
ちょっと伺いたいことが~
大企業のCMで聞こえてきた「お伺いさせていただきます」ですが、「伺う」とは、「問う、尋ねる、聞く、訪れる」の謙譲語です。それをさらに「お伺いする」という謙譲表現にして、またさらに「させていただきます」で、「伺うことを許してもらう」という意味の表現にしています。くどい! 胃もたれしそうなほどくどい! 「お伺いいたします」もしくは「伺わせていただきます」くらいならいいのですが。
そんなことを思っていると、続けて「ご確認していただきたいことが」と聞こえてきました。あ~、これか~( ̄_ ̄)なるほど~。というのも、某企業がCMで「ご確認していただきたいことが」なんて言っているよというコメントを前に頂いていたからです。ほとんどの日本人がその名を知っている大企業なのに・・・、本当に残念です。大企業の広報部にも正しい日本語を話せる人はなかなかいない、というのが現実ですね。
「ご確認して」は謙譲表現であり、お客様にそれをやって「いただきたい」と続けることはできません。この矛盾をなぜ理解できないのでしょうかねぇ? お客様に確認をお願いするのなら、「確認していただきたいことが」もしくは「ご確認いただきたいことが」が正しい形で、このほうがずっとスマートですからお薦めです(^^)v。
大企業のCMで聞こえてきた「お伺いさせていただきます」ですが、「伺う」とは、「問う、尋ねる、聞く、訪れる」の謙譲語です。それをさらに「お伺いする」という謙譲表現にして、またさらに「させていただきます」で、「伺うことを許してもらう」という意味の表現にしています。くどい! 胃もたれしそうなほどくどい! 「お伺いいたします」もしくは「伺わせていただきます」くらいならいいのですが。
そんなことを思っていると、続けて「ご確認していただきたいことが」と聞こえてきました。あ~、これか~( ̄_ ̄)なるほど~。というのも、某企業がCMで「ご確認していただきたいことが」なんて言っているよというコメントを前に頂いていたからです。ほとんどの日本人がその名を知っている大企業なのに・・・、本当に残念です。大企業の広報部にも正しい日本語を話せる人はなかなかいない、というのが現実ですね。
「ご確認して」は謙譲表現であり、お客様にそれをやって「いただきたい」と続けることはできません。この矛盾をなぜ理解できないのでしょうかねぇ? お客様に確認をお願いするのなら、「確認していただきたいことが」もしくは「ご確認いただきたいことが」が正しい形で、このほうがずっとスマートですからお薦めです(^^)v。
差し出がましくて、すみません。仕事で校正もやっているのでついつい……。
ご覧になりましたか、あのCM。企業の発行物に間違いがあったら、信頼度が落ちますよね。治納さんもご存じのように、私も仕事柄、間違いのない出版物を出すのにどれだけ時間と労力が要るか、身に染みています。ですから、発行物に間違いがないというのは、企業信頼度の立派な指標です。うっかり間違いならまだしも、無知ゆえの「ご○○していただく」ですから、罪は重いです。これでまた、「ご○○していただく」が正しいと思う人がぐっと増えてしまいます。
そして最近、新たなアレルゲンが広がりつつあります。「応募いただく」「アクセスいただく」いう言い方です。テレビやラジオでも散見されますが、なんと、日本語学教材出版や通信講座をしているAルク社という会社のチラシに「受講いただけます」というのがありました。病状が2倍悪化です。余計なものを足して「ご理解していただく」とか「ご理解をいただく」とか言う人がいる一方で、省略したがる人もいるということでしょうか。「ご応募なさっていただく」が省略されたのが「ご応募いただく」。それから「ご」を取ってしまったら意味がなくなるんですけどね。「応募していただく」ぐらい言いましょうよ。日本語は悪い意味で単純化・陳腐化の傾向ですね。逆に謙譲表現は過剰になっています。
「アクセスいただく」って・・・、ある意味、すごいですね。まことに、「日本語は自由だぁ」です。これはすぐに定着しそうですね、「パソコンを立ち上げる」みたいに。「アクセスしていただく」のほうがずーっと自然な言い方なのに、残念です。
×日本語学教材出版→日本語学習教材出版
謙譲語も謙遜語も、尊敬語も誤解を招く名称なので変えたほうがいいとは思います。
ブログには、「お伺いさせて」をキーワードで検索し,たどり着きました。よかった!気持ち悪いとおもうのは私だけじゃなかったんだ!!と安心しました。
今朝オットに「変だよね?」と言ってみたのですが、「よく聞くし、普通に使う言い回しだ!」と、なぜか言い争いに。この記事を読み、元気が出ました。よーし、こんどは負けないぞ。
聞いているとしんどくなりますよね。
でも、くどくど言わないと気が済まないみたいで、
これは直りそうにありません。
せめて、くどいと感じる人はスマートに。
よく聞く普通に使う言い回しでも実は誤りだらけ、
本当にひどいものなのですが・・・、
取っ組み合いにならない程度にね(^^;)。
実はN●●の担当者からのメールに
「お伺わせていただきます」とあり
違和感を感じたので調べていました。
納得です。
他の方のコメントも大変,勉強になりました(^^)
あははははは、って、笑ってしまいました。
随分ひねったパターンですね。
「お伺い」まで書いて、「伺い」をBackspaceして
「伺わせて」と書いたのでしょうね。
すっきりしていただけたようで、よかった、よかった。
私も変な日本語が気になる方だと思います。他の変な日本語も、読んでいてものすごく共感しました。自分はまだまだだな、と思うことも多く、勉強になりました!有り難うございました。
私が勤務する会社は随分ましですが、それでもだめだなと思うときがあって、おかしくないかと聞かれたら答えますが、聞かれていないのに言うと、素直に受け入れる人とそうでない人がいるので、その辺は気をつけています。中には、「分かった」と言っても絶対に直らない(直さない)人もいますしね(^・^;)
日曜日と水曜日に更新しています。またお寄りください(⌒・⌒)
何の気なしに「お伺いさせて頂きます」とメールに書いたのですが、なんかしっくりこない違和感があって検索してみたらここにたどり着きました。
普段敬語については結構気を付けているつもりですが、いつのまにかまわりの間違った用法に影響されてしまっていました。
後学のためにもチョコチョコのぞかせていただきます!
ありがとうございました。