はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

赤岳 2899m 阿弥陀岳 2805m     2007.09.28-29

2009-01-19 | 9月、10月に歩いた山

 

071        

   ゴルフに行きたい夫と山歩きをしたい私

   綱引きの末の妥協案は

    ≪ 初日にゴルフ、翌日は山歩き ≫

   に落ち着きました。

 

 

 八ヶ岳山麓に泊まった翌朝

 「もう二度と走りたくない・・・」 と 言われてしまうほどの悪路(そうかな・・?)を

 美濃戸へ向かいました。

 

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   駐車場では、隣に止めたオジサマが

   目ざとくゴルフクラブを見つけ

   「赤岳の頂上から ドライバーで打ったら

    気持ちいいだろうなぁ」

   ですって ・・・

 

 南沢沿いの樹林帯には、この時期さしたるお花もなく、ただ黙々と登っていきます。

 お天気はというと、いまのところ 青空が広がっていますが

 台風が近づいてきていて、予断を許さない状況です。

 少しなだらかな河原を歩くようになると、横岳が見えてきました。

 

 行者小屋に着くと

 聳え立つ 横岳の荒々しい 岩稜が見えました。

    0702  

 

 今日は ここから 阿弥陀岳へ、その後、中岳を越えて 赤岳へ登っていく予定です。

 明るい樹林帯を登っていくと、所々で開けて  硫黄岳から横岳へ続く稜線が見えました。

 

0703  0704

                                                 硫黄岳/横岳

 赤岳、中岳も望めます。

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                                                  赤岳/中岳

 1時間程で 中岳のコルに着くと

 正面に権現岳

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   左にエレガントな富士山が見えました。

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 右手に見上げる阿弥陀岳は ハシゴも見えていて、かなりの急登です。

 あたりに ザックがたくさん置かれているのを見て

 私たちも、サブザックに水だけ入れて 登ることにしました。

 

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    この登りは、ちょっと大変

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 急登で高度感があるうえに 岩肌がぼろぼろと崩れやすいので

 いつものようなわき見はあまりできません。(写真は撮りましたが

 集中しながら 休み休み登っているうちに、だんだんとガスが上がってきました。

   

    山頂に着くまで 来ないで~~!!

 

 そんな願いもむなしく、登り着いた山頂は すっかりガスに覆われてしまっていて

 諏訪方面には 少しだけ青空が覗いているものの

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   すぐそこにあるはずの

   赤岳も権現岳も 見えません。

      

   しばらく待ってみましたが 状況は変わらず

   食料は置いてきてしまったので

   ランチするわけにもいきません。

 

 

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  「しょうがない、記念撮影だけして下りようか」

  不満そうな顔  で写真に納まり

 

  それでもあきらめ悪く うろうろしていると

 

  みるみるうちに 赤岳方面のガスがとれてきて

  おお!!  すっかり見えるようになりました。

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  もちろん、あわてて写真を撮りなおします。

  でも、帽子のような雲はあやしい天気の前ぶれかも・・・

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 こんどこそ、下りることにします。

 下りは赤岳を正面に見ながらの いい眺め  でも、足元には充分注意して

 

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 下ってきた 中岳のコルで 軽く食事をとっていると

 こんどは冷たい風が吹き始め、あっという間にガスに覆われ、暗くなってきました。

 

   これは大変・・・   すぐさま撤収して、先を急ぎます。

 

 「ここが中岳?」

 足元しか見えない状況では、登山道をはずさないように歩くのが精一杯

 風は強さを増し 雨も降り出して、だんだん心細くなります。

 文三郎尾根との合流で 若者のグループが休憩しているのを見て、本当にホッとしました。

 

 彼等と相前後して 風に飛ばされないように 一歩一歩進むと

 キレット小屋への分岐があり、クサリのついた 岩場になりました。

 この日は こちら側には風がなく、あわてずゆっくり進めたのは 幸いでした。

 

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 そして、ようやく 赤岳山頂に着くと

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    あたりは 当然真っ白でした。

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 今度は待っていても悪くなる一方なので、頂上小屋へ急ぎます。

 ほんの数メートル先すら見えず、吹き飛ばされないよう体勢を低くして進むと、小屋がありました。

 

 小屋の中はストーブが焚かれていて暖かく、ようやくゆったりと落ち着きました。

 横岳方面から登って来た人たちに話を聞くと、稜線は 吹き飛ばされそうな強風だったとか。

 天望荘にすら 行けそうにないと、予約を取り消した人もいて

 皆 午後は何をすることもできず、山の話などをして過ごしました。

 

 

        *  *  *  *  二日目  *  *  *  *

 

 

 一夜明けて、昨日の強風はおさまったものの、予報は 一日雨

 横岳、硫黄岳とまわるつもりの予定を変更し、まっすぐに下りることにしました。

 

 様子のわかっている昨日の岩場を通り、文三郎尾根の 階段の多い道を下ります。

 展望もなく お花もない道を、下だけを見て歩くつらさ、でも これも山歩きなんですよね。

 

 行者小屋で 雨宿りしながら ティータイム  

 美濃戸に着いても 雨はやまず、また悪路に悩まされながら美濃戸口へ戻りました。

 

 夏の名残り

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チシマギキョウ/トウヤクリンドウ/ウラシマツツジ

 

 

   1日目 美濃戸ー行者小屋ー中岳コルー阿弥陀岳ー中岳コルー中岳ー赤岳ー頂上小屋

     2日目 頂上小屋ー(文三郎尾根)ー行者小屋ー美濃戸

     標準CTは、それぞれ 4時間55分、3時間00分です。

 

 

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