サンノゼ徒然草

米国はカリフォルニア在住の主婦の覚え書き。子育て、趣味、サンノゼでの暮らしのことなど。

日系移民と在米日本人

2012-05-17 16:49:22 | 雑感又は思索
先日のチャリティセールのご報告から、久しぶりの投稿です。
最近、少し気になる話題があったので、ここで書いてみようと思います。

というのは、友人からいただいたメールの中にあった「私たちはアメリカ生まれの2世を持つ「日系移民1世」になりました」という言葉。
その言葉を見て、私ははっとしました。彼女達は日系移民なんだ、日系アメリカ人又は日系移民としてアメリカにずっと住んで行く覚悟があるんだ、と感じてしまったからです。

もしかしたら単なる言葉のあやか、実際そうなのか、それとも私が色眼鏡を通して読んでしまったのか。

正直、私はアメリカに引っ越して来て7年目を迎えようとしていますが、日系移民という意識がまったくありません。移民になる覚悟もありません。ついでをいうと、二人の息子達を日本人として育てている自覚はありますが、アメリカ人として育てているとはまったく思っていません。息子達のアメリカ人教育は、アメリカ人であるMr.Jに任せています。

とういか、日本が大好きで事あれば日本の方がよい!と叫んでいる私にアメリカ人が育てられるわけがない。(爆)

開き直りは置いておいて、私自身は自分の事を在米日本人とは思うものの、日系移民とは一度も割り切れた事がなく、移民と言われると違和感を感じ続けています。
多分、それは、自分は日本人で機会があれば日本に戻って住もうと思っているからでしょう。
伴侶がアメリカ人でアメリカに住んでいる限り、日本に戻って余生を過ごすのはほぼ難しいというのは理解しています。でも、おそらく、死ぬまで、私は日本に戻る気のある日本人であり続け、アメリカに骨を埋めるつもりの移民にはなれないだろうなぁ、と思うのです。(実際はそうだとしても(苦笑))

日本に帰ると、空港についた瞬間、肩の荷がふっとおりたような、気が軽くなるのを未だに感じます。戻って来た!という嬉しさと、帰って来た!という安心感。
逆に、アメリカに帰ると、Mr.Jをみて安心はするものの、よし、またしばらくアメリカで頑張るか、と身構える自分。

日本には既に両親もなく、帰るべき実家も弟宅となり、伯母の元(母の実家)に帰る状況。持ち家もアメリカにあるというのに。まぁ、伯母達が第二の母と言ってもいいくらい近しい関係で気兼ねない間柄なので、伯母達が元気なうちはまだ日本に居場所はあるのですけれど。

閑話休題。

私自身の価値観とそういう状況から、私の息子達は日本人でありアメリカ人の人間で、私が日本人として彼らを育てている限り、彼らが日系移民1世になるのかしら、と漠然と思ったりしています。つまり、彼らの中ではおそらく日本に戻る、という意識は育たないと思うので。いや、もしかしたら、私が間違っていて、彼らは将来日本に移り住もうとするかもしれませんが。(笑)

こちらに住んでいる日本人の友人達は、しばらくしたら日本へ、又は老後は日本で、と思っている方が少なくありません。事に、夫婦ともに日本人又は日本語が達者な方々はそのように思われているようです。
今日、たまたま我が家にいらしていた日本人夫婦の友人とそういう話題になったとき、彼女も自分の事を移民と思った事はない、という話になりました。いずれ、日本にもどるつもりだから。

言葉というのは面白いもので、日本にいつか、と思っている限りは日本の価値観で呼ばれる在米日本人になるのでしょう。
そして、アメリカに骨を埋めるつもりでいる日本人は、アメリカの価値観から呼ばれる日系移民又は日系移民1世になる。

我が家には五月人形の兜が二体あります。
男兄弟なら、兄弟で兜一つでいいのでは?と言われましたが、アメリカに住み続ける日本人である息子達に、日本人としての源流を忘れないでいてもらいたい、日本のモノを持たせたい、と思うとき、兜一つ、という選択はありませんでした。いずれ彼らも独立し、夫々の家庭を持ちます。そのときに、兄と弟が対に等しい兜を一つずつ持つ。

正直、アメリカ人教育をないがしろにしていていいのかしら、と思うときがあります。
家での会話はMr.Jがいない限り日本語、見せるのは日本語のテレビ、読ませるのも日本語の絵本や雑誌。
息子クンが英語で話しだすと、まだ2歳の次男クンが、「お兄ちゃん、英語は駄目でしょ! 日本語!」と怒って、日本語で話しています。そういう次男クンも、お父さん(Mr.J)が一緒だと、男衆三人で英語で盛り上がっていますが。

車に乗っているときに彼らが好んで聞きたがるのはNHK日本語であそぼの歌CDや日本の童謡。
夫々が、日本語が話せて、英語を話せることを凄いと思っていて、二カ国語を話すのが当然だと信じています。

もしかしたら、二カ国を渡り歩いているのが日常の彼らにとって、日系だ在米だ、というのは全く関係ない話なのかも。ハーフではなくて、二重国籍。全てにおいて二カ国の文化を共有するのが当然で、非常にたくさんのモノを彼らは人生の中に当然として持って行く。二つの国の間の相反する文化も、彼らは昇華して、自分の中に取り込んで行く。親として、そのジレンマや異文化衝突をうまく助けて行ってあげたいものです。(いや、それそのものが親のおごりで、子供自身が自分たちで解決していくのかもしれませんね。)

この6月9日から7月23日まで、私と息子クン、次男クンはまた日本に戻ります。
今夏は、二人とも幼稚園に入園させていただけます。親子3人でとても楽しみです。
日本の皆さん、よろしくお願いします。

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1 コメント

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国民洗脳から目を覚ませ! (国民洗脳から目を覚ませ!)
2022-05-25 08:50:04
馬鹿メディアである、テレビ、新聞、週刊誌、ラジオ等による、嘘八百の洗脳情報と、嘘と騙しの仕掛けと、策略に満ち溢れた世の中で、思考停止状態にある人類は、自分自身の脳、つまり思考そのものを点検せよ! 騙しと 策略の煽動に乗せられるな! 我々はハッ と気付いて、いや 待てよ! と立ち止まり、常に注意深く 用心深く 警戒し 疑いながら生きれば、騙されることはない。 全ての常識や事柄、固定観念を疑うべきだ! 洗脳からの覚醒には 『 フルフォード氏の著書 』 を読め!

https://benjaminfulford.net/
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