利)やま」
恵みの雨をもたらし、神々が棲む霊山
こんなにスッキリに見える日もめずらしいそう

江戸庶民の信仰を集め、一大ブームとなった「大山詣り」
帰りの精進落としも楽しみな、娯楽的なイベント
(自由に旅はできないが、大山詣りには通行手形が出た)

江戸の人たちも、この眺望にはビックリしたでしょうね



この間に歩いてきた「大山街道」を見下ろしながら
ウチの「山の神」がつくってくれた、おにぎりを食べようとしたら…

後ろのブッシュから、ガサガサ 音が?




うわー! 野生の鹿です! 神の使いです!
頂上にいるほとんどの人が気づいてません
どこまで幸運なんでしょう!

いま、鹿が「おつかれさま!」と、しゃべったような…
高所でビールが効いたかな?


「馬」からスタートしたこの散歩、最後は「鹿」で、しめさせていただきます
お後が よろしいようで…








P.S.

帰りの小田急線の中から…

ホントにあそこまで登ったのか?
なんだか ふわふわ 夢のような一日でした

風人社「ホントに歩く 大山街道」に感謝!
著者の中平龍二郎氏に大感謝!



  風人社の窓