ロサンゼルスで、着物暮らし

太陽燦燦のロサンゼルス近郊で接する和なあれこれ。
LAに帰って来ました。肌寒い日が続いています。

二世週

2007年08月30日 | ろ・しゃ
去る8月18日、小東京にての二世週デモンストレーションの模様です。青竹の結界にお軸が涼しげです。M社中の、右から亭主役Mさんと次客役のYさん。正客役のMさんとともに、一ヶ月以上前から準備された晴れの舞台です。このデモンストレーションは、一年交代で表さんと裏とで担当しているそうで、お呈茶もあります。お花展など、いろいろな日系の団体が活躍しているようで、今年は青森からねぶたもやってきたとのこと。来年は足を運べるでしょうか。毎年、LAを離れている時期なのですよね。

色無地、三たび

2006年08月06日 | ろ・しゃ
稽古茶事で亭主側をさせていただくことになり、となると絽の一枚しかない色無地に再度登場願うこととなりました。今回はグレー地に優美宝相華文の袋帯に変えて、薄緑地に雪輪秋草の帯揚、撫子色と白色のコンビの帯締。
写真はお目汚しです。半日立ったり座ったり、お点前中に前に伸びたりしていたもので、着崩れてみっともなくなってしまいました。しかも初めて、建水の中に袖を落とすという失態を。今後はより気をつけます。

夏の茶会

2006年07月23日 | ろ・しゃ
前日の夜中にシカゴから帰り、着物の準備をして、六時起きでお茶会のお手伝いです。猛暑のロサンゼルスとはいえ、ビルの中なので安心しておましたら、前日に小火が出たとかで殆どエアーコンディショナーが効かない状態で参りました。
お茶会の手伝いなので絽の色無地といただいた流水に車紋の涼しげな帯です。とても軽くて締めやすく、お太鼓を作るのも本当に楽。6月のお手伝いの時と同じ組み合わせなので、せめて小物だけでもと思い、これも先生にいただいた白い帯揚に曙色の帯締を合わせましたら、色のメリハリが利きました。帯締一本、細くても効果歴然です。

N.Y.の結婚式に出席

2006年07月15日 | ろ・しゃ
N.Y.での従弟の結婚式&レセプションに参列しました。写真は、挙式会場であるハドソンリバー近くのThe Riverside Churchにて撮ってもらったもの。
M伯母から譲られた絽の訪問着は、袖丈を直してから、ようやく袖を通すことができ、大変嬉しいことでした。白地に描かれている草花について、かつて、あるところで花の名前を聞きますと、「何やろうね~、百花ということにしとかはったらどうでしょう」と言われました。何かご存知の方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいませ。
ところで、まず、一緒に写っている従姉と待ち合わせしたのが、ハーレムでした。私がそこを訪ねるのは、学生時代に地下鉄を乗り間違えて135丁目に行って以来です。ちょっとドキドキしながらタクシーで出かけました。着物姿の人間を見るのが初めての大人や子供からの食い入るような視線を感じつつ、指定のカフェに入ると、ストリートと同じような好奇の目とともに、キャッシャーの方からは一目置いた対応をされ、厨房から出てきた男性に「それ‘キモノ’っていうのでしょう」と理解のある発言をいただいたり。もちろん、アジアのどこかとしか認識されない方もいらっしゃいますけれど、翻って、自分がアジアやアラブのそれぞれの民族衣装を詳細に判断できないことを考えると、ある種奇跡のように思え、とてもありがたかったです。
そそっかしい私は、案の定忘れ物をしたために、曲がりなりにも納得できる着姿とはいえませんでしたが、式の参列者の中でただ一人の着物着用者であり、やはり着てよかった、という気持ちになりました。

一足お先に絽の色無地

2006年06月18日 | ろ・しゃ
アメリカ人女性お二人の茶名披露茶会での手伝いに、色無地を着てまいりました。本来ならば、6月はまだ単衣の季節でロサンゼルスでもそれは同様なのですが、真夏並みの暑い日々が続いていることもあり、了解を得て袖を通しました。単衣の色無地をスーツケースに入れ忘れたことから始まった一連の騒動の結果、いろいろと深く悔やむことがありつつも、先生からお借りしたとても締めやすい絽の袋帯に若葉色のような帯揚、撫子色に似た帯締を合わせてみました。Tea Houseのテラスで日陰目の一葉です。
お席には単衣の方もいらっしゃれば、絽をお召しの方もいらっしゃり、さまざま。日本人のお客さま、お手伝いの方々はもちろんのこと、主役のお二人含めアメリカ人の三分の一ほどの方たちも皆さんきちんと夏着物をお召しになって壮観でした。男性も紋付の絽、持っていらっしゃることからして驚きでした。
独特の衣装ということでいうと、隣町からいらしたという仏僧たちは緋とも深緋ともつかぬ僧衣をまとっておられました。ネパール系の方々かと推測しておりましたら、随分お年を召した高僧らしき方から、腰につけていた朱のふくさについて、「この色は私たちの色ですよ」とお声掛けいただきました。時間の余裕もなく、あまりお話を伺えなかったことが、心残りです。またの機会がありましたら是非レポートいたします。