カート おやじ奮戦記(スーパーカート&RMC http://www.harrykart.com/)

カートは50歳からを合言葉に再開したカートおやじ。イギリスでもスーパーカートに参戦したカート奮戦記&RMC技術情報、他。

12年スズカ第二戦Jr.RMCからの考察

2012-03-20 | RMC MAXカート

都史樹くんは、土曜日の雨の走行から初めてHKF仕様のエンジンを搭載した。

土曜日はクラス分けで4セッションの走行であった為、キャブセット時間を短縮する為に冬仕様のLean setからスタートして、2セッション目でセットを完了した。

3セッション目から別キャブで、同じく時間節約の為に雨仕様のLean setからスタートした。セッション途中で一部仕様を変更して様子を観た。

4セッション目で、wet setと明日の天候を考慮してドライセットを試して終了した。

フレームのセットは中小路氏の手腕が発揮され、都史樹くんは気持ちが上向いたのか素晴らしい走りを披露していた。

その夜の都史樹くんは、今まで経験したことのないJr.MAXエンジンのパフォーマンスに上機嫌だったようだ。

そして、レース当日は密かにやる気を見せていた。

T.Tは昨日のセットのまま臨んだが、クリアラップが取れずに2位に甘んじた。

予選ヒートはセミウエット路面ながら全員ドライタイヤのままスタートした。

スタート直後から独走態勢に入り、2位以下を9秒以上、3位は更に13秒引き離してゴールした。その走りは開眼したように他を圧倒していた。

昨年から注目していたJr.ドライバーであったが、道具を手に入れると走るのが楽しくなり、ますます走りに磨きが掛る典型的な例である。

決勝はWet路面でも対応できるセットで臨んだところ、スタートから2位を引き離して余裕のゴールを決めた。

ところが、本人は逆に緊張していたようで、決勝は気持ちが受け身になっていたようだ。

今だから言えることを読まれた方はご存じでしょうが、一昨年の二の舞にならないように気を引き締めて3年連続Jr.MAX日本チャンピオンに向けてスタートします。


12年度スズカRMCレース第二戦速報

2012-03-18 | RMC MAXカート

Jr.RMCクラスは予選ヒート、決勝共、大湯 都史樹くんの素晴らしい走りで余裕のトップチェッカーでした。

RMCクラスは牧野 任祐くんが混戦を制しました。(結果はEIKO HPに掲載)

Dscn6457Dscn6466_4

スズカ第二戦から大湯 都史樹くんのエンジンとレースサポートをHKFが担当することになりました。

レースセットは機会を観てレポートします。

明日は、岡山国際サーキットでRSの初テストです。


RS125スーパーカート仕様

2012-03-11 | スーパーカート

 明日予定していた岡山国際の走行は天候不順の為に中止しました。

天気予報によると美作市あたりは雪のようです。走行は19日に延期します。

 明日の走行の為に準備してきたRS125ですが、ラムボックスを試す予定です。

今まで、数チームがラムボックスを試したようですが、うまく行かなかったようです。

上手くいかなった原因はわかりませんが、ラム圧の影響で吸気エアー圧が安定しない為にキャブセットが出せなかったのでしょう。

吸気エアー圧を安定させる仕様を試してみます。

その為にはラム圧を掛け過ぎない仕様からテストを開始します。

最終的には圧を高める仕様まで煮詰める予定です。

Dscn6392

まずは、A-kitのパフォーマンス確認から始めます。


2年連続Jr.RMC日本チャンピオンを獲得するまで。第2部第2章

2012-03-06 | RMC MAXカート

第2部 第2章:12年度チャンピオンまで

 11年度は、KRP ARTAジュニアレースに参加した。KRP新企画により変則スタートポジションが採用され、毎回3レース行われた。また、晴南君、都史樹君、任祐君や多くのJr.ドライバー達が現れたことで毎レースごとにバトルをすることになった。

メカトラやメカミスが無ければ全戦優勝も可能であったが、キャブセットを聞きに来たチームにはあえて公開した。

このことが幸いして何人かはイコールコンディションになり、ハプニングもあったが多くのバトルレースを演じることになった。

更には、スズカシリーズでも同様に同メンバーと多くのバトルが経験出来たことで、レースの展開を見る冷静さと勝負強さが身についてきた。このことで受け身では無いレースが出来るようになってきた。

11年度開幕のNTC Winter Cupでは2位以下を大きく引き離し、Sr.クラスと同等のタイムで勝ってしまった。一時は鼻が高くなった為に、気持ちが受け身レースになってしまっていた。それなりに別の緊張があったようだが、バトルをするようになってからは攻めるレースが出来るようになり、少し強さも出てきた。

11年度のエンジンについては、スズカ第三戦(第二戦は辞退)からNewエンジンを卸したが、部品精度が厳しいところだけ組変えた。その他キャブ以外はほとんどSTD仕様で組み込み、レースの状況を見ながら仕様を変更することにした。

スタート遅れは、キャブレターのセット変更を行った。その結果、スタート遅れは無くなった。

11年度は毎レース厳しいレースをしながら何とかスズカJr.RMCはチャンピオンを獲得した。

フェスティバルは勝ちにいくレースなので、スズカ最終戦後にエンジンをフェスティバル仕様に変更した。

11年度MAXフェスティバル結果はご存じのとおりです。

おわりに。

仁嶺くんレベルのドライバーは、混戦レースを多く経験することで自ら成長していくのが明らかに見える。昨年(11年)の夏ごろから速さに加え、冷静さ、勝負強さなど急激に成長した一年であった。

GFFinalでは25位から5位まで上がれたのは、速さ、冷静さ、強さの表れである。

後は、勝つ気持ちが強くなれば、素晴らしいドライバーになることであろう。

残念ながら12NTC MAX Winter Cupでは攻めの強さが出ず、受け身なレースをしてしまっていた。

トップに立って追われる気持ちの弱さを克服できるかが今年の課題であり、HKFサポートを卒業した今年が試練の年になるであろう。更には将来に道が開けるかが決まる。

おわり。


2年連続Jr.RMC日本チャンピオンを獲得するまで。第2部 第1章

2012-03-05 | RMC MAXカート

2月22日からの続きです。

 第2部 第1章:10年度の課題と対策。

  10年度の課題から、11年度は多くのバトルを経験してレース状況に応じて対応出来る冷静さと、どのような状況においても集中出来る心の強さを身につける必要があった。また、スタートの出遅れとタイム上がりに時間がかかっている課題は、まずはスタート遅れ対応が必要。

 スタート遅れの原因は、アクセルワークなどがあるが、ローリング中にプラグがかぶり気味になる為であり、技術的対策として夏場のキャブセットで対応可能である。

  タイムの上がりに時間がかかるのはあえて技術的対策しない。

  強い気持ちは、11年度Jr.RMC日本チャンピオンを獲得する為に、毎レースどのようにしてドライバーの気持ちをフェスティバルに持って行くかを対策する。バトルで負けるレースも必要。

 速さは大事であるが、レース中にレース展開を観られる冷静さ、バトルでの強さ、レースに勝つ強い気持ちは同等に大切で必要である。

 気持ちの強さはどのように鍛えられるか?小さいころから常にトップ争いをしてくると自ずと鍛えられている。常に順位が下がり勝てない状態が続く場合、たまたまトップに立つと気持ちが耐えきれなくなる。スポーツや格闘技でも同じである。周りの人々がそれを理解して強い気持ちを育てることが重要である。

 数々のトップアスリートを育ててきた人はそれを理解している。 

  レーサーに例えると、レースごとに競いながら順位が上がっていくと同時にタイムが上がっていく等で、脳が活性して少しずつ勝つ意欲が強くなっていく。このことが勝つ強い気持ちが身に着く。トップアスリートたちは全員経験している。

 一時期、天狗発言も他から耳にするようになったが、それは本人の気持ちの弱さゆえであり、若い親たちには子供の心理を理解できていない発言も多い。大げさに言えば日本の武士道、武道は脳を鍛える為には最適と海外の一部でも取り入れられている。

 つづく。