はせがわ鍼灸院 院長の『ハリハリ日記』 http://www.shinkyu.in/

ちょっと変わった経歴の、鍼灸院・院長による
こころがホットする日記です。

万年青

2008-02-28 21:04:10 | Weblog
姫路市内は比較的あたたかかった、ようだ。
昼前に、ちょっとした用事で播但道を走った。
目的地は生野銀山の手前。

市川あたりでは、まだ姫路と風景はかわらない。
と、思った瞬間、神崎北あたりから、景色が一変する。






もうすぐ春三月。
と思っているのはのんきな土地に住むのんきなワタクシだけか。

さすがに雪は舞っていないが、路肩に積もっている。
目的地の家の裏はシャーベット。
シャキ、シャキ、シャキ。






歩くのが楽しくなってくる。
子どもの頃、水溜りがあったら、かならず足をつっこんでいた。
薄氷があれば、かならず、ゆっくり体重をかけて割っていた。

オトコは童心にかえり、あちこち歩き、シャキ、シャキを楽しむ。
おや、オトコが立ちどまった。

で、童心にかえったついでに、「立ち***」だあ。






し、し、しかし!
なにも「 N Y 」と書かなくてもよいではないか。
そんなに行きたいのか、「New・York」。
うん、やっぱり行きたいぜ、N・Yへ。

そういえば、オフ・ブロードウェイでロングランを続けている「BLUE MAN」。
いま、六本木で公演しているらしい。
全身、青づくめの三人の男が繰り広げる音楽と映像と演劇とハプニングの世界。
15年前に見たあの感動は鮮明に記憶している。

てなことを思いつつ、シャキ、シャキしていたら
すごいものが目に飛び込んできた。
一面、白銀の世界に、すくっと目立つ青。
そして、赤い実。
「万年青」ではないか!






「万年青」と書いて、「おもと」と読む。
「おもと」は不老長寿の植物といわれている。

漢方薬としては、強壮剤として使われているし、利尿作用もある。

しかし、こんな雪のなかでも立派な姿を見せる「おもと」。
その、力強さ、青々とした姿に感動すらおぼえる。

おもとは「おもと専門店」があるくらい、愛好家が多い。
さまざまな災難から家を守ってくれるといわれている。
万年、青いんだもの。
すごい生命力なんですね。

かわいい、赤い実をつけている。
近くに行ってのぞいてみよう。






雪が氷になって、まわりを取り囲んでいる。
それでも、赤い実は、つややかだ。

あーよかった。
おもとに「立ち***」しなくって。

ティータイム

2008-02-24 00:08:52 | Weblog
「紅茶はすきだけどコーヒーもすき」
とは言いませんね。
むしろ、こういう言い方をしますね。
「コーヒーはすきだけど紅茶もすき」

「日本茶はすきだけどコーヒーもすき」
って言うこともあれば
「コーヒーはすきだけど日本茶もすき」
とも言いますね。

ってことは、コーヒーと日本茶は主役になるけど
紅茶は主役にはなれないってことかしら。

ワタクシだけかもしんないけど
紅茶茶碗ではコーヒーは飲まない。
けど、
コーヒーカップで紅茶を飲むことに違和感をおぼえない。






「さむらい」とネーミングされたコーヒーカップ。
でも、作られたのは英国なのだから、紅茶茶碗なのかもしれない。
ひょっとしたら、紅茶茶碗でコーヒーを飲んでいるのかもしれない。
それを知らないのは本人だけかも。

ごちゃごちゃのテーブル。
てんやわんやの時間。
猥雑な空間でのティータイム。
それでもおいしい。

朝日放送のテレビドラマ「相棒」で、水谷豊さんがいつも劇中で飲んでいる紅茶。
たまーに、見ることがある。
たまーに見るのに、いつも水谷豊さんは紅茶を飲んでいる。

役柄は、東大卒の天才的推理力を持つ刑事なのだそうだ。
サスペンダーでズボンを吊り上げ、オールバックで、きどったしゃべり。
英国留学のなごりで紅茶好きなのだとか。

そういえば、あの刑事部屋には不釣合いのティーカップ棚がしつらえてある。
いつも、ティカップの絵柄が異なる。
( ↑ けっこう、見てるじゃん♪)

ティーカップを持つ手の小指が立っていないのが救いか。

最近はコーヒーを一日10杯ぐらい飲むが
ときどき飲む紅茶は、やはり、うまい。
香りがいい。
そりゃあ、コーヒーの香りもステキではあるが
紅茶の、甘さの入り混じった香りにはかなわない。
なんだか、「ホッ」っとするんだなあ。

で、いま気づいたのだが、
この「さむらい」で、コーヒーも紅茶もいただいている。
この前なんか、ホットミルクも飲んだ。
どれもが、こころを豊かにさせてくれる。
そうなんだ、このカップに、さまざまな想いが詰まっているからなんだ。
想いは、視覚、嗅覚、触覚、味覚を刺激する。
そして、一杯ごとに「記憶」を重ねていってくれる。



でも、まあ、しかし、たとえばの話だが
「絶海の孤島にたった一つだけ飲み物を持っていけるとしたら
 なにを持っていくか?」
と聞かれたら、迷わずにこう答えるだろう。

「ビール」。

ソクラテスの口説き文句

2008-02-19 00:50:48 | Weblog
キミの美しい顔を好きな人はいるだろう。
キミのやさしい性格を好きな人もいるだろう。
その両方を好きな人もいるだろう。
しかし、私はキミのその顔、その性格をとくに好きではない。
私が好きなのはキミ自身なのだ。

「ソクラテスの口説き」は続く。






ここにペンがあるとしよう。
このペンは道具にすぎない。
キミとペンとはあきらかに異なる。
キミはペンを使う側。
ペンはキミに使われる側。
つまり、キミとペンは別のもの。


さて、人間の心の問題について話そう。
人間はペンと同じように身体を使うものだ。
従って、人間と身体は別のものである。
つまり、人間は使う側で、身体は使われる側だ。


さて、身体を使うのは魂である。
人間も魂も身体という道具を使うものであるから
両者は同じものだ。
ゆえに、人間を愛するということは魂を愛するということである。


キミの美しい顔は身体の一部である。
キミのやさしい性格も身体の一部である。
多くの男はキミの顔や性格を愛しているが
それは身体という、ペンと同じ道具を愛しているに過ぎない。

私だけがキミの魂を愛している。
ゆえに、キミを本当に愛しているのは私だけなのだ。
分かるかね。


わっかるわけねーーーーーだろうううううう!!!

バラ

2008-02-16 00:32:51 | Weblog
世の中でもっとも美しい花は?
バラ。
好き嫌いはあるにせよ、「美しい」ということばにピッタリなのは
やはり、バラでしょう。

クレオパトラがユリウス・カエサルをその宮殿に迎えたときも
部屋にはバラが飾られていたとか。

暴君ネロが、その権勢をほしいままにし
その権力を誇示したときに小道具として使ったのもバラ。
多くの貴族、豪族をその宮殿に招いて、豪華な酒と食事で驚かせ
最後に、天井からバラの花びらを撒き散らしたとか。






何世紀にもわたって愛されてきたバラ。
世界一の美女から
世界一の暴君から
世界のすみずみの人々から
愛されてきたバラ。

「きみはバラより美しい」
「百万本のバラの花を抱いて」

その美しさは多くの作家や詩人が、無数の言葉にしてきました。
しかし、14世紀の詩人、ハーフィズのこの短い詩にはかなわない。

「もし、給料が届いたら、薔薇と酒に費やそう」

Velentine

2008-02-14 14:19:39 | Weblog
Be My Valentine!
うひひ、こんな顔になってしまいましたっ♪






眉毛は「トリュフ・オ・ショコラ」
甘い香りとほろ苦さの絶妙なハーモニー。

目玉は「「マゼ」
17世紀から続くレシピで厳選したアーモンドをローストし、カラメルをからめた。(ダダダジャレ)

鼻は「ポット・サセルバン」
ココロのコリをほぐす。ゆっくり、じっくり効き目があらわれる。(「貼らないで」と注意書きが)

ヒゲは「モロゾフ、アーモンドチョコ」
いつまでもお口の中にアーモンドの香りがひろがります。

口は「シトロン」
レモンの皮をやさしいチョコレートで包んだ甘さを抑えた大人のチョコ。

頭に焼酎ミニボトル。
いろいろなチョコを相手にチビリチビリ。

そりゃあ、ワタクシの顔もにやけますわ。
みなさまも、Happy Velentine!

ししし、しかし、3月14日がこわい。
だれだ、ホワイトデーなんか作ったやつは。

さざんかとチェコ

2008-02-11 14:36:44 | Weblog
「たきび」という童謡にも登場しますね。
山茶花。
山の茶の花という名前のイメージより、華麗な花ですね。






山茶花と椿は似ていますが
椿は花がおちるとき「ボタン」といっぺんにおちます。
山茶花は、はなびらが一枚ずつおちます。

椿は映画「椿三十郎」で象徴的に登場します。
山茶花は、おなじ東宝映画の悪役の俳優さんに「山茶花究」がいましたね。

冬の枯れ木の多いなか、山茶花の赤はこころをなごませてくれますね。
この山茶花、学名は「camellia sasanqua」。
camelliaは、17世紀のチェコスロバキアの宣教師、「kamell(カメル)」さんの名前からきているそうです。

チェコといえば、私の友人の美術家、鈴木智晴さんが先日、チェコに旅立ちました。
9日の土曜日、大雪の日です。
鈴木さんは26歳の才能ある美術家で、いま、一緒に「童話絵本」を作っています。






我が家でなんどもなんども打ち合わせ。
ワタシの「ダメだし」にひるむことなく、画を描き続けてくれています。
チェコへの出発の直前まで、ワタシの童話にそくした画を描いていました。
チェコの首都、プラハの「プラハ美術工芸大学」への留学。
世界中から「才能」が集まってくる美術大学です。

鈴木さんへの餞別は「ハリ治療」と「海苔巻きせんべい」。






画の枚数は15枚。
あと一枚までこぎつけました。
徹夜で描き続け、完成したら出発直前の関空から郵送することになっています。
いま、その画の到着待ちの状態なのです。

うまく出版できればいいのですが。

鈴木さん、いまはプラハの下宿先で家具をそろえるのに必死状態なのでしょう。
メールが届き次第、お知らせします。

なにもそこまで

2008-02-09 01:55:15 | Weblog
「なにもそこまで」って思うことありますよね。
先日、弟子の一人が秋田名物のきりたんぽを送ってくれました。






うひょ~、寒い季節にピッタリじゃん。
よろこんでフタをあけたら、なかに説明書が。
比内地鶏の「くどい」証明が。

そりゃあ、いま、不当表示が問題になっているので
神経質になるのはわかりますが、それにしても
コレは、なにもそこまでしなくても・・・と、おもってしまいます。






秋田県比内町の地鶏だから「比内地鶏」。
この点はハッキリしておいたほうがいいと思いますが
「放し飼い」の証明書まで取らなくても。

なんだか、鶏を「おらおら」とせきたてて、おいまわし、無理やり放し飼いにしている「画」が浮かんでしまいます。
生産者さんの、なにがなんでも「放し飼い」するぞ~!って、意気込みが、胸につかえちゃってね。

そういえば、脳学者の茂木健一郎さんが言っていましたっけ。
ケンブリッジ大学では、研究者は、ビシッとしたスーツを着ていると普通の人に見られてしまうので
十数年着込んだような穴のあいたセーターを、わざわざ研究室に着て行くんですって。
そうすることで、「あのひとは、偉い学者だ」と思われるんだってさ。
要は、目の前のことは見ていなくて、目に見えないものに魅力を感じている人が学者だと思われるんだってさ。
ケンブリッジの学者もそれなりに苦労してるんだなあ。
なにも、そこまでしなくても、と思っちゃう。

せんじつ、市川ランプ近くのCafeにいった。
小腹がすいていたので、メニューのなかから「フレンチトースト」をたのんだ。
きたきたきたきたあ。






この、コテコテ。
ホテル風のフレンチトーストを期待していたのに。
これじゃあ、大阪の新世界のノリじゃん。

でも、うまかったから許す。

攪拌

2008-02-06 01:42:21 | Weblog
神崎郡の雪深いところに行ってきたので
このように車の屋根に雪が積もってしまいました。






自然に溶かすのももったいないので
ソフトクリームを作ることにしました。

ソフトクリームは紀元前二千年(!!!)に中国で作られています。
そのころのソフトクリームは、煮た牛乳を氷で冷やして食べる貴族のぜいたく品でした。

ワタクシもその貴族にならって、くだんの雪を使って作ってみました。
氷に牛乳をまぜ、少し練乳を加え、ハンドミキサーでおもいっきり攪拌し、
できあがったのがコレ。






なわけないでしょ。

ま、寒い冬、んなこと考えながら、4002年前に想いを馳せながら
んがんが、ソフトをなめたわけでして。

節分

2008-02-05 23:57:49 | Weblog
節分の日。
南南東に向かい
太巻きを一本
がぶがぶしました。






きっと、今年もいいことあるでしょう。
お庭は外。家の中に庭を造る?
服は内。コート着ているからね。

こんなへそ曲がりでも、幸せになれるから不思議ですよね。
これもこのお二人のおかげかなあ。






ま、スナオに言っておきましょう。
福は内。
鬼は外。
豆は「端数」だけ、いただきました。

パネトーネ

2008-02-02 00:32:34 | Weblog
まだ雪の残る神崎郡神河町へでかけた。
知り合いの古い旅館。
書きかけの原稿を完成させるためと、気分転換をかねて。






いいよなあ。このふるびた部屋。
なんだか、大正時代の熱海の旅館にこもる文豪みたいなカンジ。
ま、書いている原稿はたいしたものじゃないけれど。

とにかく、なにもない町なので、ちょっと気分を変えるため
となりまちの生野町にでかけた。






町のなかを市川が流れ
屋根には昨夜の雪がのこっていた。
まちのはじっこに寺町がある。
たくさんのお寺がある。
そのなかの金蔵寺(こんぞうじ)に立ち寄った。

ありゃりゃ、金網があって入れない。
なぜ?
金網になにか書いてある。






「鹿の侵入防止」の金網?
すごいところに来たもんだ。
鹿が町のなかをウロウロしているんだ♪

この町でいちばん有名なのが「パン工房・おおたき」。
大瀧さんというおじいさんが70歳からはじめたパン屋さん。
パンを作りはじめて、まだ三年。
でも、その味は神崎郡に知れわたっている。

人気の「パネトーネ」を買った。






うまかったです。
パネトーネはイタリアの伝統菓子パン。
酵母で発酵させ、ブリオッシュの生地にレーズンやオレンジピール、プラムなど
ドライフルーツがたっぷり。
パネトーネとはイタリア語で「大きなパン」という意味。
賞味期間が数ヶ月というのも魅力。

いかん、遊んでいる場合ではない。原稿を書かなくっちゃ。
いそいで、旅館に戻る。
寒い。
ストーブをつけ、毛布にくるまって、原稿用紙とパソコンに向かう。
ホカホカしてきた。
お女将さんが、豆炭を用意してくれていた。






なつかしい。
大きな豆炭をガスの火でおこし、石綿でくるみ、ステンレスの容器に入れ、毛布や布キレでぐるぐる巻きにし、紐でしっかり縛り、確実に半日以上は暖かい。

股の間にしっかりはさみ、ホカホカな気分で・・・
寝た。(←あかんやん!)