YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

謎が解けた!ユーカリの蕾と実

2017-12-23 07:52:41 | 生物の不思議・生命の神秘


これ、ユーカリの実です。
ユーカリと聞くと「オーストラリアの木」、「コアラが食べる木」で、それは間違いではないのですが、実は「ユーカリ」という名は属名なので、その種類はなんと500以上。自生地はオーストラリアやニュージーランドですが、世界各国に観賞用や林業用に植えられています。

横浜の有名な観光スポット「港の見える丘公園」へと続く「フランス山」にも、このユーカリの木が植わっています。



ユーカリの木は樹皮も葉も、そして花も実もとても特徴的なので、少し気をつけて探せば見つけられると思います。

このユーカリの実なのですが、実は気になる問題が…



遡ること半年。
うにまるは、スペインの巡礼路を歩いておりました。

足元の鎌に似た形の葉がユーカリ。

実はスペインにはユーカリの森がありました。



どうやら、植林されたものから種が運ばれ、育った木々のようです(想像)。

実際に、整然と植林されている林もあり、こちらでは伐採作業も行われていました



500種以上あるユーカリの中で、あるものはまっすぐと成長し背が高くなることから、あるものは木の硬さから、また多くのものはその肌の色から、材木としても有効性の高い樹木のようです。

そんなスペインのユーカリの森を歩いていて見つけたもの



な、なんだこれ???

しかしこの謎はすぐにとけました。
もじゃもじゃしているのは、花が終わったあとの蕊の残り。

しかし、どうにも気になるのが…



ユーカリの実はぎっしりと厚みがあるのですが、それと同じ場所にどんぐりの殻斗(帽子)のようなものが落ちているのです。

結局謎のまま、撮ったはずの写真も見つからなくなっていたのですが、先日、横浜のフランス山で、同じものを見つけたのでした。

そして、横浜西洋館の「世界のクリスマス」のテーブルコーディネートの中にこんなものを発見。



左側にあるのは間違いなくユーカリの実。そして右側にあるのは、明らかにそれとは形が違います。そして、その上部には!!

これってもしかして蕾???

銀色にコーティングされ、テーブルにちょこんと置いてあったこれらが大ヒントになりました!!

そう、謎の帽子の正体は、つぼみの時に花を守るために付いていた蓋だったのです。
※「ユーカリ 蕾」で検索すると画像が見られます。

ネットでこの蓋について調べると、「蕾の萼と花弁がくっついて蓋のような形をしている」とあるのですが…



え?

これって花弁なの…???

謎の物体が蕾についていることは分かったのですが、またひとつ謎が残りました。

しかし、謎はいつか解ける!!!
謎が解けた日

いつか、この謎が解ける日がくるに違いありません。

ちなみにユーカリの語源はギリシア語のeu(真に・強く・良く)とkalyptós(〜でおおった)、つまり「良い蓋」を意味するんだそうです。

日本でユーカリって呼んでいるのは属名の英語読み「ユーカリプタス」をさらに省略しているそうです。

なんと、わたしが気になっていた物の正体はユーカリの語源に関わるキーワードでもあったのです。

まさか「世界のクリスマス」展が、謎解明のカギになるなんて∑(゚Д゚)
いろんなところにヒントは転がっているものですね♪



明日はクリスマスイブ。
みなさま、良い休日を!!


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