橋本クリニックの院長のブログ ブログ時々更新中!!

橋本クリニックの院長のブログです。少し考え事をしていたので娘達に任せていましたが、心を入れ替え院長時々復帰します。

糖質を避けるという『知恵』のお話。

2015年01月08日 17時43分07秒 | ダイエット企画

お正月に親戚と話をしていて話題になった私が痩せたというお話から糖質を避けている話をしたら、従姉妹は初めて耳にしたらしく非常に驚いていました。
色々な経緯で以前の糖質関連の話を消してしまったのですが、反響が大きいので再度『ダイエット企画』として掲載します。
私自身の体重は74Kg程度とお正月でも増えることなく推移しております。

肥満、糖尿病が単に糖質の食べすぎではないか?という考え方です。

糖質を避ける要点をまとめます。

  • たんぱく質・脂質を中心とした食生活とする。
  • 糖質は無理にとらなくても問題ない
    • 脳と網膜にはブドウ糖が必ず必要だが、ブドウ糖はたんぱく質・脂質から作り出せる
      • 通常糖質を食べない肉食動物でも血糖値が維持されていることからも類推できる。
  • ブドウ糖が多いと体に害を及ぼす
    • 糖がたんぱく質や脂質に直接結合する糖化反応により、細胞を傷害してしまう
      • 糖化反応を計測しているのがHbA1cである。ヘモグロビンの糖化の具合を測定して糖尿病の病勢を把握しています。
  • 糖質摂取での血糖値の変動により、強い空腹感を生じている可能性が考えられる
    • 糖質をとらないようになると血糖値の変動がなくなるため、強い空腹感を生じなくなることが考えられる
    • 2・3週間糖質を避けると強い空腹感は生じなくなることが考えられる。
  • 糖質を忌避する考えだと、精神的に負担になるので糖質は避けることができれば避ける
  • 糖質を減らす(ご飯を半分にするなど)のは精神的負担が大きいので、避ける場合夕食はおかずだけとかお昼はおかずだけとか1食まるまる主食をなくすほうが精神的負担は少ないようです。(私はご飯を減らすダイエットを1年続けましたが、途中で心が何度も折れそうになりました)
     

糖質を食べない場合の注意点です

  • 動物性たんぱく質を多くとると、心血管疾患・脳血管疾患が起こる可能性が高まるという報告があります
    • 植物性たんぱく質ではそういう報告がないので、糖質を避けるのに慣れてきたら植物性たんぱく質を中心に食べるようにしましょう
  • 脂質摂取の割合が40%の状況下では、糖質摂取割合を減らし、たんぱく質摂取割合を増やした場合、動脈硬化が促進されたという動物実験の報告があります。
    • 脂質摂取の割合が高いことが原因の可能性がありため、新たな研究結果が出るまでは10%~20%程度に抑えておく方が望ましいと私は考えました。 

現時点ではみんながみんな糖質を避ける必要はないと思いますが、ダイエットを考えている人や血糖値が気になる方は一度考えてみられてはいかがでしょうか?
肥満は糖質を避けるか避けないかであって、ダイエットという概念は恐らく消えるのではないかと私は思います。
糖質による影響の研究が進むと、もしかしたらまだわかっていない他の糖質の害がわかるようになるかもしれません。

糖質を避ける具体的な方法の詳しくは糖質制限の提唱者の本をご参照ください。 
提唱者の江部先生 糖質オフ健康法
傷の消毒をやめるきっかけになった夏井先生の炭水化物は嗜好品! ~炭水化物が人類を滅ぼす~

依存を断ち切るのに良い本はこちら

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。