ハマノヒロチカブログ

ピアノ弾き、ハマノヒロチカの雑記的ブログです。

9月4日 熊谷モルタルレコード「待ち合わせは熊谷で」

2016年07月28日 00時13分23秒 | ライブ告知

 9月4日、熊谷モルタルレコード「待ち合わせは熊谷で」のフライヤーが届きました。
 去年のソングオブヘブンで知り合った、戸谷光くんの企画にお誘いいただきました。「また一緒にやりましょう、熊谷にぜひ来てください、僕が企画します!」って熱く誘ってくれた、その言葉が実現する、とても嬉しい夜になることでしょう!
 強力な対バンも含めて、とても楽しみです。
 今年は北関東でのライブがちらほらと入ってきて嬉しいですね。ぜひ、お近くの皆さん、遊びにいらしていただけたら!
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最後の青春 全曲レビュー#11 朝がまた来る

2016年07月04日 00時47分39秒 | レビュー

 「朝がまた来る」という歌の景色というのが僕の中には明確にあって、この歌が産声をあげたのは、宮古島の朝の市場通りの風景なんですね。
 この歌を書いたのは2010年。この年、僕は宮古島のミュージックコンベンションに出させていただきました。当時よく一緒にやっていた、バイオリンのMiccaさん、そして本夛マキさんの力を借りて、3人のユニットという変則的な形態でした。
 こんな感想ばっかりになってしまうけど、やっぱりあの時も必死だった。
 ミュージックコンベンションは、最初の立ち上げのときから野狐禅として参加させてもらっていて、そんな縁もあってということで、ゲンタ兄貴に甘えて出させてもらったけれども、今思うと、時期尚早だったなぁという気がする。いろんなものの差が歴然で、悔しさしか残っていなかった。
 一方、もちろんピストルも出ていて、そりゃもう素晴らしいライブを繰り広げていて、まあかなうはずも無いんだけど、それでもやっぱり悔しくてね。
 何やってんだ俺、という気持ちでした。

 そんなこんなで終わった宮古島のビッグイベント。
 とは言えここは宮古島。東洋一と言われる美しい砂浜が広がる前浜ビーチ、穏やかな海に沈む夕陽と暮れなずむ風景をいつまでも観ていられるパイナガマビーチ、打ち上げに行けば、名だたるミュージシャンの皆さんがオトーリを繰り広げている。街を歩けば、お世話になったお店もいっぱい。Islaに行けば、まだまだ熱い音楽の世界は続いている。
 でも、そういう世界が自分と乖離しているようで、どうにも居たたまれない、どこにも居場所がないような気持ちがありました。
 正確には、そんな気持ちは、以前からちょっとあったようにも思うんです。ミュージックコンベンションは、一流のミュージシャンのみが許される世界。そんな中に今まで居られたのは、野狐禅の看板があったからなんじゃないかな。
 その看板はもう下ろしてしまった。そりゃ、居場所はないよね。

 じゃあ、僕の居場所はどこなんだろう?と問えば、それは、自分で居場所を作ることに他ならない。
 当たり前の話だけど、でも、僕がこの場所に来ているということは、少なからず、元・野狐禅という甘えがあったんじゃないか、ということに、改めて気づいた夜だったのです。
 ハマノヒロチカとして、相応しい居場所、相応しい立ち位置に居なくてはいけない。ハマノヒロチカ(ex.野狐禅)じゃダメなんだ。一緒に宮古島まで来てくれたマキさん、Miccaさんにも申し訳ないし、ゲンタ兄貴にも、何よりお客さんにも、申し訳ないではないか。


 悔しい、しょっぱい夜を、その後どう過ごしたかはよく覚えていないのですが、翌朝、ホテルを出て、市場通りを散歩したことは覚えています。意外にすっきりしていたと思うので、それほど深酒はしなかったのでしょう。
 ミュージックコンベンションの時期の宮古島は、ちょうど梅雨の中休みに当たることが多く、この日も清々しい晴れの朝でした。3日間の大イベントが終わった朝は、昨日までより少し穏やかで、人も少ないような気がしました。
 僕は一人。
 今日からは、もっと本当の意味で一人になって、“自分”をしっかりやろう。
 でも、なんだか晴れやかな、清々しい気持ちだったのは、それでも1年ほど、一人で活動をしてきたというところがあったのかな。

「届かないこの手を伸ばしたときに気づいたの。掴むべきものは未来にしかないって。喜び、シアワセ、上を向いたつもりでも、なんだか笑えないのは過去にとらわれていたからだ。」
「自分を変えてゆくのは、いつだってこれからなんだ。朝がまた来る」

 そんな一人の散歩の途中、生まれてきたのがこの歌でした。


 サウンド的には、これはもう新しい朝が来るという歌ですから、もうエバーグリーンなポップスをやりたいなと、そういう想いがありまして、こんな曲になりました。
 デイ・ドリーム・ビリーバーは、意識したわけじゃないですが、とは言っても信じてもらえないですね。笑
 もうびっくりするぐらいスムーズにアレンジも決まりました。
 ギターは哲郎、ドラムは元アカツキの渡辺芳樹、ベースは稲葉一良、そしてコーラスには、この曲にはどうしても入って欲しかった、本夛マキさんを迎えております。どのパートも申し分なし、バッキングのギターやフレーズの美味しさ、ベースの絶妙な動き、軽快なグルーヴを生んでくれたドラム、そして贅沢なマキさんのコーラス!どれも大好きです!
 アウトロのベースの攻め攻めなリフは、初代ハマノヒロチカバンドのヒロムの置き土産ですね。笑
 アルバムバージョンでは、ボーカルやベースなど、一部をリテイクしています。バッキングにストリングスも入っていますね。

 あと、個人的には、Fというキーで作った初めての曲だったりします。笑
 このキーが、全然慣れなくてね、この曲メロディも難しくて、なんで俺こんな曲作ったんだろう、って自分を恨んでたりしてました。笑

 それと、はじめてミュージックビデオを作ったという想い出もありますね。
 今「サーチン・フォー・マイ・フューチャー」で全国巡業中の松本卓也監督の渾身の一作!
 踊る女子高生!それまでの野狐禅のイメージを豪快に払拭してくれた、このビデオも大変気に入っています。
https://www.youtube.com/watch?v=XTG5z-8xZCk


 2011年に、自身初のCD作品として、この曲をタイトル曲にしてシングルを制作しました。
 この曲で最初の作品を創れて良かった。
 心からそう思います。
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