世の中の二乗>75の二乗

話せば長くなる話をする。知っても特にならない話をする。

立つ女

2006年06月25日 19時46分14秒 | Weblog
を観てきました。
去年の年末、行き過ぎたセールスマンのように無理から稽古場にお邪魔した五反田団のその場に手伝いで来ていた青年団所属の女優さん、兵藤さんの舞台である。
あの時は稽古はせずに、カレーを一緒に食べてテレビを一緒に見て、んで兵藤さんが色々と話しかけてくれたので、助かった。優しいお姉さんだという記憶と親しみがいっしょくたになったのが兵藤さんのイメージである。
その兵藤さんが水と油の人と、マイムをやってる人、そして打楽器のアンサンブルグループの人たちと企画し合って公演をうったのが、今回。
楽しみにしながら観にいった。
例の、工場跡を劇場にしたアトリエヘリコプターへ。

予想していた以上にコンテンポラリーダンスの要素が多く、
演劇的か?と聞かれれば、そうでないとも言えないが、他ジャンル同士のセッション、ジャズ的パフォーマンスといった感じだった。
オムニバス形式の、特に明確なストーリがあるものでもなかったしね。
しかし、出ている俳優(と言ったらいいのか、ダンサーと言ったらいいのか、パフォーマーと言ったらいいのか)のレベルはとても高いと思った。
そういう意味ですっごく安心して観ていられたので、ちょっとしたことにも笑いが起きる。不意の出来事には、客席からキャッという叫びが起きる。
底辺から湧き出してくる何かを伝えたい、というような切実な類のものではなく、
アイディアとそれを現実化でき得るだけの才能が集まったから、お披露目したい!という感じである。
それはすごくラッキーでよいことだと思うし、実際、今回の舞台はそれぞれの持ち味が絶妙に生かされたステキな舞台だったと思う。
細部まで作り込まれた構成とマイム、生のBGM、そして舞台となっている工場の雰囲気がとろけて、まるで、そう、なんかホワイトシチューを食べてる感じがした。
上品で、でも家庭的で、安心できて、でもスプーンの金属片がちょっと口に残る、みたいな。
全く泥臭みのない洗練された舞台でした。面白かったです。
泥臭いのも私は大好きですけどね。

今度観にいく芝居は、めためた泥くっさいだろうと予想されるポツドール番外公演です。
これも楽しみ。

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