はせがわ鍼灸院 院長の『ハリハリ日記』 http://www.shinkyu.in/

ちょっと変わった経歴の、鍼灸院・院長による
こころがホットする日記です。

N・Yの夜景とα波

2006-06-19 23:58:47 | Weblog
ニューヨークの夜景です。
N・Yといえば世界三大夜景の街としても有名です。
東にイーストリバー、西にハドソンリバーに挟まれ、小さなマンハッタン島にギッシリとひしめくように立ち並ぶ摩天楼。
陽が落ちるとそれまでの喧騒がウソのように、まばゆい光の群れがマンハッタンを覆いつくします。
この夢のような夜景を見る最高のスポットがエンパイア・ステートビルの展望台なのです。

エンパイアステートビルは今から75年前に建てられ、高さは443m、アール・デコ建築の代表的な高層建築で、数々の名作といわれる映画に登場しています。
まだカラーになる前の白黒映画では「キングコング」がエンパイアに登りましたね。
メグ・ライアンとトム・ハンクスの「めぐり逢えたら」では、86階の展望台でデートの待ち合わせをしていました。
(余談ですが、このデート、エンパイアの前で急いでタクシーから降りたメグ・ライアンの主人公が車に追突されそのまま病院へ。待ちぼうけのトム・ハンクスはフラれたと思い込み・・・しかし、数年後の再会で・・・映画、面白いですよ)

N・Yにはもっと高くて見晴らしのいいビルやレストランも一杯ありますが、エンパイアが人気なのは、こうした歴史的背景や、そしてなにより、ガラス越しではなく、そのまま外気に触れられる「外(展望台)」に出られることです。
やっぱ、ニューヨークの空気を吸いたいじゃないですか。四季の変化を感じたいですよね。
直接、光の洪水に触れてみたいじゃないですか。

この写真は、実は奇跡の一枚なのです。

この日は雨。私は一人旅だったのですが、N・Yで、サンフランシスコからN・Y入りしたH・S子さんとhiromiちゃんという妙齢の女性と再会。
夕食をニューヨークでいま流行のフレンチスタイルのアメリカンキュイジーヌ(フレンチをアレンジしたアメリカ料理)のレストラン「db」で舌鼓を打っている頃は外は雨。
ところが、このhiromiちゃんは強力な「曇りオンナ」。どんな晴天でも,hiromiちゃんが現れると一転、曇り始める。逆に言うと、どんな雨でもhiromiちゃんが念を送ると曇ってしまうという、恐ろしいオンナ。

で、ニューヨーク気分にすっかり浸っていた我々「曇天トリオ」は「エンパイアで夜景を見なきゃニューヨークに来た意味がない」と、夜の9時にエンパイアに直行。
エレベーターで86階へ。この時、私はトム・ハンクス気分。「どーか、雨がやみますように」。
展望台へ出ると、あの雨がかすかに小雨に。恐るべきhiromiパワー炸裂。
しかし、霧というか、雲が私たちを覆っている。夜景が見えない!
しかしそれも、H・S子さんの「膝痛いけどブランド物、買いあさるわよ」パワーで、雲がキレギレに。その隙間から百万ドルの夜景が!
曇天トリオの中で唯一気弱な私は震える手でシャッターを押したのが、このちょっとブレて、しかし、いい味出してる「N・Y摩天楼の百万$夜景」写真なのです。

この時の私、脳波は完全にα波が占領していたと思います。
時差ぼけの頭もスーッとし、肩の力も抜け、いろんなイメージが無理なく湧いてくるのです。
α波は3種類ありミッドα波になったときは誰でもリラックスしながら超集中状態にあるのです。
禅の世界では「悟りを開いた時」に現れるといわれています。
血圧や呼吸数も安定し、非常にリラックスした状態になっているのです。
そしてこのα波は今話題の「右脳」を活性化させるのです!

あ~だんだん、ややこしい話になってきた。
明日、整理してお話したいと思います。
今は、あの日のレストラン「db」の味を反芻している私です(牛か?)。

N・Yでついに遭遇!

2006-06-19 02:52:22 | Weblog
見たい見たいと思っていたものがコレ。
ニューヨーク名物の「騎馬警官」です。

『ライオンキング』の劇場がニューアムステルダム劇場といって、あの有名なタイムズスクエアのすぐそばにあるのです。
タイムズスクエアといえば、12月31日の大晦日、何万人と言うニューヨークっ子が、このビルとビルにはさまれた狭いけど自由にあふれた場所に集まってきて、ジャスト0時に「Happy New Year!」と叫び、相手かまわず隣の人と抱き合いチュ~をする名所。
ですから、普通の日でもおのぼりさんたちでごった返しています。

そんな込み入った場所ですから、チケットを買いに行ったのはいいのだけれど、人込みにまぎれてなかなか劇場にたどり着けずイライラしていた時!
颯爽と現れたのがこの騎馬警官!
しかも婦人警官、なかなかの美人でしたよ。

「ウワ~、騎馬警官や!」とあわててしまい、デジカメをポケットから出すのに手間取り、正面から撮れず残念。

何故、ニューヨークにこんな騎馬警官がいるのか?
N・Yはマンハッタンという小さな島にビルが密集し、いつの時間も車が混みあっています。少しでも流れをよくしようと、ほとんどの道路が一方通行になっていますが、救急車でも渋滞に巻き込まれニッチもサッチもいかない状態。
そこで、騎馬警官の出番なのです。

ま、日本の常識で言えば「白バイ」でイイと思うのですが、そこはエンターティナーのお国柄。観光客にも手を振ったりしてサービス満点。でも、田舎から出てきた観光客をカモにしている客引きには金属棒を振り上げ「ユー!アウト!(確か、そのようなことをゆうてはりました)」と堂々としたもの。

映画「ダイハード3」で、主人公の警官が馬に乗って犯人を追いかけ回していましたっけ。

ま、「ライオンキング」から思い出してので、忘れないうちにご紹介しました。
次回は、「エンパイアステートビルディング」でのエピソードをお楽しみに。

N・Y日記 ホテル暮らし

2006-06-19 02:09:28 | Weblog
宿泊はニュートークのシェラトンホテル。
ミッドタウンにあって、どこへ行くにも便利です。
MoMAには徒歩5分、あのティファニーへも徒歩15分。
53Av(アヴェニュー)なので、ミュージカルの劇場が集中している42Avまで30分、メトロ(地下鉄)の駅にも近く、グッドなロケーションです。

ホテルの部屋を起点にアチコチ散策したり、一休みしたり、書き物をしたり、快適なホテル暮らしをしていたわけです。

で、どういうわけか、私のこの部屋のデスク、やたらと長いのです。窓の幅のそのままがデスクになっており、多面的に机を使う私には好都合でした。
そして、そのデスクのまん中に、フルに活用したグッズが集まっていたので写真にしました。

まず、中央にそびえたつ二本のサッポロビール。近くのDELI(喫茶も、食事も、日用品も、このようなビールも売っている、日本のファミレスとコンビニが合体したようなところ)仕入れたインポート(日本からの輸入物)で、バドワイザーよりコクがあっておいしかったです。

その右の「SHOW BILL」は念願の『ライオンキング』のパンフレット。8年前の初演の時にチケットを買いに行ったのですが、「半年先まで完売です」と言われ、非常に悔しい思いをしたのを思い出しました。(何故かその時もサッカーのワールドカップの真っ最中で、その時もN・Yにいた私は、日本vsベルギー戦をテレビにかじりついて観たのをはっきりと記憶しています)もちろん、『ライオンキング』はいかにもディズニー作品らしく、ファンタジックで最後まで飽きさせなく、(日本では劇団四季が頑張っていますが)、そのスケールの大きさと、大人が見ても充分に楽しめるミュージカルでした。

左の下のカードは「METRO CARD」。N・Yの地下鉄は怖いというイメージがありますが、全ての路線が1番・2番・3番とか、A路線・B路線・C路線といったように分かりやすく出来ており、地図を見ながら乗るとまず間違うことはありません。一駅でも、どんなに乗っても2ドルというのも分かりやすいですね。このカードは20$分のもの。10回乗れるわけです。とにかくホームにも駅員なんて一人もいないのです。アメリカ人のおのぼりさんも、迷ったら地下鉄の車掌さんに駅を聞いていました。さすが、人なつっこいというか、何事もアバウトな「アメリカ」を感じてしまいました。

「SHOW BILL」の下にあるチケットは「エンパイアステートビルディング」の入場券。昔は(といっても、ほんの何年か前までは「もぎり」だったのですが、今はどの美術館と同じくバーコードになっていて、ちょっと・・・ね)

エンパイアビルと、ライオンキングで急に思い出しました。
まず、次のページで「ライオンキング」のチケットを買いに言った時に面白いものと遭遇したのでご紹介します。
エンパイアビルでのエピソードはその後で。

付録2・万里の長城トイレ

2006-06-18 01:24:09 | Weblog
またまた付録です。
ニューヨークでのエピソードが何故かトイレの話になってきています。
こうなりゃ、とことんトイレにこだわってみましょう。
N・Yからイッキに北京に飛びます。

写真は世界文化遺産の万里の長城にあるトイレの案内板。
万里の長城は宇宙から見える地球上で唯一の建造物。
騎馬民族などの侵入に対して作られていたそれぞれの城壁を、中国を統一した秦の始皇帝がつなげて、あ~んなに長大なものになっちゃった。
そのスケールはディテール(記述)しようがないほどのデカさ、長さ。
長城への最も有名な入り口は、北京から車で一時間半の距離にある八達嶺長城。

田中角栄さんをはじめ、世界の要人が万里の長城を歩いている姿がよくテレビのニュースで紹介されますが、たいていがこの八達嶺長城から登ったもの。
入り口から入って、右側がややゆるやかな女坂。
左側が坂が急になっていて、でも、見晴らしがそれこそ数十キロ先まで見られる男坂。

ま、万里の長城の話はおいといて、トイレの話でしたね。
毎日数千人という人が訪れるのですから、当然、トイレは必要ですよね。
でも、万里の長城は山の嶺嶺や絶壁に張り巡らされているので、必然的に長城の中にトイレを作らざるを得ない。
で、ありました、万里の長城のトイレ。
しかし、さすが中国、汚れていました。言い換えれば、「素朴」。
もっとはっきり言えば「オエ~!」
さすがに、トイレ写真家(誰がや?!)でもシャッターを押すのをためらいました。

そーゆーわけで、万里の長城に立ててある「厠(かわや)所」という看板をフィルムにおさめておきました。
これが上の写真であります。
話が、N・YのMoMAの最高にステキで快適でカッコいいトイレから、世界三大美術館のメトロポリタン美術館の意外と普通のトイレの話になり、アメリカから中国にとび、万里の長城のトイレにまで及び、いやあ、シモネタにお付き合いいただきありがとうございました。
トイレ評論家(誰がや?!ホンマ!)として言っておきたいのは、表面的なモノだけを見るより、ついでに裏側を覗くと、モノの本質が見えてきたりするものです。←(言い訳っぽい?)

全長6000Kmに及び、はるか稜線の彼方まで続いている長城は、悠久の歴史を体感させてくれました。
長らくお付き合いいただいたトイレ話はこれで締めさせていただきます。
(いや、ネタはいっぱいあるんです。リクエストがあったらヨロシク)
しかし、世界遺産の万里の長城のトイレ、くさかったなあ!
そして、あのトイレットペーパー、あれ、紙?新聞紙より硬かったです。
中国へはもちろん鍼灸研修で行っているのですが、同行した若手の金山先生は、お尻を拭いて「出血した」と泣いていました。
もちろんその夜、宿泊のホテルで金山先生の「百会(ひゃくえ)」(頭のてっぺんにあるツボで、痔疾患に最も効果があります)に鍼治療をしたことは言うまでもありません。

N・Y日記 もう一つトイレ

2006-06-17 02:54:11 | Weblog
ニューヨーク日記、付録です。
前回、MoMAの素晴らしさを伝えようとしたのに
トイレの話になってしまいました。
そこで、ノリのついでにもう一つのトイレを御紹介。
これが、あの世界三大美術館の一つ「メトロポリタン美術館」のトイレです。
ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館と並び賞される美術館。
その膨大なコレクションは300万点!
とても一日や二日で回り切れるものではありません。
(それで展示されているのはそのうちの数十万点だけなんですが)

で、すごいのは、この美術館も(アメリカの美術館ではほとんどが)写真撮影が可能なのです。
もちろんフラッシュ撮影は禁止ですが、世界の名作中の名作のまん前で(日本以外の美術館はほとんどそうですが)撮影できるのです。
つまり、日本の美術館によくある「ここから入ってはダメ」の「進入禁止ライン」がないのです。
だから、極端に言えば、一センチ近くからだってじっくり見ることが出来るのです。

で話は戻って、トイレ。
写真はメトロポリタン美術館の大便用のトイレです。
はあ~。普通でしょ?
もちろん清潔でしたが、単に陶器の便器に黒の木製の便座が乗っているだけの代物。
しかも、この便座、妙に歪んでいたぞ。
世界三大美術館なんだから、トイレ写真家としては(誰がや?!)ちょっとは期待するじゃないですか。

エジプトエリアなんかはツタンカーメン真っ青の古代の木棺があり、ルネッサンス期のアリアではボッティチェリの「受胎告知」があり、ギリシャ・ローマエリアでは建物がそのまますっぽりと入ってしまうほどの広大な空間に大理石彫刻がそこかしこに配列されているのですよ。

世界のメトロポリタンなんだから、手を洗うところはライオンの彫刻で口から水が出るとかさ、便器はツタンカーメンが座した椅子とかさ、床には古代オリエントのペルシャ絨毯が敷きつめられているとかさ・・・

ま、トイレは清潔であればそれでいいのですがね。
大変だったのは、便意を催し、「トイレはアッチ」というプレートを見つけたまではいいのですが、トイレにたどり着くまでの長かったこと。
それくらい、デカい美術館なのでした。
付録のつもりで写真だけご紹介しようとしたのに、またまた話が長くなってしまいました。

最後に、真近で見たフェルメールの「水差しをもつ若い女」はやはり素晴らしかったです。
この一点だけを見に行ってもいいくらいの名画ですね。
生涯に40作品しか描かなかった17世紀の謎の天才画家、フェルメール。
贋作が多いのも世界一です。それだけ人々を魅了するんでしょうね。

N・Y日記 芸術的トイレ

2006-06-17 01:56:05 | Weblog
ニューヨーク日記その3です。
N・Yに行くと必ず覗くのが美術館。
世界三大美術館の一つ、メトロポリタン美術館はもちろんですが
ミッドタウンにあるので、ヒョイと歩いて立ち寄れるのがMoMA。
Museum of Modern Art を略して「MoMA」。
ニューヨークっ子にも「モマ」と呼ばれ親しまれている大美術館です。

「近代」と付いているのは、展示している絵画や彫刻などの作品を19世紀から今日までと限定しているから。
さらに、ピカソ・ゴッホ・マティス・ゴーギャンなど、人気の高い絵画作品は5階に集中させ、アンディ・ウォホールやエドワード・ホッパーなどポップアートやアメリカ人作家の作品は4階に展示と、フロアごとの特色があり、とても鑑賞しやすいのです。
さらに驚くべきことは、2004年に新しく建て直したこのMoMAの設計をしたのが谷口吉生さんという新進気鋭の日本人デザイナー。

大きな建物の中は吹き抜けとなっていて、上から見下ろすと建物自体が芸術作品のよう。
53丁目という、東京で言えば六本木、姫路で言えばみゆき通り(ちょっと無理がある?)という喧騒の中にありながら、そこだけ異空間。空気の流れが違うのです。時間もここだけ止まっているかのよう。
一等地でありながら広い中庭もあり、なにげに歩いているとすぐ隣にロダンやムーアなどの彫刻やオブジェがあって、座ってくつろぐベンチ一つをとっても「モダン」であり「おっしゃれ~」なのです。
近代という点では、展示作品も世界一なら建物空間も世界一、で、ヘンに気取っていないところが居心地のよさとなっています。

このMoMAの隣のビルはMoMAショップがあり、世界中の国から選りすぐった生活の様々な小道具が売られています。
台所用品はフランス製やドイツ製が多く、椅子やテーブルはやはりイタリア製・スエーデン製が多く、文房具類は各国の一流商品に混じって日本製もありました。(「無印良品」もちゃんと売られているんですよ!)
もちろん、MoMAオリジナルグッズもたくさんあり、人気なのは独特の色使いの三色の傘、麻織りの手提げ袋、五角形のキィホルダーなどなど。
このMoMAで販売されるモノの条件は二つ。一つは機能的に優れていること、二つ目はデザイン的に優れていること。
つまり、ここで展示されているということは「世界一」ということなのです。

とにかく、何から何まで「おしゃれ」で「すんばらし~」なMoMA。
そこでへそ曲がりの私が目をつけたのが「トイレ」。
どんなすごいところでも「トイレ」はそんなには変わらんやろ、と思ったわけです。
で、上の写真がMoMAのトイレです。(もちろん男子用)
写真ではなかなか伝わりにくいとは思いますが、トイレ内は白と黒のコントラストが見事で、小便用の便器もスマートで見事なデザイン。
もちろん、一滴の滴りもありません(下品でスイマセン)。
お隣さんとの境目のスリガラスも程よい高さと幅。
この便器の機能的さは、シーシーした私が補償します。
で、気になるでしょう、どこの製品か?
あの世界一ばかりにこだわるMoMAがどの国の便器を選んだのか?

私は心の中で思った、ひょっとして「TOTO」?「INAX」?
答えは・・・何のネームも入っていませんでした。
つまり、MoMAはオリジナルの便器を作っていたのです!!!

ふ~、なんで私はこんなに「トイレ」に力を入れているんでしょう。
いかにMoMAがステキで居心地のいい素晴らしい美術館かを伝えたかっただけなのに・・・
最後に付け加えておきます。
大好きなアメリカの画家、アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナ」はやはり感動的でした。

N・Y日記 機内食

2006-06-16 01:16:53 | Weblog
ニューヨーク日記その2です。

写真は成田→ニューヨーク(J・F・ケネディ空港)最初に出てきた食事です。
「チキン、それともお魚、どちらになさいますか?」
チキンは当たり前のチキンソテーが出てくると思ったので、「魚は何ですか?」とキャビンアテンダント(昔はスチュワーデスといいましたね)に聞くと「さわらのみそ焼きでございます」とのこと。
いつもならオーソドックスに「チキン」を頼むところを、「ひょっとしてネタになるかも」とブログをやっている手前、ついついスケベ根情が顔を出し、「魚をお願いします」と言ってしまい・・・

フー!
見事にハズレました。いやあ、そのマズかったこと。
作っている方もなんとなく危機感があったんじゃないかと思うのは、さわらのみそ焼きにプラスしてタケノコ・ゴボウ・フキ・人参・玉子焼きなどがギッシリ並んでいること。
さわらは三分の一にして野菜だけいただきました。
ご飯も、全日空には申し訳ないのですが、べちゃべちゃ。
仕方なく、煮野菜とロールパンと、右上に写っているシーフードサラダいう妙な組み合わせでおいしくいただきました。

ここ数年、国際線といえば日本→←中国がほとんどだったので、14時間という長距離は久しぶり。
驚いたのはパーソナルテレビ。
もちろん自分の座席の前に液晶画面が備わっているのですが、その映画のバリエーションのすごさ。
10本ぐらいがラインナップされ、いま話題の渡辺謙の「明日の記憶」もあれば、ハリソン・フォードの新作アリ、さらに「寅さん」ありで、
もっと驚いたのは、映画一本ごとに自分でスタート、ストップ、再生などが操作できること。
(余談ですが、私の隣の席の男性が「明日の記憶」を見ながら泣いていました)

いつもは長い機内での持て余す時間を、快適に過ごすことが出来ました。
おかげで、機内用の本、リリー・フランキー著「東京タワー」がほとんど読めませんでした。
でも、私のような喫煙者はN・Yのどの喫茶店(N・Yではデリカテッセン、通称DELIといいます)、レストランも居場所がないのですが、N・Y市中央のミッドタウン、6番街と7番街の間、50丁目と51丁目の間に小さな緑豊かな公園があり、そこには机と椅子が置いてあり、喫煙者の溜まり場となっており、そこでノンビリ読書したり書き物をしたりして、自分時間を満喫しました。
リリー・フランキーさんはもちろん日本人で本職はデザイナー、テレビにもコメンテイターとしても出演されている多彩な顔を持つオジサンで、この「東京タワー」はベストセラーになっており、う~ん、このN・Yの公園で読んでいて、何度か泣いてしまいました。
副題が「オカンと僕と、時々オトン」
家族とは何か、夫婦とは何か、親子とは何か、考えさせられました。
絶対、泣きますよ。

例によって、話は機内食から逸れてしまいましたが、快適な空の旅でした、でとりあえず締めます。
N・Yの話はまた明日。


ニューヨーク報告

2006-06-15 23:51:24 | Weblog
6月上旬にニューヨークに行ってきました。
いつも行っているメトロポリタン美術館やMOMA(近代美術館)にはもちろん顔を出しましたが、今回、絶対に行ってみたかったのが「ゼロ地帯」。
あの、2001年9月11日に起きた同時多発テロによって倒壊したワールド・トレードセンターがあった場所です。
写真は、その跡地の工事中の様子と、哀悼に訪れている観光客の様子です。

テロの犠牲者は2749人に及ぶといわれます。
その中には、危険をかえりみず倒壊寸前のビルに飛び込んでいった多くの消防士、民間人も含まれています。
金網に囲まれた工事中のワールド・トレードセンタービル跡地には、犠牲者全員の名前が刻まれたプレートが掲げられていました。
そして巨大なクレーンが唸り、大型トラックが行き来し、この跡地を再生しようと懸命に頑張っている多くの人々がいました。

テロから5年目の現在、広大な跡地の中央に高さ541mのフリーダム・タワー(自由の塔)が建設されようとしています。
この跡地、全てが緑の公園になるという噂もありました。
私は素晴らしいアイデアだと思っていました。
しかし、実際には世界一のオフィスビルが建設されようとしています。完成すれば世界一高い建築物になるそうです。
やはり、アメリカは「チカラ」を誇示しようとしています。
それがいいことなのか、そうではないのか・・・
ワールド・トレードセンター跡地に立ち、考えさせられました。