骨壷

「Ｘファイル」シーズン３、第１８話のタイトルです。

エクアドルのセコナインディアンの遺跡の発掘現場で、
大きな壷に入った遺骨が発見されました。
発掘の指揮をとっていたルーズベルト博士（Dr. Carl Roosevelt）は、掘り出して運ぶよう命じますが、
助手のビラク博士（Dr. Alonso Bilac）は
「未婚の骨は祟りがある」と、持ち出すことを止めようとしますが、ルーズベルト博士は聞く耳をもちません。
その夜、ルーズベルト博士は、大量の血痕を残し、消えました。

発掘された骨は、壷ごとボストン自然史博物館に送られ、そこで調査が開始されました。
ところが、研究員だったホーニング博士が、大量の血痕を残し、姿を消します。
モルダーとスカリーが、この事件の調査を命じられました。

遺跡の発掘場所は、ガスのパイプラインが通る予定の場所で、
そのままでは遺跡が壊されてしまうので、保護をした、
と、モルダーたちの応対に出たルートン博士（Dr. Lewton）は言います。
この遺跡発掘の件では多くの苦情が国務省に寄せられていました。
「アマルの墓を荒す者は呪われ、ヒョウの餌食となる」
地元ではそう言い伝えられていたのです。

発掘の時、現場にいたビラク博士は、ルートン博士から博物館を追い出され、自宅にこもっていました。
モルダーとスカリーはその博士の元を訪れます。
「ホーニング博士の失踪の件で話をききたい」と言うと
「失踪は生きている人に使うことばでしょう？」
と、ビラク博士は言います。
「骨壷をセコナに返さない限り、同じような事件は続く」ビラク博士はそう答えました。

博物館の研究所では、研究所の助手をしているモナ（Mona Wustner）がルートン博士に骨壷は返した方がいいのでは？と言いますが
「我々が保護しなければ、骨壷は失われていた」
と、あくまでも正当性を主張します。

その夜、こんどはルートン博士が失踪してしまいました。
彼を捜索していたモルダーとスカリーは森の中で、高い木の枝に絡まっている、人の小腸のようなものを発見します。
持ち帰って調べると、それはルートン博士の小腸でした。

ビラク博士の元を訪れたモナは、彼が幻覚剤「ヤヘ」を摂取しているのを見つけます。
ヤヘには強い幻覚作用があり、地元では「魂の酒」と呼ばれていました。
一連の事件はビラク博士が幻覚を見て起こしたことなのでしょうか？

さらに、モナの身に危機がせまります。


※「Ｘファイル」は現在Sci Fiチャンネルで放送中です。
このエピソードでルートン博士を演じているのは「スターゲイト　ＳＧ-1」でオニールの天敵（？）メイボーンを演じていたトム・マクバース（Tom McBeath）です。